走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

コンバースから本格ランニングシューズ! 性能は想像以上

実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!
CONVERSE「CONS RUN DUAL(コンズ ランデュアル)」

CONVERSE(コンバース)といえば、オールスターやジャックパーセルを始めとしたカジュアルシーンで大活躍する、キャンバスシューズのイメージが強いだろう。また、ブランドと関連あるスポーツという意味ではバスケットボールが真っ先に挙がるはずだ。

今春、そんなコンバースから本格的なランニングシューズ「コンバースランニング」が登場した。今回は、それらの中からスタイリッシュなデザインと十分な走行性能を融合したトップモデル「コンズ ランデュアル」を紹介したいと思う。

コンバースランニングは、「ポップランニング」をコンセプトに掲げ、これからランニングを楽しく始めたいというビギナーランナー向けに開発されたラインナップが揃っている。だが今回ピックアップしたのは、トップモデルとなる「コンズ ランデュアル」。

ミッドソールにREACT ATSとガイディングカーボンプレートを採用し、優れたクッション性を発揮しつつ、走行時のブレを抑えて足首が安定することで、正しいフォームをサポート。

ガイディングカーボンプレートをミッドソールに内蔵し、優れたクッション性と走行時のブレを抑え、足首が安定することで正しいフォームをサポートする。

また、通気性とクッション性に優れたオープンセル構造のウレタンカップインソールを採用。伸縮性と通気性に優れたニットアッパーに、サイドラインオーバープリントがスタイリッシュなデザインとなっている。

二ット製法を用いたアッパーは、部位によって編み方を変更しており、通気性とフィット性を両立している

このように「コンズ ランデュアル」は、コンバースの革新的な技術が詰まった、ランニングを楽しむための機能的な一足となっている。

実際に足を入れて走ってみると、これまでのカジュアルなブランドイメージからは想像できないレベルの、走行性能を提供してくれるのがわかる。なかでも着地安定性は特筆すべき点だ。これは幅広のアウトソールとミッドソールに内蔵されたガイディングカーボンプレートが大きく貢献。着地から蹴り出しまでの一連の動きもスムーズで、脚力を効率よく路面へと伝達してくれる。

アウトソールは、アスファルトやコンクリートといった舗装路で最高のグリップ性を発揮する

重量がそれなりにあることから、そこまで速めのペースで走るスペックではないと思ったが、徐々にペースを上げていくと、それまであまり感じられなかった推進力や反発性といったものも体感できるようになり、最終的にkm/5分20秒ほどまでペースを上げて、日課の6kmランを終えた。

そして、このシューズを履いたまま知り合いと会食に行った時には、「コンバースでランニングシューズあるんですね!?」、「そのコンバース、カッコいいですね!」と注目された。まだまだ履いている人も少ないので、ひとと持ち物がかぶりたくないというランナーにも、オススメの1足だといえる。

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『人は何歳まで走れるのか?』『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。