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小林製薬「のどぬ~る ぬれマスク」

~装着するだけでノドの潤いをキープ
Reported by 平澤 寿康

小林製薬「のどぬ~る ぬれマスク」
 空気が乾燥する冬は、ノドを痛めることが多い。特に朝起きたときのノドのイガイガは非常に不快だ。しかも乾燥すればウイルスの活動が活発になるため、カゼも引きやすくなってしまう。そのため、冬場は加湿器を利用して適度な湿度を保つことが体調管理のうえで非常に重要となる。

 ただ、自分の家ならともかく、一歩家から外に出ると、とたんに湿度を保つことが難しくなってしまい、ノドを痛めたりカゼを引いてしまう可能性が一気に高まる。そのため、冬場の外出時にはカゼを引いていなくてもマスクをしてのどをガードしている人が多い。とはいえ、極端に湿度が低くなってしまうと、一般的なマスクだけでのどの潤いを保つこともかなり難しくなる。

 その、極端に湿度の低い環境としておなじみなのが飛行機の客室だ。一般的に、飛行機の客室内は湿度が20%未満の超乾燥状態になると言われている。これには、機体が腐食するのを防ぐという大きな理由があるのだが、人間にとっては非常に過酷な環境であることは間違いない。ほんの数時間のフライトでも、ノドがつらくなるのに、10時間近くかかるような長距離フライトでは、ノドや鼻、目が乾燥で痛くなり、肌もかさかさになってしまう。

 筆者も、長時間のフライト時には、ペットボトルの水を持ち込んで常に水分が取れるようにするなどしているが、機内で寝る時などは、ノドの痛みやノドの渇きなどでほとんど寝られないこともしばしば。ちょうど2008年1月に取材でアメリカに行く機会があったため、なにかいい防御策はないものかと考えていたときに、ふとコンビニで目に入ったグッズがあった。それが、小林製薬の「のどぬ~る ぬれマスク」だ。

 のどぬ~る ぬれマスクは、鼻からあごまでを覆う大型のマスク内部に、水分をしみ込ませたウエットフィルターを入れることで、呼吸時にウエットフィルターの水分が蒸発してノドの潤いを保つという、特殊な機能を持つマスクだ。のどぬ~る ぬれマスクには、昼用と就寝用があるが、アメリカ西海岸までのフライト時間(行きは約9時間、帰りは約11時間)を考え、就寝用を選択した。価格は504円であった。

 のどぬ~る ぬれマスクは、1パッケージにマスクが3枚とウエットフィルターが3枚入っている。マスクの大きさは、使用前は17×9cm(横×高さ)ほどで、最近流行の立体構造ではない。ただし、マスク中央部はじゃばら状になっており、約5cmほど引き延ばせるようになっている。これで、鼻からあごまでを覆うとともに、表面がやや円弧状になるため、やや立体的な状態となる。また、鼻にあたる部分にはワイヤーが入っており、鼻にフィットさせることで上に息が逃げることも防ぐようになっている。


マスクは3枚入っている。流行の立体構造にはなっていない
マスク裏。中央部にはウエットフィルターを入れるポケットがある。耳にかけるバンドは一般的なゴムバンドとなっている

鼻にあたる部分にはワイヤーが入っている
このようにワイヤーを曲げることで、鼻にフィットさせ上に息が逃げるのを防ぐようになっている
マスクは中央部がじゃばら状になっており、引き延ばして鼻からあごまでを覆うようにして利用する。またこの時やや立体的な構造に変化する

装着した様子
正面から見たところ。鼻からアゴまでしっかり覆うことができる

 マスクの内側にはウエットフィルターを入れるためのポケットが用意されている。ポケットの大きさは11.5×8cm(横×高さ)ほど。ここに、付属のウエットフィルターを入れて利用することになる。

