ぷーこの家電日記

第252回

畳で昼寝もできる野球観戦!? 今年の日本シリーズ出場はどのチームだ?

 週末に地元・福岡での結婚式に参列するために帰っていた。今年のお正月もお盆も帰っていなかったので、1年ちょっとぶり。しかも週末+1日休みの弾丸帰省だった。

 結婚式は日曜日だったので、前日の土曜日に福岡入りして美味しい物でも食べて、翌日参列して月曜日に帰るというプラン。さらに、ちょうど帰るタイミングで、福岡のヤフオク!ドームで私が応援する福岡ソフトバンクホークスの試合があるではないか!

 今年のホークスはなかなか成績が振るわず、それでも終盤でチームの底力を発揮して、ペナントレースは2位通過。そんな中、クライマックスシリーズのファーストステージの開催日と帰省のタイミングが、ぴったりと合ってしまった。「これは何かの思し召しだ!」なぁんて思って、式の前日の土曜日に野球観戦に行く事に。もはや帰省の最大の目的が入れ替わりそうな勢いでテンション上がる。ファンクラブに入っているので、ホーム戦は一般販売よりも手に入りやすい。

 短い帰省だし、折角なので義両親も誘って4人で行こうと思って、チケットを4枚申し込んだ。去年、ファールエリアに設けられた、ヘルメットを被りながら観戦する臨場感あふれたシートで初めて観戦して、めっちゃ楽しかった。でも、いつボールが飛んでくるかも分からないそのシートで70歳を超える義両親と観戦するのは、別の意味でエキサイティングすぎる……。

 さすがにそこはやめて、6階という高い位置でゆったりとしたシートでのんびり観戦できる「全農なごみシート」なる席のチケットを確保。この席は球場への入り口も分かれていて、フロアで混むこともトイレで並ぶこともなく、さらにはビュッフェも付いているのだ。名前の通り全農がスポンサーのシートなので、JA選りすぐりのご飯がめっちゃ美味しい!

 野球に行くとなると、ずいぶん前から取っていた飛行機の時間では間に合わない。飛行機の時間を変更しようとしたら、良い時間の飛行機はすでに全部埋まっていた。「朝6時半の新幹線になります!」と夫に言われてクラっとくる私。前日の夜に飲み会の予定が入っていたので、「叩き起こして、とりあえず新幹線に放り込んで!」とお願いして、ハードな弾丸帰省となったのでありました。

 朝5時半に家を出て、ふらふらと新幹線に乗り込み、いざ福岡へ。5時間程の移動の中で、私が起きていたのは30分程度だった気がする。完全に爆睡していて、夫は「エコノミークラス症候群にならないかな」と心配していたらしい(笑)。起きた時は体がバッキバキで痛かったけれど、それでもずいぶんすっきりした。

 博多駅に到着して早々、東京でお世話になっている人へのお土産を先に買って、自宅に配送手配をして、「これで後は楽しむだけだー!」と球場に向かう。博多駅からヤフオク!ドームまではバスで1本。野球開催日は臨時バスもたくさん出ているので試合開始直前くらいに到着できた。義両親には前もってチケットを送っていたので先に入ってもらってるし、私は折角なので贔屓の選手のグッズを買ってからホクホクしながら入場した。

 義両親との再会に「お久しぶりー! お待たせー!」なぁんて喜んでたら、「はい。これ」って、私の好きな選手のリストバンドをくれた! 私のためにわざわざ買ってくれていたのだ。「野球行こうよ!」と誘った時に、私電話でめっちゃ推しメンについて熱く語ったわ(笑)。お義母さん大好きすぎる! それからビュッフェでお腹いっぱい食べて、ビール飲んで、気持ちがいい勝ち試合を満喫して、最高すぎる時間を過ごした。

 この全農なごみシート。収納式のテーブルも付いたゆったりしたシートだけじゃなくて、食事や休憩ができる畳のお座敷みたいな席や自由に使える個室なんかも付いている。畳の個室は球場が見えないのでテレビが設置してあって、球場にいるのにテレビ観戦という、はたから見ると意味が分からないかもしれない部屋なんだけど、新幹線であれだけ寝たのに移動と満腹で睡魔に襲われた私は、5回表から6回裏くらいまで畳部屋で横になって寝ていた(笑)。

 他にも授乳室も設置されてるし、老若男女問わず安心して楽しめる、是非ともおすすめしたいシートだ。こうやって地元の人は赤ちゃん時代から球場に通い、ホークスファン育成の英才教育を受けていくのではないかとさえ思った(笑)。高齢の両親を連れて行くにも最高なので、またこのシートに招待する予定。

 あと1週間くらいゆっくりしたいなぁと思った福岡帰省。あっと言う間すぎたけれど、野球も観られたし、結婚式も最高だったし、美味しいものもたくさん食べたし、大満足で帰ってきたのでありました。

 我が家の猫は帰省前から預かってもらってたんだけれど、お土産持って迎えに行ったら、たったの数日で完全に忘れられていた……。1匹は抱っこするとガクガクブルブル震えてるし、もう1匹に関しては猛ダッシュで逃げて行って、神隠しか!? というレベルで見つからず、捜索&捕獲で3時間程かかってしまった。本気の猫パンチは体よりも心に刺さる(笑)。

 疲れと罪悪感でくたくたになりながら連れて帰ってきたら、猫たちは「あ、思い出したわ」って感じで、日常を取り戻してくれたのでひとまずホッとしつつ、やっぱり家がいいよねぇと、猫を抱きながらダラダラと家でゴロゴロしながら私も日常に戻ったのでありました。クライマックスシリーズもファイナルステージに突入。いざ勝ち上がるのはどのチームだ? ドキドキハラハラしながらテレビで観戦している私なのです。

 おまけ:連れて帰るのに3時間ほどかかった神経質な三毛猫様です。お留守番お疲れ様でした! ごめんねー。ありがとう。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。