家電製品ミニレビュー

アイリスオーヤマ 「ECOLUX LEDシーリングライト CL12DL-CSL1」

~2万円台で買える、ハイスペックなLEDシーリングライトを試す
by 藤原 大蔵
アイリスオーヤマ 「ECOLUX LEDシーリングライト CL12DL-CSL1」(~12畳用)

 蛍光灯のシーリングライトをLEDのものに新調するなら、「より明るく、より低い消費電力」だけでなく、「蛍光灯では得られなかった機能」も期待してしまう。さらに、「価格は蛍光灯の器具並み」に安ければ、かなり購買のモチベーションがアップするのではないだろうか。

 それら全ての要求が満たされるLEDシーリングライトがあるのだ。明るさ、光の質、機能は蛍光灯シーリングライトよりも上回り、しかも価格は2万円代! 今回は、ハイスペックながら買い求めやすい、アイリスオーヤマの「ECOLUX LEDシーリングライト CL12DL-CSL1」を紹介しよう。

 


メーカーアイリスオーヤマ
製品名ECOLUX LEDシーリングライト
~12畳用
品番CL12DL-CSL1
光色電球色~白色~昼光色
(2,800~6,000K)
演色性80Ra
器具光束5,000lm
購入場所yodobashi.com
購入価格29,800円

 

 CL12DL-CSL1の特徴を一言でまとめると、「明るい、低消費電力、高機能、そして安い! 」だ。

 まず明るさ。CL12DL-CSL1を一番明るい「全灯」で点灯した時、直下照度は蛍光灯よりも1.6倍以上明るいのに、消費電力は2/3以下。また、11段階の電球色~白色~昼光色の調光に、10段階の100%~10%の調光も自由自在。その組み合わせは110通りにものぼる。

 また、LEDで低消費電力であるうえ、外光の明るさを感知して、調光、消灯までしてくれる「エコモード」も搭載しているのだ。そして、質実ともに充実しているにもかかわらず、価格は2万円代という安さ。

 今回はハイスペックながら購入しやすい価格の、アイリスオーヤマのLEDシーリングライトの実力を探っていく。

大きいが、取り付けは簡単

開梱した器具。左からアダプター、本体、リモコン、リモコンスタンド、リモコンホルダー(壁付け用)

 まず、器具の取り付けから話をスタートしよう。開梱一番、感じたのは「でッ、でかいッ!! 」。12畳用だけあって、サイズは710×127mm(直径×高さ)かなり大きめで、厚みも蛍光灯の器具並み。重さも約4.6kgと、LEDの器具の中では若干重めだ。

 だが、取り付けは意外と簡単だった。LEDを覆うカバーは本体と一体型で、扱いは難しくない。実際に気をつけるのは、大きな器具のバランスを取るのに多少気遣いが必要な事と、本体のセンサーを外光が入る窓から遠くなるように器具の向きを調節するぐらいだった。天井に引掛シーリング(天井用配線器具)があれば、電気工事無しで、実際にあっという間に取り付けは終ってしまった。

 本製品の設計寿命は40,000時間。一体型の器具なので、掃除のための分解や蛍光管の取り替えはない。一度取り付けてしまえば、ホコリを掃うぐらいなので、10年間は放って置けるだろう。

 器具は外側に向かって薄くなっていくデザイン(最薄部・約48mm)なので、実際に取り付ければ、器具の大きさはさほど気にならなかった。実際に6畳間にも取り付けてみたのだが、思ったほどの圧迫感は無く、大きな発光面を持つ照明器具として部屋に馴染んだ。

取り付け手順を順を追って紹介しよう【1】天井にある引掛けシーリングに、付属のアダプターをはめ込む【2】アダプターから出ているコネクターを、本体の中央に通しながら、「カチッ」と音がするまで本体を押し上げて取り付ける。大きく重いので、落とさないように注意する【3】アダプターから出ているコネクターを、本体のソケットに“カチッ”という音がするまで差し込む
【4】センターカバーを取り付ける。本体の取り付け位置と、センターカバーの突起を合わせて差し込み、右に回して固定する【5】以上で完成。サイズは710x127mm(外径x高さ)で、重さは約4.6kg。かなり大きな印象だが、器具は外周に行くほど薄くなり、実際に取り付けてみると圧迫感はさほどではない
点灯、消灯、調色、調光など、明かりのコントロールはすべて付属のリモコンで行なう。主要なボタンの数が少なく、コンパクトにまとめられている

