ぷーこの家電日記

第337回

いつもと違う夏休みがやってくる! はてさて今年はどうしようか

あー! Go To キャンペーンが始まるー! 私個人的には「嘘でしょ?」という感じだけれど、「マジのマジ」らしいので、心底憂鬱で仕方がないのだ。でもずっと我慢を続けてきてて、喜ぶ人もきっと多いと思うし、キャンペーンで旅行する気満々の人を変える気も、否定する気もさらさらなければ、戦う気もまったくない。ただ、こちらが逃げる道は用意してほしいなぁ。

積極派と慎重派が混在する職場とか公共交通機関とか、慎重派にとってはその空間がもう恐ろしく地獄だし、家から一歩も出ずにやり過ごしていたい気持ちでいっぱい。どこ行って何して過ごしていたか分からない人と同じ空間で過ごすのは、恐怖以外の何でもないのだ。

私が持病の治療で使っている薬は、以前までの日常だったら、献血ができないとか、活性ワクチンが打てないとか、少しだけ制約があるのだけど、生活に支障はほぼない。ただこのコロナ禍の中、自分がもしも感染しちゃったときにどう影響するかは、エビデンスがなくてわからないこともあり、非常に慎重になっている。

そんな中、職場でマスクもせずに大声で喋っている人を見ては、恐怖を超えて敵意を感じるし、「何あいつビビってるの?」みたいに慎重派を揶揄する声が聞こえたときは、助走つけてキックしたくなる(笑)。

目に見えないウイルスが、人と人の物理的な距離だけじゃなく、好き嫌いという心理的距離まで作ってしまっているようで切ないなと思いつつも、このコロナ禍において、人柄とかがはっきり炙り出された気はするなぁ。あぁ、これが人付き合いのストレスかぁー! と、たった数カ月だがノンストレスの在宅勤務を経験した私は、ちょっと懐かしくもあり、業務以外で感じる不要なストレスは嫌いだなぁと再認識も。おうちがやっぱり一番だ!

そんな混乱の中始まるGo To キャンペーン。「旅行するとしたらどこがいい?」なんてよく家でも話すのだけれど、結局は「まずは帰省したいよねぇ」って話になって「しばらくは帰れないねぇ」って話で落ち着く。そんな中、夫が「あ、今年の夏休み、8月の第1週なんだよねー」と言い出した。

元々オリンピックに合わせて前倒しされたのだけれど、来週の祝日同様に、オリンピックがなくなっても変更はないららしい。帰省もなければオリンピックもなし。何という夏休み!

私の夏季休暇は自分で調整して3日取れるので、いつ取るかはまだ考えていなかったけれど、もし私がテレワーク中で、夏休みの夫がどこも行く予定がなくて家でダラダラしてたら、「あー、暇だったら片付けておいて!」とか「お昼ご飯よろしく!」とか「夜ご飯も楽しみだなー!」とかって言っちゃいそう! いや、絶対言う(笑)。

休みなのに家事に追われて気の毒! ということで、私も合わせて休みを取ることにした(笑)。2人で休みだったら、部屋が散らかってても「ま、いっかー」って2人でだらけていられるし、ベランダで昼から飲むなど、地味なイベントを楽しむこともできる。

休みを決めたら決めたで、特に何もなくても「もうすぐ夏休み!?」とちょっとワクワクしてきた。「私は畑に行くのと、後はちょっと自転車で走ろうかなぁって思ってる」というと、「いいなぁ。僕はどうしよっかなぁ」と、元々家でじっとしているタイプじゃない夫も悩んでる。

「自転車で一緒に走る? 気持ちいいよー」というと、「いいなぁ、行こうかな!」とサイクリング計画に乗って来た。「畑一緒に行く?」と聞くと、秒で「いや、いいや」って返事するのに(笑)。私がこの頃e-bikeにハマり出してから、「僕も自転車通勤にしようかなぁ」って、少ない出社日は自転車通勤に切り替えた夫。一緒に楽しめる趣味が増えそうな予感にワクワクしていたんだ。

「じゃぁさ、100km圏内で温泉でも探して、1泊でどっか行かない? 自転車で走って、旅館も部屋食だったら、ほとんど人にも会わないしさ!」と思いつきで自転車旅を提案すると、「ここから100kmで行ける温泉? どこだろ」とGoogle マップで調べ始める夫。前のめりで乗り気だ(笑)。「鬼怒川温泉……145kmかぁ、ちょっと遠い!」「草津温泉は……、185km!? 無理ー!」と、めっちゃ楽しくなってる(笑)。

今年の夏はおそらくどこにも行けないと、期待も特段ガッカリもしてなかった私だけれど、夏休みがかなり楽しみになってきた。旅のしおりなんて作って、何ならお揃いチーム(?)Tシャツでも作って、2人で真夏のサイクリングなんてしちゃおうかな。なぁんて、今年しかできない思い出を作ろうと思っているのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。