ぷーこの家電日記

第251回

旬の柑橘で手作りポン酢。今年の冬支度は「高級ポン酢」から!

 「すだちいる?」と、友達からLINEが届いた。「わーい! いるいるー! 凄く嬉しい!」と返信すると、「すだちって何に使うの?」と来たので、「すだち酎という美味しい飲み方がございましてね」などと、また酒かい!? みたいな私の返信(笑)。

 「あとはポン酢を作るよ」って返信したら、「ポン酢って作れるものなの? じゃあ全部持って行くからポン酢作って!」と言われた。「オッケー!」と、そんなこんなのきっかけで、今年は自家製ポン酢を作ることに。

 材料はすだちと醤油とみりんと昆布と鰹節。折角作るなら美味しいポン酢作るぞー! と思って、お醤油は井上醤油店の「井上古式じょうゆ」。普通のお醤油よりも大豆を2割程多めに使い、天然醸造でじっくりと熟成発酵されたこのお醤油は、本当に香りも良く、お料理に使っても美味しく味が決まる。少しお高めだけど、折角だから美味しいのを作りたい! 少ししか使わないけれど、ほんのり甘みを足すためのみりんは角谷文治郎商店の「三洲三河みりん」。上品な甘さがとっても美味しいみりんなのだ。

 昆布は実家から貰った利尻産の高級昆布。良い出汁、出してちょーだい! 荒削りの鰹節はスーパーで買った物だけど、「市販の鰹節で出汁を取るなら、1度フライパンで煎ると、臭みも無くなるし香りも良くなるよ!」と、お寿司屋さんの大将に教えて貰った事があったので、フライパンでまるっと1袋煎ってから使うことに。

 貰ったすだちは30個弱。果汁を絞ってみると400cc位になった。もうちょっと欲しいなぁと思い、さらにすだちを30個追加で買って、合わせて900ccのすだち果汁を準備。「すだちいる?」のひと言から、完全に「ポン酢仕込みプロジェクト」になってしまった(笑)。

 大きなお鍋でお湯をグラグラと沸かして、お鍋自体を熱湯消毒して乾かしてから、醤油1本900mlをダバダバ〜っと入れて昆布を入れる。そして1晩寝かせてから、翌朝に煎った鰹節と煮立てて、アルコールを完全に飛ばしたみりんと絞ったすだち果汁をお鍋に追加。これを丸2日程また寝かし、しっかりと消毒した保存用の瓶に布巾で濾して出来上がり。

 昆布のとろみや鰹節の細かい削りカスなどがあるから、濾すのもひと苦労。やっとで出来上がったポン酢は大体1升程度かな。1〜2週間寝かした方が味がまろやかになるので、食べ頃まではもう少しかかる。数カ月は日持ちするので、今年の冬のお鍋には大活躍の予定! いやぁ、無駄に高級ポン酢を生み出してしまった(笑)。

 ポン酢の変化と成長を楽しむために、まだ若いポン酢で鍋行っちゃう!? と、出来立てのポン酢もひとまず楽しんでみることに。出汁だけのシンプルな鶏つみれ鍋で、今年の鍋シーズン開幕。

 鶏つみれは、鶏胸肉と鶏軟骨をどちらもプロセッサーにかけてミンチにして、そこに新生姜のみじん切りをたっぷり入れた。我が家のプロセッサーはフィリップスのマルチチョッパー。コンパクトだからキッチンで邪魔にならないのに、結構パワフルで使い勝手が良い。めっちゃヘビーユースしてたら初代マルチチョッパーが壊れてしまって、普段だったら「次は何買おうかな」と家電好きな血が騒ぐ私なのに、珍しく全く同じ商品を買ってしまったくらいお気に入りなのだ。

 このマルチチョッパーの「フードプロセッサー用ブレード」でお肉をミンチにして、「チョップドロップ用ブレード」で生姜を粗みじん切りに。ボウルで調味料などと一緒に混ぜると、生姜の食感ゴロゴロの美味しいつみれが出来るのだ! 軟骨のコリコリ感もちゃんと残っていて、焼いても鍋に入れても美味しいのでとてもオススメである。

 自家製のポン酢は、まだ荒くて角が立ったような感じだったけれど、それでもすだちの香りが最高でかなり美味しい!!! これは今年も鍋が進むなー! 餃子などにも使いたい! これを使ってポン酢サワー作ってもめっちゃ美味しそう! って、やっぱり酒かい!?(笑) 早々に使い切らないように気を付けつつ、美味しく頂く♪

 柚子やカボスとか使って、各種ポン酢を作って食べ比べ(飲み比べ?)もいいなぁ。調味料のポン酢だけど、なかなか奥が深くて楽しそうなのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。