 器具の取り付けが終ったところで、リモコンを紹介しよう。灯りのコントロールは、全てこのリモコンで行なう。器具の取り付けが済んだら、リモコンの時刻を合わせておく。

 CL12DL-CSL1は、点灯・消灯という基本的な操作に、11段階の調色、10段階の調光というLEDだからこそできる機能が備わっている。全ての操作は片手に持ったリモコンを、親指だけで簡単に操れる。

 点灯の順番は、リモコンで一番目立つ、ピンク色の大きな「全灯」ボタンをまず押す。一番明るくて、ニュートラルな白色光を点灯してから、必要に応じて明るさや光色を調節する流れとなる。


蛍光灯シーリングライトよりも部屋全体が大幅に明るい!

 取り付けが済んだところで、さっそく点灯してみよう。まずリモコンの「全灯」ボタンを押して点灯し、以前使っていた蛍光灯シーリングライトの明るさと比較した。

こちらは我が家でこれまで使っていた、消費電力が95Wの蛍光灯シーリングライト。テーブル面の明るさは300lx弱だった(光源からの距離は約2m。以降同じ)「全灯」で点灯した様子。画面のテーブル上の明るさは496lxと大幅に明るく、天井付近から床と、部屋の隅々までしっかり明るい
全灯の状態から「電球色」ボタンを5回押すと電球色100%になる。明るさは264lxだ。全灯から電球色100%の中間(温白色)は492~376lxとかなり明るい全灯の状態から「昼光色」ボタンを5回押すと昼光色100%になる。明るさは330lxだ。全灯から昼光色100%の中間(昼白色)は498~440lxと常に明るい

 光源から約2mの真下を計測すると、直下の明るさは496lxと比較にならない程明るい(以降、照度は全て同じ条件)。以前使っていた蛍光灯シーリングライトは最大でも300lx弱だったので、部屋は眩いほど明るくなる。光は天井付近から床の隅々まで行き渡り、LEDに取り替えた明るさの不満は全く感じない。光色はニュートラルな白色で、にぎやかな家族の団欒にピッタリだろう。また、全灯の明るさのままで光色を変えても、電球色100%(264lx)以外は蛍光灯よりもしっかり明るかった(490~330lx)。

 CL12DL-CSL1が明るいのはもちろん理由がある。器具内部には、2つのリング状に配置されたLEDチップが並び、樹脂製のカバーを通して光がダイレクトに届く”直照方式”を採用している。器具内部で反射した光は、本体よりもせり出したカバーから天井面も照らし、光は壁の天井に近いところまで届いていた。また、拡散性の高いカバーは、光のムラもほとんど目立たなかった。

CL12DL-CSL1内部のLED素子の構成(カタログより抜粋)カバーは外側にせり出しており、光は天井面へも届いている器具内部にリング状に配されたLEDだが、光の粒状感はまったく見えず、ムラはほとんど気にならない
明るさと光色のイメージ(カタログより抜粋)

 次に明るさと光色を調節してみよう。既に説明したように、明るさは10段階(100~10%)、光色は、電球色(100%)~温白色(4段階)~白色(全灯)~昼白色(4段階)~昼光色(100%)と11段階の調色ができる。組み合わせは110通りにのぼるが、「全灯」で点灯すると明るさは100%、光色は中間の白色になるので、そこから「明」・「暗」ボタンで明るさ、「電球色」・「昼光色」ボタンで光色を調節する。

「全灯」はニュートラルな白色。普段の生活に馴染みやすい暖かみのある白色だ「電球色」100%は、昼光色のLEDが完全に消える。くつろぎのシーンにふさわしい電球に近い光色になる「昼光色」100%は、電球色のLEDが完全に消える。青白い光は、日中の補助光や仕事や勉強に向く光色だ

 「全灯」ボタンを押した時の直下照度は496lxで眩いほど明るい。調色しても、電球色100%明るさ以外の光色は376~498lxと、蛍光灯よりもずっと明るい。反対に明るさを一番絞れば32~48lxとなり、どの色でもぐっと明るさが抑えられる。細かな手作業から、にぎやかな団欒、日中の補助光、映画視聴、就寝前のリラックス時まで、多用な過ごし方に適した光環境が自在に整えられる。

