ぷーこの家電日記

311回

大後悔のダラダラお正月休みと、大好きな福袋

 2020年早くも1週間経ってしまいましたが、みなさま明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

 今年のお正月休みは、帰省もせず夫と2人でゆっくりと過ごすことにした私。特に予定も無かったけれど、師走でバタバタしている中、「連休入ったらやるぞリスト」みたいなものを軽く用意して、休みが来るのを指折り数えて楽しみにしていた。

 元々予定していた姪っ子達とのお泊まり会に、作りかけのサイトの作業もしたいし、布の端切れが家にたくさんあるから、久々にお裁縫でもして猫ちゃんたちに可愛いカラー(首輪)も作りたい。ブログも書きたいし、初詣でちょっとお出かけもしたいし、ちょっとはお仕事もしなきゃ。などなど、やる気と希望で満ち溢れていた年末。

 蓋を開けてみると、ドラマの一気見をしてお酒飲んで、ゴロゴロして猫と遊んで寝て酷い二日酔いで……。あっと言う間に連休終わり! 連休最終日は、「明日から出勤だ」ということよりも、「私何もやっていないじゃない」という事実に打ちひしがれて、かなり落ち込んだ。

 この「忙しい時こそいろいろやりたくなるけど、いざ暇ができると何もしない現象」に名前を付けたい! と思ったら既にあったわ。「現実逃避の妄想」ですね。もう寝込みたいレベルで落ち込んだ。

 まぁ、煩わしい事も悩みもひとつなく、好きにダラダラとゆっくり過ごせるなんてこの上なく幸せと言えば幸せなんだけれど、とてつもない勿体なさと罪悪感を抱えて終わってしまった連休。そしていくら時間があっても、どれだけでもダラダラできる自分の性分に、「これは体が動く限り働こう。速攻で老いる」と、固く誓った。

 同じくどこまでもダラダラできて、ずっと食べて飲み続けられる夫にも「定年までと言わず、ずっと働き続けるのだ! これ私たち完全にヤバい!」とお尻を叩いております(笑)。

 仕事始めは特に憂鬱でもなく通常運転。やっぱり「時間の制約の中で求める自由」くらいが合っているんだろうなぁと思いながら、願わくば時間を少し戻したい気持ちいっぱいであります。

 仕事に勉強に遊びにと、今年は頑張るぞと遅ればせながら少しずつやる気が出てきた。あぁ、休みと時間が欲しい……エンドレス!

 そんな私の毎年のお正月の楽しみと言えば福袋。昔はデパートに初売りで出かけて福袋をゲットしていたし、最近はネットが主流かな。福袋は、開けるまでのワクワクが値段の半分くらいの価値があるんじゃないかと思うほどに好きで、毎年「どこの福袋を買おうか」とワクワクして仕方がないのだ。

 ところがだ。ここ最近福袋欲が俄然減ってきた。「福袋大好き」という記憶は自分の中に染み付いているので、この時期になると「何買おうかな」と思うところまでは行くのだけれど、結局「まぁ、いっかー」で終わる。何故だろう。

 考えてみると私がネットショッピングを始めて早20年。こんなタイミングでなくても、常に物と情報が溢れていて、どこにいても結構いつでも何でも手に入るようになってしまったからというのも大きいと思う。

 きっと我慢しなくなってしまっている自分がいるんだろう。ワクワク貯金が貯まっていないから、感情の起伏が緩いのだ。なんだか「汚れた大人になってしまったよ」みたいな残念さを感じる。

 大物家電やカメラなどの豪華福袋に関しては、ノリと勢いだけで散財する勇気も無いし、お安めの家電の福袋とかになると、家電好きとしては「これ持っているんだよな」と、セットに含まれるどれかをほぼ持っている状態で不要だ。

 そして洋服の福袋を買わなくなった理由にハッと気付いた瞬間、非常にショックだった。「体型が変わった」のだ。これに限る。ここ最近本当に自分に似合う服が無いし、何を着たいのかも分からない。鏡に映る自分のボテっとした体型にショックを受けつつ、目を逸らしてきた。

 そんな中で、何が入っているか分からない洋服の福袋なんて買った日には絶対に事故る! あのワクワクをもう1度! って思うと、今年こそ体を引き締めるぞと、珍しく新年早々に気合を入れたのであります。

 あ、でも洋服の福袋1つ買った! ベビー・キッズサイズの、中身が見えるアンパンマンの可愛いお洋服福袋! 元旦がお誕生日の姪っ子は今年で2歳。アンパンマン大好き好きのお年頃なのである。

 クリスマスとお正月(お年玉)と誕生日とを一緒にされちゃったら、自分だったら絶対に絶対に嫌だー! と暴れたと思うので、毎年ちゃんと別でプレゼントは贈ろうと決めていたのだけれど、お正月が誕生日だったら、こんなプレゼントの選択肢もあるのか! と、私がワクワクしてしまった(笑)。

 目をキラキラさせながら開封している動画が届いた時に、「あー、私、今年も福袋めっちゃ楽しんでるじゃないか!」と気付いたし、早速喜んで着ている姪っ子の姿に勝手に大満足。福袋には今年もたっぷりの福が込められておりました。

 今年も楽しいを追求して健やかに過ごすぞー! みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。