走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

ナイキのモティバは、快適に歩けて走れる!

実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!
NIKE「MOTIVA(モティバ)」

すべての人が「走ろう!」と思ったその日から、走ることができるわけではない。体力に自信がなければ、最初の1~2週間はウォーキングから始めるのも良いだろう。そんなユーザーにピッタリな1足が、ナイキの「MOTIVA(モティバ)」。

ロッキングチェアのような構造を搭載したソールユニットが前進をサポートし、滑らかなストライドを追求。着地から蹴り出しまで、一歩一歩が転がるような感覚で、日々のウォーキング&ランニングを楽しくしてくれる1足だ。

中足部が膨らみ、ロッキングチェアのような構造を搭載したソールユニットが前進をサポート。滑らかなストライドを追求している

ナイキ モティバは、どんな1日もユーザー自身のペースで乗り切れるようサポートしてくれるアイテム。ユニークなパターンを施したアウトソールと、ゆりかご状の大胆なロッカー構造のミッドソールを組み合わせ、抜群に滑らかでクッション性に優れた快適な履き心地を実現。その独自構造による効率の良い歩行性能および走行性能により、快適にウォーキング、ジョギングができ、ランニングをこなした後でも、余裕でのんびりと散歩に出かけることが可能だ。

このシューズは、ランナーのためだけの1足ではなく、あらゆるタイプのユーザーにマッチして、日常のどんな活動においても最適なサポート性を発揮してくれるのである。

今回セレクトしたライトアイアンオール/フラットピューター/フラットピューターというカラーリングは、一言でいえば落ち着いたトーンのライトグレーで、スポーツシーンのみならずライフスタイルシーンでも活躍してくれそうな配色。

足を入れるとアッパーのフィット感もよく、中足部がアーチのような弧を描くその独特のアウトソール形状からか、自然と前傾姿勢を促してくれる。そのために一歩一歩踏み出すことが、通常のシューズよりも効率的で楽である。

アッパーには柔軟な素材を使用することで、足を優しく包み込んでくれる

しばらく歩いたあとに走り始めても、その快適さは変わらない。最近主流となっているフワフワしたソールユニットとは対照的に、若干硬めのセッティング。だが、着地時に膝や足首などにかかる負荷が、体重の1.2倍~1.5倍程度と言われるウォーキングや、ゆっくりペースのランニングには、これくらい硬度のあるミッドソールのほうが、衝撃を吸収し過ぎることがなさそうだ。

ナイキ モティバは、「とにかく楽しく歩いたり走ったりしたい!」、または「いままで何度も走ることを断念した」とか「まずはウォーキングから始めて、運動することに慣れたらランニングに転向したい!」といったユーザーに最適な1足。13,530円という買いやすい価格も嬉しい。

独自のパターンを刻むことで快適さを追求した画期的なアウトソールが衝撃を吸収。耐摩耗性に優れた素材を使用することで耐久性も高レベルにある
南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『人は何歳まで走れるのか?』『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。