11段階の光色の中から、左から「電球色(5)」「温白色(中間色3)」「全灯(0)」「昼白色(中間色3)」「昼光色(5)」の様子を撮影した。明るさは10段階で、2段階ずつスキップして撮影した。合計で110通りのパターンになる
全灯で点灯し、リモコン中央にある「明」・「暗」で明るさを、「電球色」「昼光色」で光色を調節する調色・調光の組み合わせは110パターンの中から、好きな組み合わせを、リモコンの「メモリ点灯」ボタンに1つ記憶できる。調光調色後、「セット」と「メモリ点灯」ボタンを同時に押す

 少々残念なのは、せっかく大きめな液晶ディスプレイが搭載されたリモコンなのに、明るさや光色の状態が全く表示されない点だ。調光・調色ボタンを押せば、本体が「ピッ」、「ピッ」と鳴るだけで、初めのうちは少々心もとない。明るさ、光色の限界点に来れば「ピピッ!!」と鳴って知らせてくれるが、慣れるまではつい数えながらボタンを押してしまった。とは言え、お気に入りの明るさと光色の組み合わせを1つ記憶でき、「メモリ点灯」を押せばダイレクトで呼び出せるのは便利だ。また、常夜灯ももちろん装備している。

好みの組み合わせが記憶されていれば、「メモリ点灯」を押せば、ダイレクトに好きな組み合わせの灯りで点灯する常夜灯が点灯する様子。専用のLEDが内部にあり、明るさは0.19lx。刺激の少ないかなり暗めの常夜灯だ


蛍光灯よりも大幅に明るい「全灯」の消費電力は61W! 大幅な省エネができる

 さまざまな光色と明るさの組み合わせができるCL12DL-CSL1だが、もう1つの大きな特徴は、消費電力の低さだ。

 「全灯」の明るさは496lxと、300lxに満たない蛍光灯よりも比較にならない程明るいのは既に説明したとおり。消費電力をワットチェッカーで計測すると、蛍光灯が97Wだったのに対して、CL12DL-CSL1の消費電力は2/3以下の61Wだった。とても明るいのに、大幅に消費電力が抑えられている。

 もちろん、団欒の時間なら、明るさは200~300lxもあれば十分。そこで、「全灯」で点灯後、「暗」ボタンを3回押して、蛍光灯とほぼ同じ301lxに調光すると、消費電力は35Wと、さらに大きく消費電力が下がった。つまり、普段の生活に適した明るさに調光すれば、電力は1/3近くも省エネできてしまう。

 それぞれの年間の電気代から、どれだけ電気代がセーブできるか試算してみよう。まず、97Wの蛍光灯を毎日8時間点灯した場合、1年間の電気代は約6,231円。一方、CL12DL-CSL1の「全灯」は、約3,920円。調光して蛍光灯とほぼ同じ明るさにすれば、約2,248円になる。適切な明るさにすれば、年間で4,000円近くも節約できる。

今まで使っていた蛍光灯の消費電力は97W。明るさは直下で300lx弱だ全灯でも消費電力は61W。大幅に明るいのに、消費電力は2/3程度
蛍光灯同じぐらいの明るさに調節すると(「暗」ボタンを3回押した)、消費電力は35Wと、1/3程度で済んでしまう消費電力は最大時(100%)でも蛍光灯よりも大幅に低いのが特徴だ

【蛍光灯とほぼ同じ明るさに調光した電気代
(1日8時間点灯)】

点灯期間蛍光灯明るさ(白色)
1日17.07円6.16円
1年6,231円2,248円
 蛍光灯-アイリスの電気代 -3,982円

【調光無しの電気代(1日8時間点灯)】
点灯期間蛍光灯全灯温白色2
1日17.07円10.74円10.91円
1年6,231円3,920円3,982円
 蛍光灯-アイリスの電気代 -2,310円2,248円

 改めて、110通りの光色と明るさの組み合わせを全て測定した。結果から見えてくるのは、1段階明るさを抑える毎に、消費電力が2割前後節約できることだ。明るさ100%で、どの光色でも省エネだが、ほんの少し明るさを落とすだけで、飛躍的に省エネできるだろう。

 また、消灯時の待機電力は0Wと、ワットチェッカーでは測定できないほど低い。長期の不在以外は、主電源となる壁スイッチは切らなくてもよさそうだ。また、常夜灯も0Wで、こちらも測定できないほど消費電力が低かった。

