家電製品ミニレビュー
パナソニック「マルチトリマー ER-GY10」
パナソニック「マルチトリマー ER-GY10」 |
パナソニックから発売されている「男性用ムダ毛ケアマシン」こと「マルチトリマー ER-GY10」。
コレは充電式のトリマーですな。4種類の付属アタッチメントを使い分けることで、ヒゲ、髪、体毛などを処理できる電動カッターだ。
これまで使っていたものよりイロイロと便利そうなので買ってみた。Amazonにて4,781円だった。
メーカー | パナソニック |
製品名 | マルチトリマー ER-GY10 |
希望小売価格 | オープン |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,781円 |
このトリマーのどこに「これまでよりイロイロ便利そう」と感じたか? 主な購入理由は3つある。
1つは防水であること。浴室で使えるので、カットして落ちた毛の掃除がラク。細かい毛くずは洗い流せる。本体も使用後に丸洗いできて便利である。
もう1つは、無接点充電式であること。使った後は専用の充電台の上にポンと乗せるだけでOK。使う時はいつでも満充電状態。電池切れの憂き目に遭わないのが良さそう。
それから、これ1台でヒゲも体毛も処理できること。これまでヒゲ用と体毛用にそれぞれ、2台のトリマーを使ってきたが、これを一本化できることに期待したのである。
サイズは149×43×34mm(長さ×幅×厚み)で、重量は約126g(ヒゲアタッチメント取付時) | 充電式のトリマーで、AC100~240Vに対応した専用充電器(無接点充電方式)が付属する | 充電器に本体を置くと充電される。8時間で満充電。満充電で連続約50分間使用可能だ |
充電台には専用オイルと掃除用ブラシもセットできる | 充電台とアタッチメント収納トレイは(緩めに)合体可 | ER-GY10一式をコンパクトに収納しつつ充電できるのだ |
写真のように、まずは充電台が便利。これまで使っていたヒゲ用トリマーは、充電のためにACアダプタをつなぐタイプだったので、保管と充電を個別に行なっていた。充電時は本体が横倒しになって邪魔なので、充電後に保管したり、使用前に充電したりしていたのだ。
が、ER-GY10の場合は「保管=充電」となり、シェーバーのように「いつでも満充電状態で使える」ようになった。小さなことだが、ヒゲトリマー愛用者としてはかなり嬉しい。「ようやくヒゲトリマーもシェーバーのようにフツー的な利便を獲得した♪」みたいな。
またこの充電台、ちょっと凝っていて、トリマー本体のほか、付属のオイル(刃先の潤滑用)や掃除ブラシをセットできる。それと、付属アタッチメントを収納できるトレーも付属する。さらにこのアタッチメント収納トレーと充電台が緩く合体し、ER-GY10をコンパクトに収納しつつトリマー本体に充電することができる。
ただ、本体を充電器に乗せていると、ずっと赤色LEDランプが点灯しているというのが残念。充電中なのか満充電なのかが不明。満充電になったら消灯するなど一工夫欲しかった。
もう1つ、アタッチメント収納トレーと充電台が合体するのはいいが、接合が「とりあえず」的。一式を動かそうとすると、アタッチメント収納トレーと充電台がバラリと分離したりする。充電中を示すLEDもこの「緩い合体」も、なーんかパナソニックらしからぬ中途半端さで残念だ。
さておき、トリマーとしての実使用感などを見ていこう。結論から言えば、髪(試したのはモミアゲ~耳周辺のみ)も、ヒゲも、体毛も、実用上大きな不満はなく処理できた。1台3役の製品なので、細かな使い方は割愛するが、パナソニックのウェブサイトに動画による「ER-GY10の使い方」が掲載されているので、お知りになりたい方はそちらを。
付属のアタッチメントの「ヘアー用」と「ヒゲ用」。カット高さ調節に対応している | 付属のアタッチメントの「ボディ用」と「ワキ/ビキニ用」。カット高さは1mmに固定 | 「ヘアー用」と「ヒゲ用」は、3mm、6mm、12mm、15mmに、カットする高さを調節できる |
アタッチメントを外した状態。この状態だと、毛先のライン揃え、きわ揃え、産毛剃りなどに使える | 刃先は外すことができ、付属ブラシなどで毛くずを掃除できる。もちろん刃先も本体も丸洗いできる | 刃先には注油が必要。付属オイルを使い使用前後に刃先の3箇所に注油するのだ。少々手間がかかる |
俺の場合は頻繁にヒゲの長さを整え、ときどき耳周辺の髪の長さを整え、たま~に長くなった体毛をカットするのに使っているが、これらの処理をER-GY10のみでできるのは有り難い。全体的に切れ味がよく、各アダプターも巧く毛を起こしたり肌への当たりが優しかったりと、使いやすいものとなっている。音もわりと静かなので、夜間の使用にも抵抗感がない。
髪やヒゲの処理時に少々残念なのは、カットする高さ(残す毛の長さ)をやや粗めにしか設定できないこと。具体的には、「ヘアー用」と「ヒゲ用」のアダプタ使用時は、カットする高さを3/6/12/15mmにしか設定できない。もう少し細かい刻みで設定できたらより汎用性が高いと思う。
試してみて良かったのは、アダプター無しでの使用。アダプターを外しての使用例として、説明書には「毛先のライン揃え」や「きわ揃え」や「モミアゲの先端揃え」や「産毛剃り」が挙げられている。そこで「もしかして」と思ってスネ毛に試してみたら、非常にスムーズかつキレイにカットできた。「剃った状態」に近い感じに処理できた。
アダプター無しでの使用は、もともと「産毛剃り」に向く使い方なので、スネ毛を「剃るようにカットできる」のも、まあ当然と言えば当然かもしれない。ただ、アダプタを付けたときよりも肌への当たりが強くなり、本体を立てるなどして角度を大きく取ると、関節部などに当たって「イテテ」みたいなことにも。しかし、慣れると「非常に手軽に体毛を剃ったくらいのレベルにまで処理できる」ので、ER-GY10の1つの便利な使い方ではある。
面倒なのは、使用前後の刃への注油だ。説明書にも付属の黄色い紙にも「ご注意」として「ご使用前後に必ず注油をする」としつこく書かれている。刃の部分の3カ所へ注油するが、これが細かい部分で注油しにくい。注油しないと「切れ味が悪く」なって「使用時間が短く」なって「刃の寿命が短く」なって「音も大きくなる」んだそうで、怠るわけにはいかないが、な~んかメンドい。
てな感じで、髪もヒゲも体毛も、わりと十分なレベルでカットできる「マルチトリマー ER-GY10」。注油がちょい面倒ではあるが、慣れれば「そういうもの」だと割り切れはする。コンパクトに設置でき、充電も手軽でいい。冒頭で述べたように4,781円で購入した(実勢価格は5,000円前後)が、この汎用性を考えれば非常にコストパフォーマンスが高い1台だと思う。
2012年7月18日 00:00