家電製品ミニレビュー

ピンポイントで照らすスタンド内蔵LEDライト/ランタン兼用機

ライト+ランタン、さらに脚付き

LEDフュージョン 3-IN-1ランタン FAT41J

 今回は、エナジャイザーの「LEDフュージョン 3-IN-1ランタン FAT41J」を紹介する。これは、3月に発売になったエナジャイザーの4つの新製品の1つで、LEDライトとLEDランタンの両方の機能を持ち、さらに照明位置を固定するためのスタンドを内蔵しているのが特徴だ。

ランタンの導光板をこちらに向けたパッケージ
ランタン機能を強調したパッケージ背面
メーカーエナジャイザー
製品名LEDフュージョン 3-IN-1ランタン FAT41J
希望小売価格オープンプライス
購入場所yodobashi.com
購入価格3,280円

ライトもランタンも明るい

 さっそく、本体に触ってみよう。一見すると大きめのLEDライトだが、片面が白い導光板になっているのが特徴だ。これがランタンとして機能する。

こうしていると普通のLEDライトに見える
本体全長は約19cm
電源スイッチは大きく分かりやすい
ライトのLED

 また、導光板の反対側には2本のスタンドというか脚が内蔵されており、これを引き出すことで、本体を三脚のように立てることができる。

 電源スイッチは、1回押すとライト、もう1回押すとランタンが点灯する。どちらのモードでも、電源スイッチを長押しすると、明るさが調整できる。電源スイッチを押し続けていると暗くなり、ある程度まで暗くなると、また明るさが戻ってくる。

 ライトもランタンもとても明るい。ライトは、照射範囲が絞られているタイプで、物をくっきりと照らす。スタンドを立てた状態では、なにかピンポイントを照らすのに使える。LEDの角度も変えられるので、だいたい狙ったところを照らせる。

内蔵スタンドを立てた状態
LED部分の角度が変えられる
これぐらい狭い範囲を照らせる
側面から見た状態

 ライトとして使うと、導光板と一体になっている本体の幅が広く、ちょっと持ちにくい。手の大きい男性は良いが、女性の手には余るかもしれない。

導光板の幅が広いので、どう持つかちょっと迷う
側面を持った状態

 ランタンは、導光板全体がムラなく明るくなるのが良い。ほとんど眩しさを感じない。導光板は片面だけなので、周囲を360度照らすのではなく、180度弱を照らす感じだ。ピンポイントを照らすライトと、広い範囲を照らすランタンとで、うまく機能が分かれている。

 ちょっと惜しいのは、ランタンを吊り下げるためのフックなどがないことだ。普通に使う場合は、床に立てておけばいいのだが、せっかく明るいランタンなので、フックがあれば用途が広がるだろう。

ランタンとして使用するときは、そのまま立てるだけで良い
ランタンが照らすのは前方だけだが範囲は広い
ランタンの光は柔らかい
洗面台での使用例

 電源は単三形乾電池4本で、エナジャイザー製の電池が付属している。電池寿命は約100時間とされているが、これは当初の明るさの100分の1になる時間だ。実際に、点灯したままで放置してみると、3日ぐらいが実用的な限界だった。これでも70時間以上は使えるわけで、単三形乾電池を使う製品としては十分な使用時間だろう。一般的な使い方であれば、予備電池について、あまり心配する必要はない。

 なお、電池ケースのフタはネジ止め式で、開閉が面倒くさい。製品の購入時は、テストモードに設定されていて、電源スイッチをONにしても10秒後に切れる。これをリセットするために、一度電池を取り出す必要があるのだが、フタの開閉方法がわかりにくくて、手間取ってしまった。もうちょっと、わかりやすい仕組みにしてほしい。

電池ボックスのフタはネジ止め式
フタを開けた状態

ちょっと大きめだが実用性が高い

 以前、エナジャイザーのライト/ランタン兼用機として「2-IN-1 LEDランタン LED43A1GJ」という製品があった。本体をたたむとライト、引っ張るとランタンになるというギミックの面白い製品で、私は今でもカバンの底に転がして持ち歩いている。

手前は「2-IN-1 LEDランタン LED43A1GJ」
大きさはかなり異なり、違うジャンルの製品となっている

 それに比べると、今回の3-IN-1ランタンは、名前は似ているが、かなり異なった性格の製品だと思った方が良い。常時携帯するというよりは、家庭に備えておくクラスの大きさと性能だ。

 3-IN-1ランタンは、本格的なライトとランタンの機能を持っており、大きくなった代わりに明るさと実用性ではずっと優っている。スタンドを内蔵して、ピンポイントを照らせるようにした仕組みも面白い。

 日曜大工などの用途も含めて、家庭内のワークライトに適任の製品だ。

伊達 浩二