家電製品ミニレビュー
小泉成器×サクラクレパス「カーボンヒーター KKS-0602A」
小泉成器×サクラクレパス「カーボンヒーター KKS-0602A」 |
家電Watchで働いていると、日々様々な新製品と出会う。作り手の思い入れや工夫に納得したり、なるほどと思ったり、毎日何かしらの発見の連続である。そんな中で、ひときわ目を引いたのが、本日ご紹介するKOIZUMI×サクラクーピーペンシル「カーボンヒーター KKS-0602」だ。ネットでたまたま、この製品を発見した。文房具好きとしてはじっとしていられず、隣の先輩に「これ是非レビューで取り上げましょうよ!」と興奮して話しかけてしまった。
メーカー | 小泉成器×サクラクレパス |
製品名 | カーボンヒーター KKS-0602A |
希望小売価格 | オープン |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,280円 |
「カーボンヒーター KKS-0602」(以下、KKS-0602)は、サクラクレパスの「クーピーペンシル」とコラボレーションしたデザインのカーボンヒーターである。
クーピーペンシルとは、芯だけでできている色鉛筆シリーズだ。クレヨンのように、発色する色そのものが本体の色になっているのが特徴で、1970年代に発売されて以来、小中学校などの教育現場を中心に広く使われてきた。もしかしたら、読者の皆さんも、一度は使われたことがあるのではないだろうか。
KKS-0602は色のバリエーションも豊富で、水色、緑、橙色、桃色、白の5色を揃えている。どれもクーピーペンシルの淡い色合いを思い出させる色で、普通の家電のカラーバリエーションとは一線を画している。
届いた外箱も、KOIZUMI×サクラクーピーペンシルの特別コラボ仕様だった。
外箱も特別コラボ仕様だ | サクラクレパスのケースのデザインが外装にも反映されている | こちらがデザインの元となったサクラクレパスのケースのデザイン |
箱から出してみると、確かに水色のサクラクーピーペンシルに似ていて、先が尖ったひょろ長い本体だ。なんだか、子供部屋にありそうなかわいらしい雰囲気。でも、このKKS-0602、見た目がおもちゃみたいだからといってナメてはいけない。使ってみたら、スリムで場所を取らないし、発熱もスピーディーな、本格的なカーボンヒーターだったのである。
本体正面 | 本体海面 | 注意書き |
カーボンヒーターとは、炭素系の素材を発熱源にした電気ストーブのことだ。すぐに発熱して温まるのが特徴で、製品情報ページによると、遠赤外線が皮膚の下まで浸透し、カラダの芯まで暖めるという。
電力切換は600W、300W、切の3つがある。切換は、本体のてっぺんにあるスイッチをつまんで回して行なう。
まず、300Wでスイッチを入れてみると、ポッとオレンジ色の光がついてすぐに発熱した。日中に居場所の近くに置いておくとちょうど良い暖かさだ。寒い日には、補助暖房としてエアコンで暖まった部屋の中で、自分のそばに置いて使うと良いと思った。
600Wに切り換えると、ジリジリという音がして、オレンジ色の光が強くなった。と同時に、暖かさが一気に増したので、暑くなって座ってる場所から遠くへ離した。円柱形の本体で照射面が湾曲しているためか、意外と暖房範囲が広く、1m以上離れても暖かさを感じた。
電力切換は600W、300W、切の3つがある | 300Wの状態 | 600Wの状態 |
本体は、250×250×636mm(幅×奥行き×高さ)と、細長くてスリムな形なので、置き場所をとらない。倒れないか心配になるが、台座が円盤型でしっかり支えており、もし本体が浮いたり、転倒した際には電源が切れ、本体が倒れている状態ではスイッチが入らないという。
約63cmという高さも、部屋の中でも圧迫感がなくて、ちょうど良い。ソファに座っている時に横に置くと、腰から足に掛けての冷える部分に熱が当たる。スリムな見た目ながら、ヒーターとしてちゃんと機能を果たしてくれるのが嬉しい。
本体重量は、約1.2kgなので、取っ手を掴んで家の中を移動させることも十分に可能だ。発熱が早いので、トイレや脱衣所のような場所にも向いているだろう。電源コード長は1.5mで、部屋の中でも十分に動かせる長さだ。
スピーカーの脇に置いても場所を取らない | スリムな見た目ながら、しっかり発熱。高さもちょうど良い | 本体裏の上部には取っ手が着いており、持ち運びが可能 |
デザインが先行しているものだと、あんまり使い心地に期待することはないのだが、KKS-0602は暖房器具として遜色なくできている。以前使っていたパネル型のカーボンヒーターと比べて暖かさも大差ないうえ、場所も取らない。
遊び心あふれるデザインの暖房器具を部屋の隅にちょこんと置いていると、なんだか心までほっこりする。文房具好きな人はもちろん、インテリアに生活感を出したくない人にもオススメしたい製品だ。
2010年12月14日 00:00