ぷーこの家電日記

第292回

涼しい上にめっちゃ楽しい! 「チームラボ 学ぶ! 未来の遊園地」が凄い

 去年の8月下旬に、我が家の先住猫が天寿を全うして虹の橋を渡って行った。お盆の時期は点滴のために毎日動物病院に通ってて、夏休みは最後の一緒の時間をゆっくり過ごせたような感じだった。

 もう目を開けないかもと、最後の薄い息の中、いきなりパチっと目を開いてテクテク歩いてご飯を食べたりなんかして、泣きながら笑ってお見送りをした1年前。あれから1年経つのかぁとびっくりしながらも、今年もお盆休みがやってきた。去年は帰省も出来なかったもんだから、今年はの夏休みを福岡の実家で過ごすことに。

 毎回帰る度に「旅行時だけ臨時の胃袋枠とかできたらいいのにねぇー」なぁんて言うくらいに、食べたいものが溢れて来て困る。今回も平均で1日4食位は食べていた気がする。帰れても半年か1年に1度だし、どうしても行っておきたい店もある。家に帰ってもこれまた食べておきたいものがたくさんある。もうずっと食べているような状態(笑)。

 今回は義妹と姪っ子も同時期に帰省してたので、義実家で賑やかにワイワイ遊んでお泊りして最高に楽しい。皆でヤフオク!ドームに野球に行ったり、家のお庭で花火をしたり、大好きなラーメン屋さんに行ったり、本当に夏休み満喫って感じ!お腹いっぱいになってゴロゴロしながら、「明日どこに行こうかー」なぁんて話しながら、「この暑さがねぇ……」と出かける気力が失せて行く(笑)。

 帰省前は「丸1日フリーな日あるし、ちょっと遠出とかしちゃう?」とか言ってたんだけど、猛暑が本当にヤバい! ぐうたらしたい!

 そんな中、義妹と姪っ子が非常に楽しそうな場所を見つけてくれた。「チームラボ 学ぶ! 未来の遊園地」だ。国内外各地に常設施設、もしくは期間限定で開催されているこの未来の遊園地は、「最新デジタルアートがつくりだす体験型知育空間」とちょっと遊園地!? って感じなんだけれど、五感をフルに使って大人も子供も夢中で遊べる遊園地だったのであーる!そして何より、屋内施設んで涼しいのが私的には最高(笑)

 バスで姪っ子たちと向かったのは福岡のキャナルシティ。入場料は30分毎に500円の従量課金制とフリーパスで1,200円の2種類。途中でお茶したりお買い物したりと丸1日遊ぶ予定の私達はフリーパスを選択。ロッカーに荷物を入れて中に入ると、薄暗い空間の中には、沢山の光のアートと、キャッキャはしゃぐ楽しそうな声が広がっている。

 まずはみんなでクレヨンでお絵描き。塗り絵のように輪郭だけ書かれた数パターンある台紙から好きなものを貰って、クレヨンで塗ったり描いたりしていく。クレヨンでお絵描きなんて何年ぶりだろう!?これは大人もテンション上がるー! ご機嫌で「トラック」の台紙に絵を描いた! 本連載でもちょくちょく出てくる夫のイラストは、結構似ているからか姪っ子にも大好評だ(笑)。

 そして、私の絵でも小学2年生の姪っ子として「すごーい! 上手!」なんて言ってくれて、褒められてすぐ調子に乗っちゃうタイプの私は「本当にぃ?」なぁんて言いながらニヤニヤご機嫌(笑)。絵が描き上がったら、スキャナがある場所に持って行ってスタッフの方に渡すと、さっと読み込んでくれる。描いた絵を立体に組み立てられるペーパークラフトに印刷してくれて原画と共に返してくれるんだけど、ペーパークラフトとは別に、私が描いたトラックが壁の中をブーンと走っている! た、楽しいー!

 海の生き物バージョンのコーナーもあって、描いた魚やイカやクラゲなんかが、スイスイ壁を泳いで行くのがこれまた最高に楽しい!しかも。自分が描いた絵の生き物が、餌なんて食べてる風景を見ると、ペット気分で愛着も湧くのだ。

 お絵かきのコーナーだけじゃなくて、ケンケンパを自分で作って、作ったコースを自分で飛び跳ねたり、滑ると色んなフルーツが育ったり弾けたりする滑り台、転がすと色や音が変わる大きな光のボールなどなど。落ちてくる象形文字に触れると、その文字が世界に現れたり(「象」という文字に触れるとピンクの象が出てきて歩き出した!)と、最新のデジタルアートと、アナログな私たちの動きが面白いほど自然に一緒になれるコーナーがたくさんあって、「チームラボ、本当に凄いー!」と100回は言っていた気がする(笑)。

 私も思わず夢中になって、すんごいジャンプしながら象形文字にタッチしまくってたら、ハーハーゼーゼー息切れするし、汗だくだし、翌日には筋肉痛だし、遊園地で心は子供に戻りつつ、体は完全に40代のままでありました(笑)。

 プロジェクションマッピングなどで有名なチームラボが手がけている遊園地は、絵を描く、体を動かすという超アナログな行動とデジタルとが融合して、まるで自分の動きや絵に意思や命が吹き込まれるような感覚に襲われた! 私でもめっちゃ楽しくて夢中になったこの世界、これを感性豊かな子供にはどんな風に見えて触れて感じているんだろう。

 きっと未来に、その未来の未来の遊園地を作り出す子が出てくるんだろうなぁ! とか、そんな事をワクワク想像をしながらめっちゃ満足して遊園地を後にしたのでありました。翌朝には、ハサミとのりでペーパークラフトも作って工作も楽しみました♪

 余談:遊んでいる途中でお茶をしに出かけるなどと言いながら、おやつに食べたのは「天ぷら定食」でありました(笑)。お、おやつ!?

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。