ぷーこの家電日記

第560回

ラーメンは心のエネルギー! 博多豚骨最高ばい

先週書いた通り、義父の葬儀のため、お休みをいただいて地元福岡に帰っていた。通夜葬儀もだけど、いろいろな手続きなども必要で、滞在した5日の間があっという間に過ぎてしまった。結構へとへとになったけれど、地元でやらなきゃいけないことは全部済ませたはず!

特に区役所のめちゃくちゃ仕事ができる超絶親切な職員の方のおかげで、貴重な時間が半日は短縮できた気がする。あまりにもありがたくて、複数の窓口で全手続きを終えた後、最後その方にお礼を言いながら握手を求めてしまった! お礼に菓子折りでも持参したいくらいだけど、さすがにそれは出来ないので「今年は絶対にここにふるさと納税しよう!」と決めたのである。

とにかくバタバタと過ごして、どこかに行く時間はあまり無かったのだけど、そんな中とにかくラーメンは食べた。5日間いた中で、4軒5回もラーメン屋さんに行ったのは初めてかもしれない。

帰省した時はいつもラーメンが食べたくなるけれど、それでも普段は1帰省1ラーメンである。ラーメンよりもうどんを食べる方が多いのだが、今回はラーメン5回うどん1回だった。おそらく、気持ち的にも時間的にもいっぱいいっぱいだった今回は、レギュラーガソリン(うどん)じゃなくて、ハイオクガソリン(ラーメン)が必要だったんだろうと思う(笑)。

帰省初日、博多駅に着いたのがお昼時だったので、さっとラーメンでも食べて移動しようと思ったら、連休中だったこともあり、人で溢れかえり、歩くのも大変なくらいだった。諦めようと人ごみをすり抜けて地下鉄の乗り場に移動中、1軒行列ができていないラーメン屋さんがあったので入った。

行列ができない店は、行列ができない並の味。といってしまえばそんな感想のラーメンだったけれど、多分これが東京の生活圏にあったら私は週1で行くと思う。久々に食べた豚骨ラーメンはとても美味しかった。腹ごしらえをして、エネルギーを溜めてから、葬儀場に向かった。

お通夜と翌日の告別式も終え、小さくなった義父を抱えて帰ってきた後、家で6人で思い出話をしながら夕飯を食べ、ひと段落ついた後に夫と「ラーメン行こうか」とお腹も空いていないのに2人で出かけた。夫が昔から通う近所のラーメン屋さん、結婚する12年ほど前に私も初めて連れて行ってもらったのだけど、本当に美味しくて大好きで帰省したら必ず行く。お腹いっぱいでもちょっと無理してでも行っておきたい食べておきたいラーメン屋さんだ。

数多あるラーメン屋さんの中で、私が1番大好きなラーメン屋さん! 久しぶりに食べたラーメンはやっぱり1番好きな味だった。

翌朝、一足先に帰る義弟と姪っ子を夫が空港まで送って行っている間に、私は義妹と2人で再び食べに行った。半日ぶりの1番大好きラーメンである。

あまり回数をいけないので、行くといつもラーメンを注文してしまい、2番人気の皿うどんはなかなか食べられない。でも各々レディースセット(半ラーメン半チャーハンセット)を頼んで、2人で皿うどんを1つ食べたらいいんじゃないかということになり、食べたいもの全部食べられて、心身ともにエネルギー満タン!

その後は、義母の担当医師やケアマネさんたちとの面談、そこからダッシュで役所に向かって諸々手続きを終えて、あっという間に1日が終わってしまった。

そして翌日、今度は義妹が帰るのでまた夫が空港まで送りに行き、その間私は留守番をしながら原稿などを書く。夫が帰って来た後「うどんかラーメン行こう」と言って、その後向かう墓地方面に車を走らせながら、たわいもない会話をしていた。

「ラーメン屋さんとかうどん屋さんって、なんで自分の名前に『ちゃん』とか『さん』とかつけがちなんだろう?」「確かにー!」なんて盛り上がっていると、「あ、ふくちゃんラーメン行く? 近いはず」と、まさに「ちゃん」が付いた有名店に行くことになった。

年明けくらいにファミリーマートのふくちゃんラーメン監修のカップ麺は食べたのだけど、お店に行くのは初めて。店に着いたのは14時半くらいだったのに、駐車場はほぼ満車。店の外にも結構人がいて、30分くらい待った。

土日は数時間待つほどの人気店らしいので、思いつきで平日の遅めの昼に行った私たちは超ラッキーだったようだ。待っている間にGoogle先生にいろいろ教えてもらう中、私たちは初めて「ちゃん系ラーメン」という言葉を知った。

屋台でのラーメン文化が強い博多だが、元々屋台には屋号というものがなく、「誰々ちゃんのお店」などと店主の名前で呼んでいたことから広まったらしい。福岡で育ってきた我々夫婦だけど、全然知らなかったラーメン知識に「へー!」と声をあげて感動した。そしてふくちゃんのラーメンも焼飯もどちらも美味しかった!

東京に戻る当日朝、郵送で送る荷物を詰めたり家の片付けなんかも終えて、最後にレンタカーを返しに行く時「最後にちゃん系もう1つ行っとく?」と覚えたての「ちゃん系」を使いたいだけの私たちは、前日行ったふくちゃんラーメンの流れを汲む冨ちゃんラーメンというお店に行った。冨ちゃんラーメンも非常に美味しく、かなり好みの味で大満足のラーメン三昧の帰省となったのである。

次回の帰省は、きっと納骨のタイミングか、認知症の義母のいろいろな手続きが必要なタイミングかのどちらかだろう。疲れることも多いし、自分たちが好きなように過ごせる自由な帰省はしばらくできないと思うけれど、それでも隙間時間を見つけてまたラーメンでも食べたい。ラーメンパワーって凄い!

今回たくさん元気をくれたラーメンたち。戻ってきて1週間だけど、もう既に豚骨ラーメンが恋しくなっている私なのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。