ぷーこの家電日記
第134回:携帯のホームアンテナ設置。小さな基地局の運用者になってしまった
by 徳王 美智子(2016/5/27 07:00)
4月末に引っ越した私たち。築40年のマンションから新築への引っ越しは、もう衝撃的な程便利で快適なのであります。現代ってすごい!(笑)。とても快適で、ますます引きこもり気質に拍車がかかって、予定が無いとだらだらと家で過ごしてしまう。
ただ、引っ越すまで全く気づかなかった事。「部屋にいると、全く携帯の電波が入らない」。
これは結構困る。ベランダに出るとギリギリ電話ができるレベル。一応東京23区ですよ! 場所というよりも建物の構造らしいけれど。うちは1階なので、鉄筋が遮っているのかも。私たち家族はソフトバンク。ホークス大好きだからね(笑)。
家にいると電波が入らない私たちの携帯。これは困ったと、ホームアンテナを申し込む事にした。ホームアンテナには、ちょっと悲しい過去があるので、もう設置したくなかったんだよなぁ……。
10年ほど前、大阪に住んでいた頃があったんだけれど、その部屋も電波がものすごく悪くてソフトバンクのホームアンテナを設置してた。それから私は上京する事になるのだけれど、上京してしばらく経ってから、住所変更や使ってない携帯を解約する事にした時に、「それではホームアンテナを返却してください」と言われて初めて気づいた。忘れてた。ホームアンテナを回収することもできず、違約金を払うという、自業自得ながら「電波さえ入ればこんなことにならなかったのに!」なぁんて人のせいにしたくなるほど悔しい事があったのですよ……。
今回も正直「ここもかーーー!!!」って、電波が入らない事が恨めしかった(笑)。
そうは言っても仕方がない。家にいると電話が電話じゃないんだもの。ただの小さなタブレット状態。
ソフトバンクのサイトから、ホームアンテナ設置を申し込む。まずは現地調査が必要とのことで、家にソフトバンクの方が来られる事に。事前に調査する時に必要な書類等の確認の電話がかかってきて、最後に「では◯日、9時から13時の間にお伺いしますが、直前にご訪問時間のご連絡をお電話させていただきますね」って言われて、「当日は家にいるので電波が入らず、電話に出られないかもしれません」って言う。
そもそも何のために申し込んでるんだ!? という会話をしてしまった(笑)。
調査当日は、ちょこちょことベランダに出て確認してたけど、やはり電話を取る事はできず「今から行きまーす」って電話が留守電に入ってた(笑)。
やっと家の中で電話出来るようになる! 嬉しい! 「電波調べますねー」って、秘密兵器的な道具を取り出して、見ているだけでわくわくする。盗聴器があるかどうか調べてるって感じ!? なんだか見てるだけでテンション上がる!
調査に来られた方は、ソフトバンクおとうさん(犬の)ジャンパーを着ててちょっと羨ましいし可愛い。私たちがソフトバンク大好きだよって伝えるために、ホークスのユニフォーム着ておけばよかった(笑)。
そして、調査結果は「屋内:不良」「エントランス:不良」と、全くもって電波届いてないという、まぁ、「ですよね」としか言えない。
ホームページには……
"当社よりご提案した電波改善サービスに、その場でお申し込みいただけます。ご利用のブロードバンド回線サービスによってはお申し込み当日に機器設置が可能な場合があります。"
って書いてあったので、完全に当日に改善できると思ってたら、なんとホームアンテナを設置すると小型とは言え小型基地局を開設することになるので、総務省に届け出が必要らしい。許可が下りるのに1カ月弱かかるとか。思わず「えーーー!?」って言ってしまったら、申し訳なさそうな顔された。私は個人だから「不便」の範囲で済むけれど、飲食店の方などは仕事に影響が出るのでめっちゃ怒られると言ってた。確かに大変だろうなぁ……。
それから、やっとでやっとで先日我が家に小さな基地局が立って、部屋のどこにいても電波がガンガン入ってきた! 1カ月は長かったような短かったような。引越しの時期は色々な配送や工事や手続きなど、色んなところから毎日電話入ってきてたので、ものっすごく不便だったんだけれど、いざ1カ月が経つと、私の電話が鳴ることがない。電波は届いているのにまったく電話が鳴ることがない! 電波入ってなくても、全然不便じゃなかったかも(笑)。
今のところノー着信だけれど、まぁとにかくやっとで孤島状態からは解放されたので、ホッとしているのであります。