家電製品ミニレビュー

ティファール「ブーランジェリー」 後編

~ホームベーカリーでマカロンも失敗なく焼けた!
by 石井 和美
ティファールのホームベーカリー「ブーランジェリー」

 食パンだけでなく、フレンチバゲットやマカロンのようなスイーツまで作れるティファールのホームベーカリー「ブーランジェリー」。前編では実際にフレンチバゲットやメロンパンを焼いたところまでお伝えした。

 すでに我が家では何度もフレンチバゲットを作っており、香ばしいパリパリの手作りフレンチバゲットを楽しんでいる。女性や子供でも食べきれるサイズで、簡単に短時間でできるのが何より嬉しい。

 後編では食パン作りや、難しいマカロンに挑戦する。


食パンは1.5斤、1斤、ミニサイズの3種類

 まず食パンから作ってみよう。ブーランジェリーでは、1.5斤、1斤、ミニサイズの3種類の食パンを焼くことができる。

 パンケースに材料を入れたら本体にロックし、フタを閉める。電源を入れてメニュー、サイズ、焼き色を選択する。今回は焼き色は「普通」で、1斤焼くことにした。翌朝焼き上がるように予約してパンを焼くときは、「+」「-」ボタンで時間をセットしてボタンを押す。なおこの操作は本体に付属する液晶パネルで行なうのだが、液晶パネルにはバックライトが付いていないので、薄暗い場所だと少々見づらい場合がある。

 パンが焼き上がると、ブザーが知らせてくれる。できあがった食パンは、皮は香ばしくパリッとしており、中はふわふわ。やわらかくて食べやすかった。

 バケットがずっしりとした食べ心地だったので、食パンもしっかりした焼き上がりだと想像していたが、予想以上にふわふわの食パンに焼き上がって驚いた。食パン作りをメインに考えている方にもおすすめできる焼き上がりだ。

 我が家のように育ちざかりの子供がいるなら、1斤より1.5斤のほうがちょうど良さそうだ。

食パン作りは前編で作ったフレンチバケットよりさらに簡単。材料を入れてセットすれば焼き上がる材料をパンケースに入れる。ドライイーストは最後に入れる
ふっくら膨らんでいる! 皮の焼き色もキツネ色でおいしそう
裏側には羽根が入っていた穴が開いている切ってみるとふんわりやわらかいもっと「ずっしり」かと思ったが、ふわふわ! 

 食パンを焼くときだけに限らず、ブーランジェリーの動作音は、ホームベーカリーの中ではそれほどうるさくないほうだと思う。生地をこねている間は生地をたたきつけるような音がするが、テレビなどがついている場所なら気にならなかった。

生地をこねている間は生地をたたきつけるような音がする

 次は「つぶジャム」を具として、ミニサイズのパンを焼いてみよう。具は自動的に投入されるのではなく、ブザーでタイニングを知らせるので、この時に投入する。そのため具入りのパンを予約機能で作ることはできない。

 出来上がりは、ジャムの糖分が多かったせいか、皮がちょっと焦げてしまった。砂糖や油分が多いパンは、焼き色は「薄め」がよさそうだ。少々焦げているせいか、皮はしっかりめでかみ応えがある。甘くてケーキのようなパンは子供にも好評だ。

つぶジャムを入れてみることにした1回目のブザーは具投入の合図。このときに具を入れるミニサイズは小さめ。少人数の家庭にぴったり
焼き色は「普通」にしたが、ジャムを入れたせいか焦げ目がついてしまったキメが細かくておいしい。ジャムもしっかり残っている子供のおやつにもちょうどいいサイズ

 ほかにも、食感がやわらかめの「ソフト食パン」や、米粉パンにも挑戦した。ソフト食パンは、正直普通の食パンとそれほど歯ごたえに差はないように感じた。米粉パンのほうは、強力粉の割合を減らして米粉を足して生地を作る。食パンとは食感と香りが全く違い、クセのない味で、さっぱりとした味わいだ。

ソフト食パン。パンケースからはみ出すほど膨らんでいる1.5斤なので、食べ盛りの子供が二人いたら食べきれるサイズ

 

米粉も最近は簡単に手に入る1.5斤で作った米粉食パン
しっかり膨らんでいるクセのない食パン。皮は固めだ

マカロンも失敗なくできた!!

