家電製品ミニレビュー
新生活のお供に! 1人前のうどん、0.5斤サイズのパンが作れる「マルチホームクッカー」
by すずまり(2014/3/17 07:00)
今回紹介するのはツインバード工業の「マルチホームクッカー PY-E621」(以下、マルチホームクッカー)。食パンをはじめとして、さまざまなものが作れる調理家電である。マルチホームクッカーの大きな特徴は、焼けるパンのサイズが0.5斤分だということ。これは2人暮らしにちょうど良いサイズだ。
全部で40種類の調理メニューのほか、こね、発酵、焼きなどが個別に利用できる独立モードも搭載している。小さいけれど多機能そうなマルチホームクッカーの実力をチェックしてみよう。
メーカー名 | ツインバード工業 |
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製品名 | マルチホームクッカー PY-E621 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 7,952円 |
容器が小さいだけ! いろいろ作れる“調理マシン”
マルチホームクッカーの付属品は、パンケースに計量スプーン、羽根とり棒、金属ふた、容器、容器ふた、置き台とホームベーカリー的なものが並ぶ。
プリセットされた調理メニューを見ると、食パン5種類、健康パン7種類、スイーツ6種類、バラエティ7種類、生地作り7種類、めん生地作り4種類、独立モード4種類の合計40種類。パン類よりそのほかのメニューのほうが多い。
では、パンはというと、通常の食パンだけでなく、早焼き、ソフト、フランスパン風、ご飯入り、雑穀、米粉、グルテンフリー、全粒粉とツボを押さえており、ホームベーカリーとしてもバッチリな幅広いラインナップ。これが製品名をホームベーカリーではなく「マルチホームクッカー」としている理由だろう。
おしゃれで楽しい。使い方も簡単
マルチホームクッカーを使ってまず感じたこと。それは「1人暮らしにちょうどいい!」ということ。本体サイズから始まって、すべてが適量なのである。たとえば、パンなら1日で食べきれる大きさで焼けるし、うどんは1人分の生地ができる。実に潔い量である。
当初「調理の所要時間まで短くなるわけではないから、どうせつくるならまとめてできたほうがいいのでは」と思っていたが、意外や意外。欲しい量だけできるととても気分がいい。余らせる心配はないし、失敗しても最小限(笑) 食べきれるから、いろんなものに挑戦しやすいのだ。
初めて見たときの第一印象は「なんかおしゃれ~」であった。操作部の周りにさりげなく施された柄が印象的で、威圧感がなく、家電っぽさを和らげてくれている。サイズは約225×320×230mm(幅×奥行き×高さ)と高さが低め。持ちやすいハンドルがついており、重さも約4kgと軽いので、移動も楽で棚にも収納しやすい。
メニューの種類は多いが、使い方は難しくない。基本的には指定された分量だけ材料をパンケースに入れて、メインメニューとサブメニューボタンでふたに書かれた番号を選ぶだけ。後は、「ピッピッピッ」と運転終了ブザーが3回鳴るのを待つのみ。生地類は出してからが勝負だが、混ぜたりこねたりという作業は、全て容器と羽根がやってくれるわけで、洗い物も労力も所要時間も最小限に抑えられる。
ふたに窓がついており、常に中の状態を目視しやすいところもいい。任せていればいいのは分かっているのだが、それでもときどき中は確認したい。さらに、今どの工程にあるかランプの点滅で確認でき、あわせて残り時間まで分かるところも便利。ときどき窓と工程を確認しては「できてるできてる!」とわくわくする。
ホームベーカリーはすでに2台所有している筆者だが、ちょこちょこ作れる点が気に入って、ついあれこれ作ってしまった。というわけで、実際にマルチホームクッカーで作ったものを以下にご紹介しよう。
初めて作った「塩麹」はまろやかでおいしい
最初に作るならやっぱり食パン……といいたいところだが、機能を確認していて筆者の目を引いたのが、バラエティに含まれる「塩麹」だった。実は以前から作ってみたかったのだ。ただ、そんなにたくさん作ってもね……という理由からまだ手をつけずにいた。マルチホームクッカーのサイズならまったく問題なし!