【調光と調色の全パターンにおける消費電力と直下照度】
明るさ・色
レベル
5
(電球色)
43210
(中間色)
12345
(昼光色)
10
(明るい)
264 lx376 lx450 lx490 lx492 lx496 lx496 lx497 lx498 lx440 lx330 lx
38 W51 W57 W62 W61 W61 W60 W60 W60 W53 W39 W
9233 lx326 lx392 lx424 lx428 lx430 lx429 lx424 lx429 lx380 lx286 lx
32 W43 W48 W51 W51 W51 W50 W49 W50 W44 W33 W
8207 lx285 lx325 lx368 lx372lx373 lx370 lx363 lx367 lx311 lx247 lx
28 W36 W40 W43 W43 W43 W42 W41 W41 W36 W27 W
7184 lx246 lx279 lx298 lx302 lx301 lx298 lx292 lx297 lx266 lx214 lx
24 W31 W34 W36 W36 W35 W35 W34 W34 W30 W22 W
6160 lx209 lx232 lx243 lx248 lx247 lx244 lx238 lx246 lx225 lx183 lx
20 W25 W28 W29 W29 W29 W28 W27 W28 W24 W19 W
5135 lx172 lx187 lx191 lx194 lx194 lx191 lx187 lx198 lx185 lx153 lx
17 W21 W22 W23 W23 W22 W22 W21 W22 W20 W15 W
4110 lx137 lx143 lx141 lx141 lx142 lx140 lx137 lx152 lx146 lx124 lx
14 W17 W17 W16 W16 W16 W16 W15 W17 W16 W12 W
385 lx102 lx102 lx95 lx96 lx97 lx95 lx93 lx109 lx109 lx94 lx
11 W12 W12 W11 W11 W10 W10 W10 W11 W11 W9 W
262 lx73 lx78 lx60 lx61 lx60 lx59 lx59 lx73 lx77 lx68 lx
7 W8 W8 W7 W7 W7 W6 W6 W7 W7 W6 W
1
(暗い)
43 lx46 lx42 lx33 lx33 lx33 lx32 lx32 lx43 lx48 lx45 lx
5 W6 W5 W4 W4 W4 W4 W4 W4 W5 W4 W


省エネを強力にサポートするエコモード

 全灯でも消費電力が低いCL12DL-CSL1には、さらに効果的に省エネする「エコモード」機能が搭載されている。

 「エコモード」は、本体のセンターカバーにあるセンサーが、外光や他の照明器具の光を検知して、余分な明るさを抑えてくれる自動調光機能だ。

 エコモードを機能させるには、調光・調色をして、好みの明るさをリモコンで本体に記憶させる必要があるが、やり方はいたって簡単だ。外光が入らない夜間、好みの明るさと光色を調整して点灯する。次に2m離れた場所から、リモコンの緑色のエコモードボタンとセットボタンを同時に押す。すると、約10秒間測定し、「ピー」とブザー音が鳴って設定が終了する。記憶させた明るさと光色は、主電源を切っても記憶しており、何度でも再記憶できる。

 CL12DL-CSL1を我が家で一番外光が入りやすい、寝室兼仕事部屋に移し、200lx弱の明るさで記憶し、エコモードで点灯した。操作は、点灯中に緑色の「エコモード」ボタンを押すだけ。起動すれば、センターカバーの緑色のエコモードランプが点灯し、リモコンは「エコモード」マークが2秒間表示される。

エコモード設定は、明るさを200lx程度にした好みの光色・明るさをエコモードに記憶するには、調節後2m以上離れた場所から「セット」と「エコモード」ボタンを同時に押し、10秒待つだけだ点灯中、リモコンの「エコモード」ボタンを押すと、本体のセンターカバーの「エコモードランプ」が点灯し、起動を知らせる

 エコモードの結果は上々だ!! 実験した日は一日中曇っており、はっきりとした日差しが差し込まなかったにも関わらず、午前9時の点灯直後から徐々に明るさが落ち、11時前には自動で消灯してしまった。

  その時の直下照度は95lxで、設定した200lx弱とはかなり異なる。しかし、窓から入ってくる外光が部屋全体に広がり、灯りが無くても十分に明るいと 感じられた。センサーは直射日光が入らない曇りの日であっても、しっかり外光の明るさを検知し、自動で調光・消灯をしてくれたのだ。その後、消灯状態が4 時間程続き、15時近くに再び点灯した。外光が暗くなるにしたがって、器具は明るさを増していった。

