家電製品ミニレビュー
正しい姿勢で歩けていますか? オムロンの「ウォークスキャン」
by 西村 夢音(2015/3/19 07:00)
街を歩いていると、あの人歩き方キレイだな、あの人ヒール履かない方がいいのでは……と、余計なお世話だが人の歩き方が気になる。しかし、自分自身はどうなんだ。自分の歩き方って、自分が一番わかっていない……。
そこで試してみたのが、オムロンの「歩行姿勢計 ウォークスキャン」。本体を腰に装着して、自分の歩き方をチェックするというものだ。
メーカー名 | オムロンヘルスケア |
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製品名 | 歩行姿勢計 HJA-600T ウォークスキャン |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,315円 |
本体は、手のひらに収まるほど小さなサイズ。装着クリップでズボンの腰部分に付けて、歩き方、歩数、消費カロリーを計測する。
計測したデータは、Bluetooth経由でiPhoneに転送し、専用アプリ「美姿勢Walk」で確認できる。今のところiPhoneのみで、Android端末には対応していない。
歩き方は、パーフェクトな「キラキラフラミンゴ」や、足の運び方がずれている「ふらふらアヒル」、左右の腰のバランスが悪い「ふらふらペンギン」など、6タイプで評価される。同時に1~100点の点数でも結果を教えてくれる。
アプリ内では、美姿勢で歩けるようにと、太ももや下腹の筋肉、体幹などを鍛えるエクササイズ動画も閲覧できる。
まずは、アプリをインストールし、本体の機器登録を行なう。筆者は普段Android端末を使用しているが、今回は以前使っていたSIMカードの入っていないiPhone 5sと連携させた。
機器の登録は、アプリの画面に従ってスムーズにできた。登録する際、付属のオムロンヌさんピックかコインを使って本体背面のカバーを外し、ボタンを長押しする。素手で開けようとすると、爪を傷める可能性があるので必ずピックかコインを使った方が良い。
測定結果は「ふらふらアヒル」。美姿勢はこれから!?
歩行姿勢は、手軽にできる「10歩チェック」としっかり計る「3分ウォーク」の、2通りの方法からチェックできる。
計測するときは、本体を腰の真ん中にまっすぐ挟む。背骨を中心として、左右±2cm以内の装着が望ましいという。女性の場合、ワンピースだと装着できないので注意が必要だ。
まずは、10歩チェックで軽く確認。アプリ内の「10歩チェック」をタップし、計測を始める。本体を安定させるため、始めは一度止まった状態にならないといけないので、周りに迷惑がかからない場所でやったほうが良い。
10歩ほど歩いて止まってみると、結果は56点で「ふらふらアヒル型」。左右の歩行バランスが良くなく、足の運びもまだまだだという。
10歩チェックの結果にショックを受けながら、いやいや3分しっかり歩かないとわからないでしょ、と思い今度は「3分ウォーク」を選択。ここでは、履いている靴の種類も「ハイヒール(5cm以上)/フラットシューズ/素足」から選択する。歩行チェックをスタートしてから3分経つと、いつでもチェックをやめられ、最大10分間の計測が可能。
結果を見てみると、64点の「ふらふらアヒル型」であまり変わらず……。10歩チェックの結果が正確だったことがわかる。しかし今回はしっかり計っているので、前後の動きを見る「歩行姿勢」と、左右の腰のバランスを見る「歩行バランス」ごとに細かく点数が表示された。
また、測定結果をスライドさせると、細かい足の動きやアドバイスも見られる。筆者は歩行姿勢が悪く、歩行バランスはまぁまぁという結果に。腰が前よりでひざが曲がっているので、腰から歩くようにとのことだった。
なお、計測データはBluetoothで転送されるので、通信機能のない筆者のiPhoneでも問題なく連携できた。
美姿勢目指してエクササイズ! 通勤中をウォーキングタイムに
10歩チェック、3分ウォークを試してみたが、筆者の歩行姿勢はあまり良くないことがわかった。アプリ内には、姿勢を改善するさまざまなエクササイズ動画が用意されているので、まずはそれらを見ることに。歩き方のタイプからオススメの動画を教えてくれる。
薦められた動画をひと通り見たがどれも1分弱と短く、1~2個の動きを繰り返すものが多いので試しやすかった。動画の通りにエクササイズをしてみると、筋肉に負荷が掛かっているのがわかる。体を動かすのが楽しくなってきて、普段サボっている筋トレも続けてできてしまった。
エクササイズ以外に、正しい歩行姿勢のポイントを教えてくれる動画もある。もう一度3分チェックをする前に、正しい歩行姿勢を再確認した。
後日、再び3分チェックをした。正しい歩行姿勢を意識して、背すじと膝を伸ばして歩く。意識して歩くと、下腹に力が入り、なかなか体力を使う。普段いかにダラダラ歩いていたかがわかった。
結果は75点の「フラミンゴ型」に。ふらふらアヒルからは改善され、点数として結果が表示されるのはゲーム感覚で楽しい。今度はパーフェクトの「キラキラフラミンゴ」を目指したい。
気になったのは、本体を落としてしまわないかどうか。本体はかなり小さいので腰に付けっぱなしにしていると、落としてしまいそうで不安になる。椅子に座っているときも背もたれに当たって違和感を生じるので、チェックしないときはカバンに入れておくのがオススメだ。
カバンに入れておくだけでも、歩数や消費カロリーは計測できる。しかし、10歩チェックや3分ウォーク時の歩数やカロリーは含まれないので、筆者は歩行姿勢チェックの使用がメインになった。
毎日、3分チェックを朝の通勤時間に行なっている。結果として目に見えるので意識して歩くようになり、いつも使わない体のあらゆる筋肉が刺激されるようになった。
これまでダラダラ歩いていた通勤時間だったが、今ではウォーキングタイムへと変化している。