 最後に挑戦するのは、今回から搭載されたマカロン作り。マカロンが好きで何度もマカロンを作ってきただけに、マカロン作りの大変さはよくわかっている。プロでも失敗することがあるというマカロンなのに、ホームベーカリーで本当にマカロンが作れるのだろうか……と、最初は全く期待していなかった。

 マカロン作りで何より気を遣うのは生地作りだ。材料は卵白、グラニュー糖、アーモンドパウダー、粉糖の4つだけなので簡単そうだが、混ぜ加減が難しい。

 材料は水分、油分が一切ついていないきれいなお皿やボウルで計量しておく。先にグラニュー糖を入れた卵白をピンと角が立つほどしっかり泡立て、粉糖をなじませていく。粉糖を混ぜたら泡をつぶすようにするのだが、つぶしすぎても失敗する。非常にデリケートな作業だ。

 しかしブーランジェリーのレシピでは、この生地をパンケースに入れて6~7分混ぜるというのだ。手で確認しながら生地の状態をチェックしていく繊細な作業をパンケースに任せてしまうことに驚いたが、レシピ通り6分ほどで中をのぞいてみると、ちょうどよい固さに仕上がっている。

 できあがった生地は口金をつけておいた絞り袋に生地を入れ、丸く円形に絞り出していく。隣同士くっつかないようにしなければならないが、少し広がってくっついてしまうものもあった。

 これをすぐに焼くわけではなく、さわっても指にくっつかない程度になるまで乾燥させる必要がある。室温や湿度にもよるが、今までの経験からしっかり乾かした方が成功しやすいので、2時間ほど放置することにした。

しっかり泡立てた卵白とグラニュー糖に粉糖をさっと混ぜるパンケースの中心に投入する
6分ほど混ぜる混ぜ終わった生地は卵白の気泡がほどよくつぶれている手にくっつかなくなるまで放置しておく

 生地が乾いたことを確認してからフラットトレイに置く。マカロンを焼くときは余熱をしなければならない。10分で設定し、残り2分になったら本体にセットして2分焼く。ブザーが鳴ったら一度ふたを開けて熱を逃がし、さらに焼いて6~7分で取り出す。

 焼き上がったマカロンは、ひび割れや油染みもなく、きれいに膨らんでいる。マカロンは周囲に「ピエ」と呼ばれるフリルのような部分が出れば成功なのだが、これもしっかりできている。なんと1度目で見事に理想的なマカロンに仕上がった! これには感動して、家族みんなを呼んで「見て見てー! 」と自慢してしまうほど。難しいマカロンが1回目で成功するとは思わなかった。

フラットトレイの出番だフラットトレイにそれぞれ個ずつ乗せることができる「ピエ」もできている! なんと一度目で成功してしまった。ひび割れもない

 マカロンを作っていて気になった点は、余熱の工程だ。余熱を10分に設定し、残り2分のタイミングで本体にセットして2分間焼くのだが、この残り2分になる時に、ブザーが鳴るわけではなく、自分でキッチンタイマーなどをセットして計らなければならないのだ。余熱が完了したらお知らせしてくれる機能があれば、なお良かった。

 また、レシピブックには、マカロンの基本レシピが1種類しか掲載されていないので、お店のようなカラフルなマカロンを作りたくても、お菓子作り初心者はアレンジが難しいだろう。もう少しレシピを増やして欲しい。

バゲットも食パンもマカロンもブーランジェリーがあれば手軽にできる! 

 毎日食パンだけでは飽きてしまうという方でも、ブーランジェリーがあればバラエティに富んだパンやスイーツが食べられるので飽きずに食べられそうだ。オーブンを持っていない方でも、これさえあれば自宅でパンやスイーツが作れる。お店で売っているようなメロンパンや高価なマカロンが、手軽に失敗なく作れるというのもありがたい。

 我が家では、毎朝食パンだと子供が飽きてしまう。そこで、フレンチバゲットと食パンを毎日交互に出したところ、子供が喜んで食べるようになった。

 フランス製らしいオシャレでかわいい本体のデザインも魅力的な本製品。自宅で楽しむだけでなく、贈り物としても喜ばれそうだ。






2011年10月25日 00:00