 結果として、エコモードを起動しておけば、放っておいても自動で電力消費を抑えてくれた。しかも、消灯している時の消費電力はワットチェッカーで計測不能なほど低い (0W)。刻々と変わる外光の明るさに合わせて、手動で調光するのは非現実的だが、エコモードは手間要らずに効果的な省エネを実現してくれる。

 なお、エコモードは、消灯しても解除されない。したがって、一度消灯し、次に「全灯」または「メモリ点灯」で点灯しても、エコモード状態のままで点灯し、常に省エネモードとなる。ただし、エコモード中は、調光・調色ができないので、必要に応じて解除して、調節する。

エコモードを朝9時から起動した。徐々に灯りは明るさを落とし、曇りの日にもかかわらず11時前には自動で消灯してしまった。消えても部屋の明るさの印象はほとんど変わらない15時になる頃に再び自動で点灯した。気づかぬうちに自動で省エネしてくれる
外が暗くなるにしたがって、シーリングライトがどんどん明るくなって、記憶した明るさに近づくと変化が止まったエコモードで消灯中、「エコモードランプ」が点灯し、外光の明るさを見張っている。待機電力は0W(測定不能)だった

演色性も良好、タイマーも充実

 最後になるが、CL12DL-CSL1は、演色性も良い。明るく、自在に調光・調色、さらに外光などの明るさに応じて自動で省エネまでしてくれるだけでなく、どの光色でも色味がくすまずに、食べ物がおいしそうに見える。特に「全灯」の白色、中間色となる温白色、昼白色は色の偏りが少なく、食べ物の色合いが映える。リビングダイニングやキッチンの全体照明にも、とても適している。

 その他、徐々暗くなって消灯する「おやすみタイマー」、1分刻みで、点灯時間と消灯時間を定刻、または自動でランダムに変える「留守番モード」など、タイマー機能も充実している。留守番モードはエコモードも併用できるので、省エネにも対応しているのが嬉しい。

全灯の演色性はとても良い。色のくすみはほとんど感じられず、食べ物全てがおいしそうに見える。調色した中間色(温白色、昼白色)でも、演色性はとても良かった電球色100%は赤みが強くなるが、こちらも色のくすみ感はほとんど感じられない
昼光色100%は青みが強くなる。少々人工的な印象になるが、それでも食べ物の色はさほどくすまないリモコンの「おやすみ」ボタンを押すごとに、10 分、30分と消灯までの時間が選べる。起動すると徐々に暗くなり完全に消灯する

必要十分な機能を備えたシンプルなLEDシーリングライトは、節電効果も高い

 CL12DL-CSL1は、価格が抑え目なのに反して、LEDシーリングに求められる要素をことごとくクリアしている。蛍光灯から取り替えて、確実に灯り環境が向上したと感じるはずだ。特に、多少曇っていてもしっかり働くエコモードは、一日中スイッチに触らずに、効果的に省エネしてくれるのが良い。

 さらに、印象が良かったのは、灯りの重要な要素である演色性の高さだ。食べ物の色味がおいしそうに見え、部屋の中の目に映るものの色合いがスッキリと鮮やかに見える。さらに、顔色も健康的に見え、使っていて気持ちが良い。

 欠点を敢えて挙げるなら、ハイスペック機にしては、リモコンが地味で、明るさ・光色の表示が無く、メモリ点灯も1つしかないのは物足りない。しかし、その分ボタンの数が少なく、使い方はいたってシンプルになり、機械にさほど強くない人でもすぐに使いこなせそうだ。細かな話ではあるが、器具から「ジー」や「キーン」という雑音は一切無く、AMラジオなどのノイズの影響もない。

 リビングルームの過ごし方は、団欒、くつろぎ、食事、映画鑑賞、さらに勉強など、人によって様々。しかも、1日の点灯時間も長い。だからこそ、シーリングライトは灯りの質が高く、省エネ性能がとりわけ高いものを選んでおきたい。CL12DL-CSL1は、多くのLEDシーリングの中でも、特に明るいのに、省エネ性能が高い。日中の使用中でも効果的に自動で節電してくれるので、毎日長時間を過ごすリビングルーム、ダイニングキッチンの灯りとして、強くお勧めしたいLEDシーリングライトだ。






2012年7月3日 00:00