塩と米こうじ、60℃のお湯を用意したら、説明書に従って付属の計量カップに入れる。羽根を取り除いたパンケースに置き台をセットし、その上にふたをした容器を乗せて、メニューをセット。あとはじっと待つこと12時間。全体がやや黄みがかっており、甘い香りがする。容器の底の塩とよく混ぜたらできあがり。野菜と一緒に食べたらおいしいのなんの。これなら定期的に作れそうである。
このほか、甘酒やヨーグルト作りも可能。腸内環境を整えるためのいいサポーターになりそうだ。
0.5斤分の食パンは、スライスチーズサイズ!
とっても気になっていたのが0.5斤サイズの食パン。通常の食パンの半分の量で焼き上げるのだが、容器全体が半分になっているので、食パン全体が小さい。大人の手でひとつかみ分くらいだろうか。カットすると、スライスチーズ1枚を乗せてちょうどいいサイズだった。
所要時間は3時間50分。食パンとしての出来はまったく問題ない。味もおいしい。サイズがコンパクトなので、このままくり抜いて加工しても面白そう。独立モードを使うと、途中加工も可能になるので、コンパクトなシナモンロールや、具入りのちぎりパンなども作れる。プレゼント用にもおすすめだ。
パン焼き機能の注意点
パンを焼くうえで気づいた点が3つある。1つはタイマーについて。マルチホームクッカーでは焼き時間+13時間までのタイマー予約が可能だ。ただし、焼き上がり時刻を指定できるのではなく、あくまでも設定した時間後に焼き上がるという意味。指定できる時間は10分単位なので、朝7時に焼けて欲しいというときは、現在時刻から何時間後かをよく確認しよう。
2つめは具入れブザーについて。初期設定では具入れブザーが7回鳴る。夜間のタイマーでは明け方に鳴るので、台所と寝室が近い方は確実に目が覚めてしまう。夜間のタイマー使用時は、忘れずに具入れブザーボタンでオフにしておこう。
3つめはフランスパン風の食パンについて。美味しく焼けるのは嬉しいのだが、これがとにかくパンケースから抜けない。あら熱が取れるまで待ってから、少しずつ周りを引きはがしつつ、パンケースの裏側の羽根の根もと部分も回しつつ……と地道な作業が必要となる。間違っても金属製のヘラなどでケースの内側をこすらないようにしよう。
スコーンとジャムも入れるだけ! おうちカフェも実現!?
スコーンといえば筆者のお気に入りメニューの1つだが、マルチホームクッカーでも作れるという。一体どうやって!? と思いきや、バターの代わりに生クリームと牛乳を使うようだ。あとは小麦粉にベーキングパウダー、砂糖、塩を加えてスイッチオン。こねの最後で「粉落とし」という成形も兼ねた工程を経たら、金属ふたを乗せて焼き上げる。
スコーンができたら、いちごジャムも作ってしまおう。一旦パンケースを洗い、中にいちご1パック、砂糖、水飴を投入。メニューで「プレザーブ」を選ぶだけだ。
スコーンは1時間20分、いちごジャムは1時間40分。合計約3時間で2品できた。スコーンは手動よりは時間がかかるが、オーブンの準備が不用な分は楽かもしれない。ジャムも材料を入れたらあとはお任せなので、とても楽だ。
うどんは1人分から!
筆者内に新たなブームを起こしつつあるのが、マルチホームクッカーで作るうどんである。少々の小麦粉と塩と水があれば、1人分のうどん生地ができる。やってみたところうどんの奥深さを知ってしまい、立て続けに3回も作ってしまった。やるほどに完成度を高めたくなるのだ。1食で食べきれるため、次も! となりやすいのが、はまってしまった原因かもしれない。
しかも、小麦粉さえあれば、立派な食事になるというのも忘れてはならない。お米がなくても、ドライイーストがなくても、ツルツルのうどんは食べられる。懐は寂しくても、手打ちうどんでお腹と心は満たされる……1食分の手打ちうどんをすすりながら、なにか不思議な気持ちになったのであった。
これから1人暮らしを始める方におすすめの製品
使いながら浮かんできたのは「自分が1人暮らし始めるときにこれがあったら、どんな食生活になっていたかな」だった。もしかしたらパンかうどん職人を目指していたかもしれない!! というのは冗談だが、あったらどれだけうれしかったか。
新しい環境にストレスを感じても、おいしい手料理があると癒されるはず。これから1人暮らしを始める方に、新生活のアイテムとしてぜひおすすめしたい。