家電製品ミニレビュー

温度設定や保温までできる! 多機能さが便利なレコルトのSmart Kettle

ポット? ケトル? 迷った末に選んだのはレコルトのSmart Kettle

 子供が産まれてからというもの電気ケトルの使用頻度が格段に上がった。私が仕事に復帰してからは完全卒乳して、毎日ミルクを作っているので、1日に何度もお湯を沸かす必要があるのだ。その頻度があまりにも高いので、電気ポットを買おうかどうか悩んでいたところ、温度設定、さらに保温までできる電気ケトルがあることを知り、さっそく試してみた。

レコルト「Smart Kettle」
メーカー名レコルト
製品名Smart Kettle
実売価格9,720円

 レコルトの電気ケトル「Smart Kettle」は、50~100℃で、5℃刻みで温度設定できるという製品。設定した温度になると自動で保温モードになり、さらに加熱・保温中は湯温を1℃単位で表示する機能まで搭載している。容量は1Lだ。

 高機能な製品ではあるが、見た目やサイズ感は一般的な電気ケトルと大差ない。ステンレスの本体は、落ち着いた雰囲気で高級感がある。プラスチックのケトルとは違い、ニオイが気にならないのも嬉しい。普通のケトルと違うのは、温度設定ボタンと温度を表示するディスプレイ、電源ボタンが用意されているということ。

製品本体。電源ベースが付属する
本体上部
持ち手の上部にディスプレイと電源ボタンが用意されている
フタを開けたところ

 温度はディスプレイに表示されるので、わかりやすい。設定したい温度が表示されたら、後は、電源ボタンを押すだけだ。お湯が沸いた後は自動で保温モードに移行し、保温モードは30分後には自動で終了する。なお、保温機能は50~90℃は設定温度での保温、95~100℃に設定した場合は90℃での保温となる。

ディスプレイに温度が表示されるのでわかりやすい

ミルク作りに大活躍

 8カ月の子供がいるわが家ではSmart Kettleが大活躍だった。ミルクを作るときは一旦湧かしたお湯を使う必要がある(煮沸させることで消毒する)が、子供に与える時には人肌(40℃くらい)に冷まさなければならない。これに結構時間がかかるのだ。

 Smart Kettleがあれば、50℃のお湯をいつでも沸かせる(一度沸騰させた水、購入したミルク用の水を使用)ので、すぐに適温のミルクが作れる。

人肌のミルクを作るのは冷ましたり、逆に温めたり、結構時間がかかる
50℃のお湯を作れるケトルがあればすぐに適温のミルクが作れる(一度沸騰させた水、購入したミルク用の水を使用)

 電気ポットも1万円以下くらいで、購入できるが、わが家にはSmart Kettleが合っていた。ミルク用のお湯は沸かした後、ステンレスボトルに移して保温するので、常に電気ポットで保温する必要はない。また、コーヒーやお茶を飲むためのお湯も頻繁に沸かすので、小容量で、コンパクトなケトルの方が使い勝手がいいのだ。

 もちろん、ミルク以外にも大活躍している。たとえばいただいたちょっと良い玉露を飲む時は、55℃のぬるめのお湯の方がずっとおいしい。香りや甘さが全く違うのだ。

加熱中の湯温は1℃単位で表示される

 また家族でのティータイムにも便利。母はお茶が大好きで、毎日食後に何杯もお茶を飲んでいる。テレビを見ながらダラダラとしているので、ケトルで湧かしたお湯が冷めてしまい、沸かし直すということもしょっちゅうだった。Smart Kettleを使い始めてからは30分間保温されているので、沸かし直すことなく、熱々のお茶が楽しめる。

 使い勝手も気に入っている。保温機能を備えていることもあり、本体はある程度熱くなるものの、火傷するほどではない。注ぎ口の水切れも良いし、ドリップコーヒーも楽に淹れられるほど、湯量も調節できる。

玉露などのお茶を飲むときはぬるめのお湯を使った方がおいしい
湯量の調節もしやすいのでドリップコーヒーを淹れるのにも便利

 お湯が沸いた後、保温モードになるのも思ったより便利。お湯を沸かしたことを忘れてしばらくほかの作業をしてしまうというのもよくあるし、30分で自動オフになるというのも程良い。

電気ポットとケトルの間の使いやすさ

 使い勝手としては、電気ポットと電気ケトルのちょうど間といった感じ。電気ポットのように常に通電しているわけではないが、温度設定やちょっとした保温など電気ケトルにはない機能を備える。見た目の高級感やサイズ感も含めて、電気ケトルでは、ここ数年で1番というくらい満足度の高い製品。わが家のように家族が多くなくても、茶葉に合わせてお湯の温度を変えたいという人にも、もちろんお勧めだ。

阿部 夏子