ぷーこの家電日記

第523回

学習しない私……再びダイエッターへの道

「痩せなきゃいけない」と口癖のように言いながら、脳みその中は日々食べることでいっぱい。そんな私が本能のおもむくままに食べて飲んでってやってたら、そりゃ太ることも分かっているのだけれど、つい欲に負けて好きに気ままに過ごすうちに、立派に成長してしまった。

2年前の夏も同じようなことを言っていて、その時は「このままじゃダメだ!」と一念発起からのダイエットを始め、8kgくらい痩せた。目標体重までもう少し頑張りたいところだったけれど、私のやる気なんて数カ月しかもたず、「今日はチートデイ!」なんて言いながら、長い長いチート期間を経て1年半。見事に元の木阿弥。

それだけ体重が増えると、もちろん自覚はあったし、着るものだって変わってくる。このままじゃいけないと分かっているのに、目をそらして体重計にも乗らずに過ごしてきたのだ。

過去に何度かダイエットをして、そのたびに、ある程度成果が出た経験から、「痩せようと思えばいつでも痩せられる」という変な自信がつくのか、それを先延ばしの言い訳のようにしてしまうのが、癖になってしまっている。ダイエットによる悪い副作用だ。

先日帰省で久しぶりに飛行機に乗った時に、座っているだけで自分の足の重さに圧迫され「エコノミー症候群怖い!」という気持ちになり先延ばししている場合じゃないと決心した。

そういえば、前回のダイエットも帰省から戻ってきてすぐに始めた。飛行機に乗って体重増加を自覚し、実家に帰って「かなり大きくなったね」と言われて心をえぐられ、地元で美味しいものをたくさん食べて満足して「よし、これでしばらく我慢できるわ」と吹っ切れて始める。そんな3段活用のような効果が帰省にはあるようだ(笑)。

私が太る原因は単純で「酒太り」である。お酒のカロリーだけで結構なものだし、アルコールで満腹中枢がちょっと狂って食べ過ぎるし、飲み過ぎた翌日は猛烈にお腹が空く。なのでお酒を控えるだけで最初の数kgは軽く落とすことができる……はず!

加齢と共に基礎代謝が下がって消費エネルギーも落ちているので、それでどこまで痩せられるかは未知数だけれど、少なくとも、これ以上太ることはないはずである。

ダイエットを始めて最初にすることは体重測定だ。まずは現状把握が必要である。恐る恐る久々すぎる体重計に乗って現実の恐怖に叫びそうになった。

我が家の体組成計はスマホ連動なので、乗るだけで記録を自動的に保存してくれるのだけれど、あまりの増量ぶりに「別の人が乗りました? このデータ取り込む?」みたいなメッセージが表示され、アプリを困惑させることに……(笑)。「お恥ずかしながら私です」と、アプリ相手に恥ずかしくなりながらデータを取り込み、さらに決意を固くした。

急に運動を始めるには体が重くて辛いので、最初はやっぱりお酒を控えることから。とはいえ、飲むのも趣味みたいなものだから、完全にやめるつもりもなく、平日5日はノンアルコールで、週末はいつも通りに過ごすつもり。

今回平日のお供は「ドライゼロ 泡ジョッキ缶」と「からだを想う オールフリー」の2種類である。最初の1缶は泡ジョッキ缶でプハー感を味わい、そして食事のお供には「内臓脂肪も燃えろ燃えろ」と心で唱えながらオールフリーを飲むのだ。

ダイエットを始めるたびに、美味しいノンアルコールビールが増えていることに驚き、そして飲まなくても普通にやり過ごせることに安堵する。

ちょうど良い食生活と飲酒量を保てば、こんなに何度も「ダイエットを始める」なんて愚かなことをしなくてもいいのに、なかなか学習能力がないものだ。机上の空論だとは思うけれど、計算上はこの生活だけで2カ月で4kgは落ちるはずだ。そしてそのあとに運動でちょっと負荷をかけて、夏が終わる頃には1年半前の体重に戻し、さらにそのあともう少し絞りたいけれど、もうその頃にはダイエットに飽きちゃってるんだろうなぁ(笑)。

そんな感じでダイエットを始めてから迎えた週末。まだぜんぜん成果も出ていないのだけれど、夫と2人で昼飲みを楽しんだ。お互い仕事だったり予定が入っていたりして、この2カ月ほど2人して何の予定もないただの休日というものがなかったのである。

「久々にダメな週末を貪ろう!」ということで、2人でバスに乗って昼飲みに最適な街まで繰り出した。フラっと入ったお店は大当たりで、料理も美味しいし、同じく昼飲みを楽しんでいるお客さんで、程よくざわついている感じも心地よい。

ノンアルコールビールも美味しくなったなと感動していたけれど、やっぱりビールって美味しいー! と最高に感動してしまった。途中で雨が強くなって店を出るに出られないみたいな状態になって、予定よりもかなり長居してしまい、たくさん飲んだ(笑)。

雨が少し弱まったタイミングで店を出て駅ビルまで小走りで移動して少しだけお買い物。無印良品があったので、夫の夏用の短パンとシャツを見繕って、レジに行こうとしてハマってしまったのは食品コーナー。無印の食品って、ご飯物もお菓子もすごく美味しくて大好きだ。

酔っ払って気持ちが大きくなっている私は、不揃いバウムとフリーズドライのスープを大量に購入してしまった。翌朝、改めて買ったものを見て「えー!? こんなに買ったっけ?」と、我ながらかなり引いてしまった。

私にとってダイエットの1番の敵はやっぱりアルコールというか、アルコールを飲んだ時の理性のなさだなと改めて思ったのであります(笑)。

でも、さすが無印良品! 美味しすぎる! おにぎりと一緒にスープを飲めばダイエット中にもぴったりな簡単美味しいランチになるので、結果オーライということで、気を引き締めて粛々と頑張ろうと思っているのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。