ぷーこの家電日記

第372回

料理に続き自家製調味料作りに目覚めはじめる

今年に入ってから、まだ数回しか出勤をしていない私。毎日の在宅勤務は快適で、それはそれはありがたいのだけれど、久しぶりに会社に行くと、やっぱりとても良い。目からも耳からも外部の刺激があるのがとても心地よくて、ちょっと気分が上がるのだ。自宅の穏やかさと別の良さで、やっぱり人間そこそこの社会と関わりを持った生活って大事だよなぁと思ったり。

このところ再びコロナの感染が広がっていて、家を出るときはちょっと緊張するのだけれど、心身共に健やかに乗り切るためには、うまくバランスを取りながらやっていきたい。ただ、毎日お昼ご飯を食べた後に、20分ほど昼寝をしてスッキリするという快適習慣を手に入れてしまったので、久しぶりに出社した日のお昼明けの眠気はやばかった(笑)。

もともとインドア派なので、家から出ない生活はまぁとても快適だ。以前からネットショッピングはたくさん使っていたけれど、生鮮食品もほとんどネット通販に切り替えたのはコロナがきっかけで、ここ1年のこと。家にいるので日時指定をあまり気にしなくていいし、前日の夕方に発送してくれた物を半日後のランチで食べていたりとか、新鮮の度合いが感動レベルだし、何と贅沢な生活だろうか。この胃袋を支えてくれている生産者の方と配送業者の方に心から感謝。

ここ1年で自分の食への執着の強さが、人よりも少し強めだということも何となく自覚したし、その食への飽くなき探究心ゆえに、料理も結構上達した気がする! 生鮮食品をネット通販で買うと、スーパーでちょこちょこ買い物していたときと、量の単位がちょっと変わってくる。送料などを考えるとある程度まとめて買ったほうがいいし、基本キロ単位になってくる。

夫に「ここは何人家族!?」とよく言われていたけれど、この頃は友人にまで私の買い物は「仕入れ」と言われる(笑)。だんだん麻痺してきて、先日もスーパーで見たサラダ用の野菜の少なさに驚いてしまったのは確かだ(笑)。たくさんの食材は冷蔵庫も冷凍庫もフル活用して、時には干したり漬けたりして保存しつつ、美味しく完食するので、料理の幅も広がった。一度に下処理する量もなかなかのもので、ときどき自分でも「料理」じゃなくて「加工」をしている気分になってくる(笑)。

毎年ポン酢や柚子胡椒は、材料数キロを使って1年分を仕込むし、去年はオイスターソースや牡蠣のオイル漬けなどもかなりの量を作った。調味料は家で作ると劇的に料理が美味しくなるものも多く、もっといろいろ作っていきたい。家庭菜園でそら豆が上手く収穫できたら、豆板醤とかも作りたいなぁ!

そんな中、先日大量の鷹の爪を頂いた。「辛いの好き!」とは言ったけれど、それはそれは見たことない量の鷹の爪につい笑っちゃうくらい! 料理でちょこちょこ使っても減る気がしない。一味唐辛子は結構使うけれど、唐辛子大量消費レシピと言えば……と考えて、「そうだ! 美味しいラー油に挑戦しよう!」ということに。ラー油大好きだし、お気に入りの辛いラー油もある。結構パンチの効いた辛いラー油を作るぞ! と決めた。

たくさんできそうなので、友人にも「ラー油作ったら食べる?」と聞いたら、「食べるラー油が大好き!」と言うので、それならば、通常のラー油と食べるラー油の2種類を大量に作っちゃおう! と思い、どちらも基本的な作り方を調べてから、色んな商品の原材料ラベルを見て、「あ、これ入れよう♪」などと材料は揃えた。鷹の爪もそのまま使うだけでなく、挽いた一味唐辛子もかなりいるので、まずはその準備が必要だ。

スパイスや出汁用にいりこなどを挽くことはときどきあるので、電動ミルは持っている。以前はミルキャップもオプションで買える小さなブレンダーを使っていたのだけれど、プラスチックのミルはスパイスを挽くと臭いと色が移って取れなくなるので、ステンレスに限る! と、クイジナートの粉末ミルグラインダーに買い替えて今は使っている。

パワーもありしっかり粉砕してくれるし、容量もあるので一度にまとめて挽けてかなりお気に入り。大量の唐辛子も一気に一味唐辛子にするぜー! と軽く考えていたけれど、「ある程度種をとったほうがいいかなぁ」と丁寧に処理していたら、全く減っていかない。夜なべしながら一味唐辛子を作りながら、200gくらいで力果てた。「もう、種も全部すりつぶしてやる!」に方向転換。辛いの大好きだから種たっぷりでも問題ないはず! 味見として別の料理に少し使ってみると、一味唐辛子はとても風味良く、美味しいラー油への期待も高まる!

一味唐辛子を作りながら、種取りなどの処理よりも大変なのは、唐辛子の辛味成分だ。使い捨ての手袋をつけて作業していたけれど、途中から鼻がムズムズしてくる。激辛品種の唐辛子ではないので大丈夫かと思ったけれど、結構な量を扱うときはゴーグルとマスクも必要だ! 夜中に変な格好でひたすら唐辛子と格闘する姿は、間違いなく料理ではなくDIY気分(笑)。「今度は何が始まった?」と夫に引かれながら、私の自己満足開発はまだまだ続くのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。