家電製品ミニレビュー
しずく型が新しい! カプセル式コーヒーメーカー「ネスカフェ ドルチェグスト ドロップ」
by 西村 夢音(2016/2/29 07:00)
手軽に本格的なコーヒーが飲めるとして、カプセル式のコーヒーメーカーが人気だ。
今回紹介するのは、ネスカフェ ドルチェグストの新モデル「ドロップ」。一見するとコーヒーメーカーとは思えない、近未来的なデザインが特徴だ。
メーカー名 | ネスレ日本 |
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製品名 | ネスカフェ ドルチェ グスト ドロップ |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 9,650円 |
「ドロップ」は、専用のカプセルを使って抽出するコーヒーメーカー。広く普及している同社の「ドルチェグスト」シリーズのカプセルが使えるので、オンラインで購入するほかスーパーなどでも気軽に手に入れられる。カプセルの種類は豊富で、ブレンドコーヒーやカプチーノ、ティーラテなどさまざまな味が楽しめる。
本体は、コーヒーの雫からインスピレーションを受けたというドロップ型。上部が球体のようになっていて、曲線のフォルムが新鮮だ。水タンクは下部にあり、デザインを損なわずに必要なパーツが収納されていて感動する。なお、タンク容量は800ml。
また、ドロップはシリーズで初めて、操作にタッチパネル式を採用。ディスプレイに指で触れるだけで、抽出量を調節できるのも特徴だ。お湯だけでなく水を出すことができるので、アイスコーヒー作りも簡単。
タッチパネルが新鮮で操作が楽しい!
さっそく使ってみよう。専用のカプセルは近所のスーパーで購入できた。今回は「レギュラーブレンド(16杯分)」と「カプチーノ(8杯分)」(各924円)を選んだ。
電源ボタンを押すと、タッチパネルが点灯。カプセルに記載されている抽出量の目安にメモリを合わせる。レギュラーコーヒーは抽出量「4(120ml)」が推奨されていた。タッチパネルは想像以上に楽しく、指で触れるだけで抽出メモリの数値を変えられるのが新鮮で、無駄に指をスライドさせてしまった。
なお、パネルに指が触れている間は「1~7」のメモリがすべてうっすら光り、選択したメモリの分だけはっきりと光る仕組み。全灯しているときは7、うっすら光るメモリが1つあるときは6と瞬時にわかるので、視認性に優れている。
指を離すと今度は、選択したメモリの分だけ点灯するので、抽出量を間違える心配もない。
抽出中は、徐々にメモリの量が減っていくので、あとどれくらいで抽出が終わるかわかりやすい。120mlのコーヒーを抽出するのに掛かった時間は2分ほどであっという間だ。味も文句なしで、インスタントコーヒーとは風味が異なる。カプセル1個ずつにコーヒー粉が個包装されているため、酸化していないコーヒーはやはり美味しい。
また、水タンクの一部がクリアになっているため、水の残量がひと目でわかるのもポイント。連続で淹れたいときに、うっかり水が足りないということも防げるだろう。
ふわふわスチームミルクが美味しいカプチーノ
カプチーノは、コーヒーカプセルとミルクカプセルが計18個用意されており、8杯分が楽しめる。1つの箱に2種類のカプセルが入っているので間違えないように注意したい。なお、カプセルには「コーヒー」や「ミルク」とは記載されていないので、色のみで判別する。
まずはミルクカプセルをセット。抽出されたミルクはそれだけでも美味しそうな、ふわふわのスチームミルクになっていた。今度はコーヒーを抽出して、カプチーノの完成。ほんのり甘いコーヒーに、たっぷりのスチームミルクが美味しい。
カプチーノの抽出量の目安は、ミルクが「6」でコーヒーが「1」。約240ml(マグカップ1杯分)抽出できるので、満足な量で楽しむことができた。
また、2つのカプセルを使って気づいたことがある。ドロップは本体サイドが少しくぼんでいるので、カプセルを置けるのだ。見た目はあまり良くないが、カプセルを箱から出すのが面倒な人は、ここに置いておいても良い。
今なら宇治抹茶も! かなり本格的な味わい
また、期間限定で販売されている宇治抹茶カプセルも試してみた。宇治抹茶を100%使用した、本格的な抹茶が楽しめるカプセルだという。1箱16杯分で、価格は980円(税込)。1杯60円
こちらも先ほどと同じようにカプセルをセットしてパネル操作するだけ。抽出量は「3(約80ml)」と少なめだ。出来上がった抹茶は、砂糖などは入っておらず、苦味のある本格的な味わいだった。茶せんを使ったような泡立ちもあり、舌触りも良い。お茶菓子などと一緒に味わうと、優雅なひとときが過ごせそうだ。
抽出時に気になったポイントとして、液ハネがある。小さなカップで抽出しようとしたところ、液体がハネて周囲に散ってしまった。抽出トレイの高さは変えられるので、カップの大きさに合わせて調節した方が良い。
カプセルにお湯が残りがち。カビには注意!
また、使用済みのカプセルは手動で処分する必要がある。機種によっては自動でカプセル入れに落ちるものもあるが、ドロップにはそういった機構が搭載されていない。
付属品として、使用済みカプセル入れが用意されているので、使い終わったカプセルはそこに処分すればOK。カプセルにはお湯が残りがちなので、ゴミ箱に直接捨てると液漏れする可能性があるので注意したい。
なお、カプセル入れに使用済みのカプセルを5個ほど入れて放置したところ、底にお湯が結構溜まっていた。カビの原因になるので、こまめにチェックする必要がある。
抽出トレイにもお湯が溜まりやすいので、こちらも手入れを心がけたい。手入れ面では、カプセルをセットせずにお湯だけ出せば、内部の洗浄も可能だ。
デザインが独創的なドロップ。初めて見た友人には「ロボット掃除機?」と聞かれるほど、これまでにないデザインが魅力的だ。
注意したいのは置き場所を選ぶということ。本体サイズは25.2×31.9cm(直径×高さ)とちょっと大きめで、3.5合炊きの炊飯器くらいの設置スペースが必要になる。またコードが短いので、コンセントの近くに置くのが望ましい。または、しずく型の意外なメリットとして持ちやすさもあるので、使う時だけ移動させるのも手だろう。
置き場所さえクリアすれば、便利なコーヒーマシンとして活躍してくれる一品。新しいものが好きな人や、コーヒーマシンの導入を検討している人にぜひオススメしたい。