趣味の節電道入門

第38回:服の「しわ取りスプレー」でアイロンがけは不要になる?

 アイロンがけがメンドクサイ。わが家の場合、アイロンとアイロン台を押し入れから取り出す→アイロン台の足を伸ばして設置→アイロンに水を入れる→アイロンをかける→アイロンの水を捨てる→アイロン台の足を畳む→押し入れにしまう、という行程が必要だ。家がクリーニング店でもないかぎり当たり前? 要はものぐさなのである。スキルが低く、アイロンでしわを取り除けないストレスも、アイロン掛けが面倒に感じる理由だ。

 そんな時、衣類のしわ取りスプレーの存在を知る。そんなモノがあるなら、アイロン掛けの手間からも解放され、しかも節電もできるじゃないか!

ライオン「お洋服のスタイルガード しわもニオイもすっきりスプレー」。300ml入りで販売価格は400円前後。デオドラントグリーンの香り

 購入した製品はライオンの「お洋服のスタイルガード しわもニオイもすっきりスプレー」。シリコーン成分により、しわを取り除くらしい。半信半疑ながら、もっともアイロン掛けを必要とするワイシャツで試してみた。

 使い方はシンプルだ。衣類が軽く湿る程度にスプレーし、手で縦に横にと引っ張る。あとはハンガーなどにかけて乾くまで待てば良い。

試した結果、ワイシャツには不向き?

 結果は、少ししわが薄くなったように見える。しかし、アイロンがけしたシャツに比べたら、しわのあるシャツだ。それに、手で引っ張る手間がかなりかかる。正直、アイロンを掛けた方が早いだろう。洗濯後、全体にしわが発生するワイシャツには不向きなようだ。

20cmほど離してスプレーする。香料と消臭剤成分も含まれている
スプレーしたら手でしわを伸ばしていく。そして乾くまで放置
ワイシャツの結果。しわは薄くなった気がするが、正直微妙。素材によるかもしれないが、薄手のワイシャツでは完全にしわを取ることはできないようだ

ウールのジャケットでは効果あり!

 次に試したのは、ウールのジャケット。腰の所に太いしわが寄っていたのだが、こちらはきれいに取り除くことができた。厚手のジャケットやスカートではかなり実用的。アイロンを持って行けない旅行や出張時には役立つのではないだろうかと思ったら、携帯サイズ(70ml)もラインナップしていた。スーツケースの中にジャケットを入れても、しわのことを気にしなくて済む。

ジャケットの背中部分にできた太いしわ。くたびれた印象になってしまう
スプレー後、しわがきれいになくなっていた。これは実用的

 あと、わが家的には、中学生の長女の制服用にあげることにした。うちの娘、学校から帰ってくると床に制服を脱ぎ散らかしたままだ。妻からは「しわになるからハンガーにかけなさい」と口うるさく言われているのだが、いっこうに改善されない。「後でやるわ」と言いつつ放置なので、先日はかなり母子で険悪な状況になっていた。しわ取りスプレーがあれば、脱ぎ散らかした制服にしわができても取り除けるし、妻の眉間のしわも少しは減るのではないだろうか。

小口 覺