家電製品ミニレビュー

無印良品「ソーラーLEDモバイルライト・充電池タイプ OC229」

~ソーラーパネルとUSBで充電できる、折りたたみ式LEDスタンド
by 片岡 義明
無印良品「ソーラーLEDモバイルライト・充電池タイプ OC229」

 環境問題や防災への意識の高まる中、ソーラーパネルを搭載したモバイルチャージャーなどが登場しているが、無印良品が発売した「ソーラーLEDモバイルライト・充電池タイプ OC229(以下、OC229)」は、ソーラーパネルを搭載したモバイルライトだ。

 


メーカー無印良品
製品名ソーラーLEDモバイルライト
・充電池タイプ OC229
購入場所無印良品ネットストア
直販価格2,900円

 OC229は折りたたみ式のモバイルライトで、ソーラーパネルとUSBケーブルからの2WAYの充電に対応している。本体サイズは収納時で35×146×26(幅×奥行き×高さ)、重量は約150g。本体には容量300mAhのリチウムイオン充電池を内蔵している。

 本体は可動式で、折りたたんだ状態では細長い棒のような形だが、使うときには2つのヒンジ部を動かして、アルファベットの「Z」のような形に広げる。光源に近い側のヒンジは約180度まで、台座側のヒンジは約90度まで開き、光の角度や高さは好みの位置に固定できる。

製品パッケージ折りたたんだ状態では細長い棒のような形だ好きな角度に広げて設置できる


ヒンジの固さがほど良く、開閉は楽に行える

 

 まずソーラーパネルで充電してみよう。本体を折りたたんだ状態で、陽光に向けて直角になるように設置し、太陽光に当てる。ソーラーパネルで発電が始まると、「充電確認用LED」が3秒間、緑色に点灯し、その後約3秒間隔で点滅が続く。

ソーラーパネルを使って充電できる

 充電が終わると、充電確認用のLEDが緑色で点灯して知らせる。説明書によると、充電時間は晴天時の屋外で、ライトを消した状態で充電した場合で約6~12時間。これは夏の晴天時・日中の明るさ(約100,000lx)を基準に算定しているという。実際に試したところ、晴天時に日当たりのいい場所に置いて、約7時間30分で充電が完了した。なお、OC229には防水加工が施されていないので、屋外で充電する際には注意が必要だ。

 次にUSBからも充電してみた。付属のUSBケーブルを使ってPCやUSB ACアダプターと接続すると、充電確認用のLEDが赤く点灯して充電を開始した。充電が完了すると、充電確認用LEDが緑色となって知らせる。説明書では、充電時間は最短で約2~3時間とあるが、今回は2時間15分で充電完了となった。

 普段はUSBケーブルを使ってPCやUSB ACアダプターから充電できるが、何らかの理由により電源が確保できないときには、太陽光という選択肢が残されているのは心強い。

USB micro B型入力端子と充電確認用LED付属のUSBケーブル付属のUSBケーブルを使った充電にも対応する
LEDの発光部

 LEDライト部はどうなっているかというと、点灯スイッチは台座側の端にあり、ボタンを押すごとに「Highモード→Lowモード→消灯」と切り替わる。ライトの色は白色系だが、ライト側を折りたたむと小さく電球色に光る。連続点灯時間は、満充電時、Highモードの場合は約2時間、Lowモードの場合は約4時間だ。

 ライトの点灯中は、バッテリー残量を細かく確認できる。USB入力端子の横にある充電確認用LEDは、充電容量100~70%では緑色、70~30%ではオレンジ色、30~10%では赤色、10%未満の場合は赤色が6回点滅、容量ゼロの場合は未発光となる。

点灯させた状態。台座の底には滑り止めのゴムが四隅に貼り付けられている台座側を閉じた状態点灯させたままライト側のヒンジを閉じると小さく電球色に光る

 気に入ったのは、設置場所や照射角度の自由度が高い点。折りたたんだ状態だとかなり小型なので、最初はあまり広い範囲を照らせそうにないと思っていたのだが、LEDライト側のヒンジを90度以上に広げると意外とワイドに周囲を照らせる。

 逆にヒンジの角度を小さくすると、狭い範囲をピンポイントに照らすこともできる。夜、周囲に迷惑をかけずに手元だけを照らして本を読むといったシチュエーションに適している。

文庫本を読んでいるところ。周りに迷惑をかけたくない場合はピンポイントに照らせる角度を調整すればB5ノートを広げたエリアもワイドに照らせるライト側と台座側を両方90度に開いた状態でも安定して立つ

 OC229は、見た目がシンプルなのでデザイン重視の製品かと思いきや、実際には多目的に使える実用的なライトだった。ソーラーパネルが付いているので、旅行や寝室での読書の時だけでなく、アウトドアや非常時などのシーンでも便利に使える。手元を照らすライトが欲しい読書好きの方や、もしもの時のために手軽に持ち運べるライトを備えておきたいという方にオススメだ。






2012年3月7日 00:00