ぷーこの家電日記

第592回

日本酒セラーで家飲みがますます捗る

先週も書いたけれど、私は家飲みが好きだ。特に週末は、「今日は何食べたい? もしくは何飲みたい?」と本日のお題みたいなのを決めて、それに合わせて食べ物、もしくは飲み物を準備してのんびり飲むのだ。

何も決まっていない時は夫と一緒にスーパーに行って、何にしようかーなぁんて言いながら買い物したりもする。共通の趣味も全然ないし、普段は平日も休日もお互い自由に1人行動が多い夫婦ではあるけれど、食いしん坊でお酒が好きなところは似ているし、食べ物の趣向もバッチリ合っている。一緒に飲むのはある意味共通の趣味なのである。

そんな私たちが飲むものはビール、そして日本酒とワインが多い。家で飲むものはそんなにこだわりを持っていないし、たいして高いものなんて飲まないのだけど、2人だったらそれなりに量は飲む。ワインや四合瓶の日本酒だったら1本じゃちょっと足りないくらい。2本飲んじゃうと翌日残ってしまう。そんな感じだ。

なので、飲む時は大体1~2種類のお酒しか飲めないし、「これだけ残してても仕方がないし」と、瓶を空けるためにちょっと飲みすぎたり、飲みすぎなくて残っても冷蔵庫の中では横にしか入れておけないし、ちょっと嵩張って邪魔なのである。

季節のお酒なんか、もっと色々飲みたいし、飲み比べだってしたい! そんなことを考えている中、夫が結婚記念日に予約を入れてくれたお店が私の「理想の飲み」すぎた。

メニューは1コースのみ。最初に席に小鉢が9種類並べられていて、それをつまみにカウンターに並べられた数十種類の日本酒を好きに飲んでいいのだ。小鉢を食べ終わると順次美味しい料理が出てくるのだけど、数々の料理とともに、好きな日本酒を好きなだけ飲める。コの字のカウンターに並べられたお酒を、別のカウンターのお客さんと譲り合い、時に交換しながらあれもこれもと飲む日本酒コース。

お酒も美味しいし、料理も美味しい。人気店でなかなか予約も取れないらしいのだけど、納得な美味しさと楽しさだった。たくさんの種類のお酒とたくさんの種類の小鉢料理。「こういう飲みがしたいのよー!」と、私の理想の飲み方が具現化されたみたいで最高だった。「ますます日本酒用の冷蔵庫欲しくなったねー」と言いながら帰宅したのでありました。

さらにそんなタイミングで、私は陶芸教室で器の型を作っていた。普段陶芸では土を好きな形に成形していくのだけど、型に土をはめることで、同じ形・同じ大きさの作品を作ることができる。

陶芸教室では不定期にワークショップみたいな教室を開催してくれて、自分で化学式を元に釉薬を配合する回だとか、酸化と還元という焼き方の違いを学んだりと、楽しいだけじゃなくて、「おー! 化学だ!」と、勉強会としても非常に有意義で楽しい。

そんなワークショップで先日「自分だけのオリジナル型を作る」という会が開催された。型から作れる陶芸教室なんて、なかなかないと思う。貴重な体験にワクワクしながら参加した。素敵な柄入りのオーバル型なんか作るのも素敵だなぁとは思ったのだけど、どうしてもポップな感じの絵付けを好んでしまう私が作ったのは猫の形とおにぎりの形のお皿の型。

猫型は2種類で取り皿サイズと小鉢サイズ。おにぎり型もマメ小鉢か醤油皿くらいの小さなサイズだ。おにぎりの具も猫の柄もたくさんあるので、同じサイズのお皿を量産して、色々な具材や柄で色をつけて仕上げたらめちゃくちゃ可愛いだろうなぁという算段だ。

ワークショップでは作る型の形を決めて、土型作りの考え方を教えもらって、それに合わせて土を切り出し、重ねた土をなめらかに形作りながら削っていく。時間内では終わらない作業は通常の陶芸教室の時間で作業を進めていく感じで、欲張って3つも型を作ることになった私は、地道にゆっくりと仕上げていくつもりである。

「こういう飲み方がしたいの!」というタイミングでたくさんの小鉢を作っている私。あとはたくさんの日本酒でしょう! ってなる!(笑)。ということで、とうとう、本当にとうとう、ずっと我慢してたはずなのに、些細な偶然とタイミングで背中は押されるもので、日本酒セラーを購入してしまった。

以前から欲しいなぁとは思っていたので、買うならこれだと目星をつけていたから、決まったら早かった。我が家が購入したのはさくら製作所の「GX38DM525-RH」である。

さくら製作所「GX38DM525-RH」製品情報

ワインセラーと日本酒セラーの大きな違いは、横置きなのか縦置きなのかというのと、保管温度である。ワインは寝かせて保管するけれど、日本酒は基本立てて保管する。そしてワインは5~20℃くらいで保存するけれど、日本酒は-5~0℃が適温なのである。なので、ワインセラーで日本酒を保管するのは少し難しい。

この日本酒セラーは棚の取り付け位置を変えることで縦にも横にも並べられるし、上室-5~25℃/下室0~25℃と日本酒にもぴったりな温度で、しかも上下違う温度で設定できる。設定によっては、ワインと日本酒を同時に保存できるのが最高だ。

何より、見た目がかっこいい。思っていたよりも奥行きがあったので、設置場所はちょっと考え直さなきゃとは思っているけれど、とても静かなので寝室の枕元に置いてあったとしても気にならないくらい!

おかげで、家飲みが1つランクアップした。色々な日本酒を色々飲み比べできてかなり楽しい! 「これだけ残しててもねぇ」という無意味な飲みすぎはなくなったけど、まだ慣れなくてというか楽しすぎて落ち着くまではちょっと飲みすぎ傾向(笑)。夫も「いい酒屋さん見つけた!」と日本酒を少しずつ買ってきてくれたり一緒に楽しんでくれている。

「早くネコバチ(猫+小鉢)飲みがしたいね!」と、小鉢でたくさんのおつまみを並べて憧れの丁寧な大人の飲みができるようになりたくて、猫型小鉢を早くたくさん仕上げたいなぁとやる気を出している私なのでありました。家飲み大好きー!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。