 ウエットフィルターは、乾燥しないようにアルミ製の袋に封入されている。袋を開けて取り出したウエットフィルターは、それほど大きなものではない。また、通気用の穴がいくつかあいており、さらに鼻にあたる部分はえぐり取られている。これで、鼻呼吸はスムーズに行なえ、息苦しさを解消しているようだ。ちなみに水分は、水がしたたり落ちるというほどではないものの、手で触ってかなり濡れていることがわかるぐらいしっかり染み込んでいるようだ。


ウエットフィルターは、アルミ製の袋に封入されている。こちらも3枚が入っている
ウエットフィルターにはいくつかの穴が用意され、鼻にあたる部分がえぐられている。これで息苦しさを解消している
ウエットフィルターをマスク内側のポケットに入れて使用する。ウエットフィルターの水分は、水がしたたり落ちるほどではないが、ややずっしりと感じるぐらいしっかり濡れている

 筆者は、最初この小さなウエットフィルターを見て、これで長時間ノドが潤せるのか、ちょっと不安に感じた。パッケージにも、「朝までうるおいが持続します」とあるが、具体的な持続時間の表記はない。半信半疑のまま、搭乗後すぐにのどぬ~る ぬれマスクを装着してみた。

 装着直後は、マスク内側のウエットフィルターを入れたポケットが口などに当たって違和感を感じたが、それに慣れるにつれ、鼻や口のまわりがかなりの湿気を帯びていることが感じられるようになってきた。飛行機に乗ると、マスクをしていない状態ではすぐにノドがイガイガしてくるが、そういったことは一切なかった。

 装着して1時間ほどは、特にノドの渇きや痛みを感じることもなく、比較的快適に過ごせたが、問題はその後もこの状態が持続するかどうか。機内は異常とも言える乾燥状態なので、ウエットフィルターもあっという間にからからになってしまうのでは――当初そう考えていたのだが、実際にはそれから6時間ほど経過しても、ウエットフィルターの水分が切れることはなく、ノドや鼻が痛くなることはなかった。これは、空気を吸うときにウエットフィルターの水分が蒸発するものの、吐く息に含まれる水分がマスク内部にとどまったりウエットフィルターに吸収されることで水分が供給されるためだろう。つまり、ウエットフィルターの水分だけではなく、呼吸によって外に逃げていく水分をマスク内にとどめる効果によって長時間潤いを保てていると考えていい。

 結局、行き約9時間、帰り約11時間ほどのフライトの間、食事などの時間以外はほぼ常に装着した状態で過ごしたが、ノドや鼻が乾燥して痛くなることはなかった。いつもなら、寝ても1時間ほどで目が覚めて水を飲んだりしていたが、今回はそういったこともなく、かなり快適に過ごすことができた。


ウエットフィルターを完全にポケットに入れた状態。筆者はこの部分が口にあたり、かなり違和感を感じた
 ただ、これを普段の就寝時にも使いたいかと言われると、それはちょっと微妙かもしれない。確かに普段の就寝時に使っても、同じようにノドの潤いを保てることになるとは思うが、3枚で500円前後という価格を考えると、加湿器を利用した方が経済的だろう。また、筆者はマスク類をつけるのが苦手(布などが顔に触れている状態が気になる)なのだが、のどぬ~る ぬれマスクは、中にウエットフィルターを入れるために、余計に気になってしかたがなかった。これは、マスク類の利用を苦痛に感じない人なら問題とはならないと思うが、それでも普段の就寝時に利用するのはコスト面などを考えるとおすすめしづらい。

 しかし、飛行機など乾燥した乗りものに長時間乗るときや、出張などでホテルに泊まる場合などには、威力を発揮してくれることは間違いない。筆者も今後は、長時間飛行機に乗るときには必ず持って行くようにしようと思っている。





URL
  小林製薬株式会社
  http://www.kobayashi.co.jp/index.html
  製品情報
  http://www.kobayashi.co.jp/SEIHIN/nn_o/

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2008/01/31 00:07

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