家電製品ミニレビュー

SKNET「遠赤外線フットヒーター SK-FH011」

~オフィスにぴったり、靴を履いたまま足を温める
by 小林 樹
SKNET「遠赤外線フットヒーター SK-FH011」

 冬場のオフィスでは、足元の冷えにお悩みの方も多いことだろう。当レビューでも度々フットヒーター類を取り上げてきたが、それらの多くは靴を脱がなければ使えないものだった。いったん靴を脱ぐと、急な来客の際などに手間どってしまうのがネックとなっていた。

 そこで今回試したのは、靴を履いたままでも足を温められるフットヒーター、SKNETの「遠赤外線フットヒーター SK-FH011(以下、SK-FH011)」だ。


メーカーSKNET
製品名遠赤外線フットヒーター SK-FH011
購入場所楽天市場
購入価格7,280円

 SK-FH011は、デスクの足元に設置できる平面状のフットヒーターで、靴を履いたまま足裏を温められる点が特徴だ。

 本体は薄く固い板状で、サイズは450×320×20cm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.7kg。ヒーター部の質感は、家のフローリングの床のようなスベスベした手触りで、まさに1人用の床暖房のようである。もし汚れた際でもサッと拭える。

ヒーターを搭載した本体本体は薄く固い板状本体背面には、四方と中央に滑り止め用のゴム素材が付いている
サイズ23.5cmの足を乗せたところ、かなりスペースが余ったパッケージ表面パッケージ裏面

 操作は、本体に付属のコントローラーで行なう。コントローラーは、約2mの電源コードのうち、本体よりの部分に位置する。操作ボタンは「電源/温度/オフタイマー」の3つだけで、シンプルだ。

 温度は「弱(40℃)/中(50℃)/強(60℃)」の3段階、オフタイマーは「2/4/6時間」の3段階から選べる。1時間あたりの標準消費電力量は、それぞれ約37Wh/27Wh/23Wh。なお、1時間の電気代の目安は、「強」運転で約0.8円、「弱」で約0.5円になるという。

 SK-FH011の電源を入れると、温度は「弱」、OFFタイマーは「4時間」で運転を始める。ヒーターの熱源には、カーボン系の面状発熱体が採用されており、この発熱体が出す遠赤外線輻射熱によって、ポカポカとした温かさが伝わるしくみだ。実際、30秒ほどで、足裏にほのかな温かみを感じるようになり、1分もするとしっかりとした温かさが得られた。

コントローラーの操作ボタンは「電源/温度/オフタイマー」の3つ電源を入れると、温度は「弱」、OFFタイマーは「4時間」で運転を始める

 温度は、靴底や靴下の厚さに合わせて調節できる。例えば靴を脱いだ状態では、温度設定は「弱」がちょうど良く、靴を履いていると、「中~強」くらいの温度がちょうど良かった。脱ぎにくいロングブーツも、そのまま足を乗せて温められるので便利だ。

会社のデスクの下に設置した靴を脱いだ状態だと、「弱」がちょうど良い靴を履いていると、「中~強」くらいの温度がちょうど良い
脱ぎにくいロングブーツも、そのまま足を乗せれば温められる番外編。これほど底に厚みのある靴では、さすがに「強」でも温かさは得られない

 ほかに嬉しかったのは、足裏を温めるだけで、足腰の冷えが和らいだこと。冷え性の私は、毎年この季節になると膝にかけるブランケットが欠かせなかったのだが、今年はSK-FH011のおかげでブランケットを使わなくても済んでいるほどだ。

 また、狭いデスクの下でも、設置場所を取らないので助かっている。薄い板状だから、圧迫感もないし、蹴っ飛ばして倒してしまう心配もないので、今のところ安全に使っている。セラミックファンヒーターと違い、運転音がせず、スースーとした風の通る寒さがないのも良い。

操作のたびに腰を屈めなければならないのは面倒だ

 ただ、気になったのはコントローラーの位置。本体に近い部分に付属しているため、操作のたびに腰を屈めなければならないのは面倒だった。もう少し、本体から離れた場所に付いていれば、デスクに座ったまま手元で操作することもできただろう。

 とはいえ、靴を履いたまま足を温められるフットヒーターはとても便利。席についていて、もし急に呼ばれても、靴を履いているから、すぐに立ち上がれる。毎朝出社した時、パソコンの電源と一緒に、SK-FH011の電源を入れるのが、私の日課となっている。

 オフィスの椅子に座り続けていると、足腰の冷えが気になったり、血行が悪いと感じる方は多いだろう。オフィスでも気兼ねなく使える暖房アイテムをお探しの方にはSK-FH011がオススメだ。






2012年1月17日 00:00