家電製品ミニレビュー
アリガチなストレスが解消される高級電気ストーブ
by スタパ齋藤(2013/10/18 00:00)
家電Watch編集部から「貴様は電気ストーブ派だそうだから、新型の電気ストーブを使ってみなはれ」風なメッセージとともに、ダイキンの「セラムヒート ERFT11PS」が送られてきた。えっ、ででで、電気ストーブ派であることをナゼっ!? ゼっ!? ゼっ!? ともあれ急に寒くなったところへ渡りに船。鋭意試してゆきたい!!
メーカー名 | ダイキン |
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製品名 | セラムヒート ERFT11PS |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | yodobashi.com |
購入価格 | 36,800円 |
セラムヒートは、身体に吸収されやすい遠赤外線を放射する電気暖房器具。消費電力は330~1,100Whで、1時間あたりの電気料金は7.26~24.2円。ヒーターの耐久時間は約1万時間。
本体サイズは、320×300×725mm(幅×奥行き×高さ)で、質量は6.8kg。また、ヒーター部は上向きに約30度、下向きに約5度傾けられ、さらに90度回転させて横向きにもできる。首振り運転にも対応し、本体前方向中央から左右に30度ずつ(計60度)向きを変えられ、その向きを中心に左右約70度の範囲で首振りする。手動で向きを変えることもできる。
今時的電気ストーブであるセラムヒートだが、今時的世の中に好まれる特徴を持っている。それは、本体周辺の温度を計測するセンサーとヒーターを制御するマイコンを搭載したことにより、3つの節電運転が可能となったこと。これら節電運転により、メーカー比で最大40%の節電が可能となったとのこと。使う電気が4割減!! スゲ!!
3つの節電モードは、それぞれ「センサーモード」「リズムモード」「待機モード」となる。「待機モード」はほかのモードと同時使用できるが、「センサーモード」と「リズムモード」を同時に使うことはできない。以降、それぞれのモードがどう節電するのかを見ていこう。
まず「センサーモード」だが、これは室温を検知してヒーターの出力(パワー)を自動的に抑えるという節電機能だ。たとえば、エアコンなどを使って部屋が暖まるまでの間、一時的に電気ストーブを使うことがあるが、そういうときに便利なモードですな。
センサーモードの具体的な動作としては、室温が約20度に達すると、パワーを約90~200W抑えた運転に切り替わる。その後、室温が20℃以下になってもパワーは抑えたままとなる。
それから「リズムモード」。これは、ヒーターが通常出力と抑えめ出力を繰り返して自動節電する運転モードだ。パワー調節ダイヤルメモリ「10」での運転時、通常運転での消費電力が約1,100Whとなるのに対し、リズムモード運転だと消費電力が約935Whになるという。また、扇風機のリズム風のように、熱の強弱を繰り返すことにより体が熱くなりすぎず、より快適に使えるという。
そして「待機モード」。これはほかの節電モードとは少々違い、電気ストーブの前を離れるときなどにユーザーが意識的に使うモードだ。具体的には、待機モードにするとヒーター出力を約240W(最小レベル)に抑える。また、このモードを解除しない場合、約15分後に電源がオフになる。
たとえば、ピンポーンと鳴って「あらお客さん」てなときにポンと押して使う。お客さんの相手を終えて再びストーブの前に戻ったらボタンをもう一押し。これにより、ストーブの前にいないときは大幅に節電できるし、オフにするわけではないので、必要となればまたすぐに暖を取れる。また、お客さんの対応に15分以上かかった場合は自動的に電源が切れるので、安全&安心ってわけですな。
これらモードを使ってみて、とくにイイ感じだったのがリズムモード。セラムヒート(ERFT11PS)はパワー調節つまみにより無段階で1~10の出力(消費電力は330~1,100Wh)を調整できるが、その調整の手間がより減って、さらに節電につながるという感じがイイ。
実際に電気ストーブを使うときに「このくらいが適温かな」という出力に調節して使うと、当然ではあるが「適温だな」てな感じになる。が、ときどき「なんかちょっと熱めかな」ということも。じゃあ、と、出力を下げる。そして、しばらくすると「あら、ちょっと寒い!?」とか感じで出力をモトに戻す。俺においてはアリガチな行為だ。
だが、リズムモードを使ったらコレがほぼ解消された。「このくらいが適温かな」という出力に調節しつつリズムモードをオンにしておくと、以降だいたい「適温だな」が継続する感じ。もちろん日差しや体の状態で「ちょっと寒いかな」「熱めかも」が生じるが、しかし「頻繁に出力調節をすることが減った」と感じる。この利便がありつつ、約15%の節電になるというのは、なかなかイイ♪ と思う。
待機モードもちょいと便利。たとえば宅配便を受け取るため部屋を出るときに待機モードにする。そうすれば、荷物を受け取ってすぐ部屋に戻ってもいいし、玄関で荷物開梱云々の作業で時間がかかっても電気ストーブのことを気にしなくて済む。実用的だし安全な節電機能だと思う。
ちなみに、セラムヒートにはタイマー機能があるが、正確に言えば「タイマー運転だけ可能で、連続運転はできない」のだ。これも安全を考慮しての仕様で、つまりは「セラムヒートはほっといても必ず電源がオフになる安心感の高い電気ストーブ」なのである。
ちなみに、タイマー設定は、0.5/1/2/4/6時間から選べる。最大6時間の連続運転ができるので、まあまず「連続運転ができないので使いにくい」ということにはならないと思う。
あと、センサーモードだが、個人的にはあまり必要性を感じなかった。俺って、エアコンと電気ストーブの同時使用ってのをしないヤツなんですぅ~。使用感レポできずにすみません~。でもそうする人にとっては便利かもネ♪
あとこの電気ストーブ、言われてみれば確かにほかの製品より温かいかも。現在使っている電気ストーブと比べてみると、だいたい同じ出力にしたとき、セラムヒートのほうが熱く感じるのだ。これは、セラムヒートシリーズが「遠赤外線のなかでもとくに人の肌などに吸収されやすい3~20ミクロンという波長域」を放出しているからだそうだ。
これにより、フツー的な電気ストーブよりも小さな出力に設定しても、フツー的電気ストーブと同様の温かさを得られるわけですな。より少ない電力消費で、同じホット感。前述のリズムモードなどと併せ、基本性能においても省電力性が高い電気ストーブだと言えそうだ。
一通り使い終えて思ったのは、「コレいいね。買っちゃおうかな」てなこと。しかし実勢価格を調べたら手が止まった。実勢価格が36,000円前後するんですのよ奥様!! んまあ!! 高級品ですわね~。高級品ですわね~。的な。
でもまあ、メーカー比で最大40%の節電が可能とのことで、電気ストーブ使いまくりなら短期間でモトが取れるのかもしれない。前述のとおり安全性能や快適性能を十分備え、高い省電力性能も持っているので、興味のある方はぜひ一度チェックしてみてほしい。