やじうまミニレビュー
オーエフティー「自動給餌機 Newビストロ」

~外出時に便利! 時間になると自動的に餌が出てくる給餌機
by 伊達 浩二


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


 

オーエフティー「自動給餌機 Newビストロ」

 猫を飼うようになってから、できるだけ長期の旅行は避けている。ウチの鉄蔵は完全室内飼いなので、同居人である人間がいなくなると、精神的に負担が大きいらしいのだ。帰ってからしばらくは、つきまといや、夜泣きに悩まされることが多い。

 とはいえ、余儀ない仕儀で2~3泊ほど家を空けねばならないこともある。鉄蔵は人見知りが激しく、知らない人が玄関に来ただけで大騒ぎになってしまうほどなので、誰かに世話を頼むこともできない。ペットホテルに連れて行くよりは、ストレスが少なかろうと思って、自動給餌器と自動給水器をセットして、家を空けるのが常となっている。

 このところ、自動給餌器は「Leビストロ」、自動給水器は「エコノミーファウンテン」が定着していたのだが、ビストロが新型になったというので、試してみた。

 製品名はストレートに「Newビストロ」または「新形ビストロ」と書かれている。もともとは米国用の製品で、今回購入したものは有限会社オーエフティーというところが輸入代理店になっている。

 昨年の10月に導入して、約4カ月使ってみた。

 

メーカー

オーエフティー
製品名
自動給餌機 Newビストロ

希望小売価格

14,800円
購入場所
楽天市場
購入価格
14,800円

 くみたては簡単、セットはやや慣れが必要

 到着した「Newビストロ」の箱は30cm角ぐらいで、そんなに大きくはない。箱から取り出した部品は4つしかなかった。

 電源は乾電池だが、別売になっていた。単一アルカリ乾電池が3本必要だ。

 取扱説明書は英文と和文のものがついてくるが、いずれも簡単なものだ。とくに和文のほうは、図入りだが、ワープロ打ちをコピーしたとおもわれるもので、必要最低限という感じだ。

 箱から部品を取り出して、組み立てを始める。まず、本体の底面に、乾電池を入れる。ついでに電源スイッチをONにしておく。

 

箱を開けたところ部品は4つだけで、組み立ては簡単本体の底面に乾電池ボックスと電源スイッチがある

フードの受け皿は本体からはずせるようになったので、掃除しやすい

 本体に、ドライフードをストックしておくホッパーを載せる。フードを入れてからホッパーの蓋をする。ホッパーは大容量で4.5L入るとされている。1kg袋のドライフードは軽く入ってしまうので、我が家のように一頭だけだと1カ月以上持つ。

 最後にフードの受け皿を本体脇に固定する。以前の製品では、この受け皿が本体と一体になっており、水洗いができなかった。別途、高額なステンレストレイをそのため、購入して併用していたのだ。今度の製品は、簡単に取り外しができ、掃除がしやすい。大きな改良点だ。

 次に、1日の給餌回数と時刻、フードの分量をセットする。

 給餌回数は1日1~3回、分量は約80cc~640ccまで8段階にセットできる。

 最初に、時計合わせと、食事の時間と回数、分量のセットをするのだが、この操作がちょっとクセがある。まず、英語の表記そのままなので、食事が「MEALS」、食事も「Breakfast/Lunch/Dinner」というぐあいだ。日常会話のレベルかもしれないが、やはりとっつきにくい。また、少ないボタンで操作するために、一部でボタンの長押しなどが必要になるので、操作を覚えるまで時間がかかった。

 

ここに見える羽根が回転することでドライフードが給餌される液晶と操作部。液晶は旧型より見やすくなった設置作業の様子をうかがう鉄蔵

 それでも、前のモデルに比べると、操作はわかりやすくなってはいる。取扱説明書を見ながらやれば、なんとかなるレベルだ。また、乾電池が切れても、設定内容を忘れることがなくなったので、一度設定できれば、あまり煩わされることはない。

 給餌量は、一番少ない80gに設定しても、それなりに分量がある。また、ドライフードの粒の大きさによって、給餌量はかなり変わる。厳密にg単位で給餌しないと気が済まない人には向いていない。

 給餌時間の時計は比較的正確で、せいぜい数分ずれるぐらいだ。以前使っていた旧型は、放置しておくとずれが大きくなっていったが、いまのところそういうことはない。

 

写真では大きく見えるが、標準的なペットシートの上に納まる大きさだ左から、旧型、新形、手動式のZevroディスペンサー一番少なく設定しても、これぐらいの分量が給餌される

 餌のやりすぎ/やり忘れの防止に有効

 自動給餌機は、旅行時などだけ使う数回分だけセットできるタイプと、今回のビストロのように日常的に使えるものがある。後者の場合、普段でも餌のやり過ぎ/やり忘れの防止にメリットがあるので、我が家では、日常的にビストロを使うようになった。

 

人が離れると、すぐに近寄ってチェックを始める最初はこわごわとペットシートにフードを移してから食べていたすぐに慣れて、ビストロの受け皿からバリバリ食べる鉄蔵。こんなに近寄っても、もう気にしていない

 我が家は鉄蔵一匹だけなので、普段は、別におやつを上げてしまうため1日1回の給餌で足りている。鉄蔵は、まずおやつをねだってみて、何ももらえないとわかるとビストロに向かうという手順だ。留守にするときは、念のために1日2回に給餌回数を増やしている。

 機械の使い勝手としては、国産の優れた家電製品とは比較にならないが、それでも旧型よりはずっと良くなった。留守がちな方や、猫のねだり声に弱い飼い主に、強くお勧めしたい。




2009年3月25日 00:01