家電製品ミニレビュー
少ない電力で足が暖まる無印のフットヒーター
by 伊達 浩二(2013/10/22 07:00)
暖房器具の準備が必要な季節
今回は、無印良品の新しいフットヒーターを紹介しよう。
フットヒーターは足の裏を暖める暖房器具で、一般には足温器と言われている製品だ。今回紹介する無印良品製フットヒーターの特徴は、使う場所を選ばないデザインと、最大でも23Wという低消費電力だ。
メーカー | 無印良品 |
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製品名 | フットヒーター・グレー ELF-MJFH-MG |
購入場所 | 直販サイト |
購入価格 | 3,900円 |
足裏から伝わるほんのりとした暖かさ
無印のフットヒーターは、板のような形をしている。幅が36cm、縦が29cmの長方形で、高さが3.3cmある。女性なら足の置き方が選べる面積で、足が大きい男性でも余裕がある。
電源は、付属のACアダプター。ACアダプターは、コンセントに直接差し込めるプラグイン式で、1.8mのケーブルが生えている。フットヒーターの裏面にACアダプタ用の端子がある。ACアダプターを使っていない足温器に比べて電源コードが細く邪魔にならない。
フットヒーター本体にはグレーのカバーがかかっている。地味で落ち着いたデザインで、オフィスでも家庭でも邪魔にならない。
カバーは、起毛された柔らかいポリエステル製なので、素足か靴下を履いた状態で載せる。フットヒーター本体に載せられる荷重の制限はないが、フットヒーターは丈夫な印象なので、足を載せるのに不安はない。ただ、足の位置を変えるときにミシッと言う音がすることがある。音がするだけで実用的には問題ないのだが、もう少し立てつけが良くなると嬉しい。
カバーを外して洗濯できるのも良い。取扱説明書によれば、ぬるま湯を使えば、洗濯機でも良いそうだ。なお、カバーを取り外した状態では、フットヒーターは使ってはいけない。
電源スイッチを入れる。スイッチは、本体の右下隅にある。大きめの押しボタン型なので、お行儀は悪いが、足先で操作することができる。スイッチは「強」→「弱」→「切」の3段階切り替えだ。スイッチ横のLEDで、いまの状態も分かる。
なお、消費電力は、強で23W、弱で17Wなので、1時間当たりの電気代は約0.5円と約0.4円になる。温風タイプの暖房器具に比べると、使用する電気がずっと少ない。
足温器の表面温度は、強で約50℃とされているが、カバーがかかっているので、実際に足に触れる温度は30℃から33℃の間ぐらいだ。長い時間、足を載せていても熱さに疲れない、ほんのりとした暖かさだ。載せている足の裏から暖かさが伝わってくる。即効性のある暖房器具ではなく、じんわりと効いてくるタイプの暖房器具だ。
使いやすいボード型足温器
このフットヒーターを使っていて便利なのは、温度調整の押しボタン型スイッチが簡単に操作できることだ。ちょっと暖かくなりすぎたかな、というときに、軽く足の指先でボタンを押せば、すぐ「弱」にできる。手で操作する場合でも、場所が分かりやすい。電源コードの途中にコントローラーがあり、温度調整の度にケーブルを探らなければならない製品に比べると、ずっと使いやすい。
また、本体が板状なのも使いやすい。使っていない時は机などに立てかけておける。なお、フットヒーター本体は、樹脂とスチールの組み合わせでできていて1.65kgと軽いし、電源コードも細いので、持ち運ぶのも苦にならない。
細かいところでは、カバーがフットヒーター全体を覆うのではなく、上と側面だけを覆っている。カバーが覆っていないので、本体の裏にある5つのすべり止めが、ちゃんと床を踏みしめてくれる。おかげで、少し体重をかけてもフットヒーターがずれたりしない。また、裏面にホコリや糸くずなどが着きにくく、汚れにくい。
このフットヒーターは、一見すると特徴のない地味な製品だが、実際に使っていると、よく考えられた製品であることが分かる。
消費電力も小さく、節電を意識しているオフィスでも、気兼ねなく使える範囲だ。存在を主張しない地味目な外観も含めて、オフィスで使う暖房器具としても推薦できる。