家電製品ミニレビュー
実用性高めで多様に使えるブラック・アンド・デッカーのスティッククリーナー
by スタパ齋藤(2015/1/9 07:00)
ハンディでもスティックでも使える充電式掃除機
家電Watch編集部から「貴様は充電式掃除機大好き野郎だから、最近登場した充電式掃除機を試しなはれ」風なメッセージとともに、ブラック・アンド・デッカーの「ORA(オーラ) CS3250」が送られてきました。あ。コレ、スティック型としてもハンディ型としても使えるアレでしょ♪
メーカー名 | ブラック・アンド・デッカー |
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製品名 | ORA(オーラ) CS3250 |
希望小売価格 | 57,000円(税抜) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 53,784円 |
「ORA(オーラ) CS3250」(以下、ORA)は、アメリカの電動工具メーカーであるブラック・アンド・デッカーがスティッククリーナー日本国内市場へ本格投入した新製品です。世界に先駆けて日本で発売したという力の入れようで、2014年10月の発表時にはけっこー話題になりましたな。
ORAの最大の特徴は、充電式(コードレス)でありかつスティック型としてもハンディ型としても使える点。ハンディ型として使ったときは伸縮式の蛇腹ホースを使うこともできます。スティッククリーナー、ハンディクリーナー、蛇腹ホース式の3WAY掃除機になるというわけです。
なかなか便利そう♪ ちなみに集塵方式は12気筒サイクロン式です。ダストボックス容量がいっぱいになるまで、99.9%の吸引力を維持するそうです。バッテリーは32.4Vの大容量リチウムイオン電池で、パワーブラシ使用時で最大25分の連続運転が可能。満充電までにかかる時間は約4時間となっています。ともあれ、早速試用してみました。
十分な吸引力と快適な操作性
まずはスティッククリーナーとしてのORAについて。試用開始直前に思ったのは「重い……」ということです。本体質量は約3.6kgあり、重心がわりと下方にあり、持ち手が上部にあるので、「スティッククリーナーとしては重いな~」と感じました。
が、実際に使ってみたら、重さはほとんど気になりませんでした。スティッククリーナーとしてのORAは、基本的にいつもヘッドを床に着けた状態で使います。ヘッドは脱着できません。いくつかのツールは付属しますが、それらはハンディクリーナーとしてORAを使うときのためのもの。
ともあれ、スティッククリーナーとしては重めのORAですが、実使用時は重さを床が支えるかたちになるので支障はありませんでした。また、ヘッド部はよく動き、よく転がる感じ。なので、フローリングを軽快に掃除できます。
フローリングやカーペットの上を軽快に動かせるORAですが、フローリングで使った場合、ヘッドが床の上を転がる音が若干気になるところです。夜間に使うのはちょっと気が咎める感じ。
吸引力は十分強く、使った範囲では「吸い残し」のようなものは見当たりませんでした。コードレスのスティッククリーナーでは吸い残しがちな「鉱物系の猫砂」こと「細かな石粒」もしっかり吸い込んでくれました。ただ、動作音もそれなりに大きく、静かではありません。この点も夜間は使いにくいかも、です。
充電やゴミ捨てに関しては、なかなかよくできているという印象。専用の充電台に本体を置けば、本体が自立しつつ充電されます。使用時はそこから少し持ち上げて床に置いて掃除を始めるだけ。思い立ったときにすぐ掃除できます。ダストケース部の機構がシンプルなので、ゴミ捨てもしやすいです。
ちなみに、写真の充電台は、だいたい30×30cm程度のスペースがあれば置けます。狭いスペースに設置でき、すぐに手に取って掃除でき、付属ツールも収納可能と、なかなかコナレた作りだと感じました。
何かと便利に使えるハンディクリーナー
それからハンディクリーナーとしてのORAについて。まず結論から言ってしまえば、ハンディクリーナーとしては吸引力が十分強く、またアタッチメント類も充実しています。スティッククリーナー状態からすぐ外せてハンディクリーナーとして使えるところまで含め、非常に実用性が高いと感じられました。
とくに「多彩に使える感じ」が良かったです。ハンディクリーナーとしてのORAでは、5種類の付属アタッチメントを使うことができ、「スティッククリーナーとしてのORAより活用幅が広い」と思ったりも。ともあれ、どういう感じで使えるのか見てみましょう。
ワタクシ的な使い方の場合、一日中役立つORAとなりました。具体的には、朝の掃除機がけ時にスティッククリーナーとして使い、その後は「ちょっとゴミが出たときの掃除」にハンディクリーナーとしてORAが役立ちました。使わないときは常に充電中なので、いつも満充電から十分な吸引力とともに使えて快適でした。
ハンディクリーナーとしてもスティッククリーナーとしても、なかなかの使い勝手と吸引力があるORA。ですが、同時に「わりと汚れやすいかも」とも感じました。というのは、本体内のダストボックス周辺に細かなゴミがたまりやすい感じ。ダストボックスには吸引したゴミがたまるわけですが、その付近のサイクロン機構やフィルターなどにもゴミがけっこう付着します。まあ、それだけゴミをよく吸っている証拠だとも言えますが。
ともあれ、そんな感じなので、わりと頻繁にメンテナンスする必要が出ます。ただ、メンテナンスはわりとラク。それは、ORAのダストボックス周辺が分解しやすいから。また、サイクロン機構を水洗いできちゃうのも、ナニゲに凄い仕様かもしれません。
てな感じのブラック・アンド・デッカー「ORA(オーラ) CS3250」。コードレスのスティッククリーナーやハンディクリーナーを探している人には「刺さる要素」がけっこー多い掃除機だと感じました。ただ、お値段もわりとお高めで、直販価格は53,784円(税込)です。とは言え、いろいろな観点から実用性を感じられる掃除機だと思いますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。