ぷーこの家電日記

第233回

技で勝って気持ちで負ける。猫との陣取り合戦に悪戦苦闘

 我が家には今、3匹の猫がいる。

 1匹目は我が家に来てちょうど3年。3年前に公園で倒れているところを、通りがかりの小学生に保護されて動物病院に運ばれて、我が家に来た女の子。強運が彼女の強み。愛想が特別ある訳じゃないけどめちゃくちゃカワイイ。性格は全然猫らしくない。

 2匹目は、これまた同じ人に保護されてた男の子。小さな子猫時代に兄弟まとめて保護されて、他の兄弟はあっという間に行き先が決まったのに、半年経って気付けば僕だけ残ってる! みたいな状態で、「じゃあ我が家に来る?」となった子。体は大きいのにめちゃくちゃビビリの小心者で、無類の猫好き。保護家で他の猫を追いかけ回しては甘えていたり、シャーッと怒られたりしていた。

 3匹目は、その保護家に遊びに行った時に、夫を一目で気に入って、皆から「まぁ、珍しいねぇ」と言われながら、夫にべったりだった1〜2歳くらいの女の子。我が家に来てからもベッタリ甘えまくりの膝っ子。そして誰よりも食いしん坊でちょっと太り気味(笑)。

 そんな構成になっております。

 我が家は、平日昼間は仕事で留守にしているので、3匹で留守番。1番目の子はてんかんの発作とか持病があるので、事故や怪我を防ぐためにもケージの中へ。もともと活発な子ではないので、日中はハンモックやらクッションの上などで寝てゆっくり過ごしておる。

 問題はあとの2匹だ。家中自由にさせるのは、もしもの事があったら心配なので、ケージやキャットタワー、爪とぎなんかも完備している部屋、通称「猫部屋(そのまんま)」でお留守番させていた。最初の1カ月は大人しく留守番していて、帰ってきて部屋を開けると、キャットタワーの上で寝ていたりクッションの上で寝ていたり。大きく伸びをして「あら、おかえり」くらいなもんだったんだ。

 それがある日帰ってきたら、3匹目の新人がリビングのソファで寛いでいる。「は?」って思いながら、帰ってきた夫に、「家出るときはちゃんと扉閉めて行って!」などと文句言っちゃった訳ですよ。んで翌日、帰ってきたら再びソファでゆったり寛いでいる。「猫は引き戸位簡単に開ける」という、そんな猫界(?)の中では当たり前の事を、1匹目のお行儀の良さに全く想像すらしていなかったのである。猫すごい!

 嘘でしょ? と思いながらも、だんだん堂々と当然のように、リビングで悠々と自由にしている様子に、「どうしたもんか」と心配しつつ色々考えていた。そしてもう一部屋引き戸で続いている部屋があるんだけれど、そこは「出たい」という欲望はあっても、「入りたい」とはならないみたいで、その部屋はセーフ。だったのに……。

 猫たちに以前ボロボロにされた植物とか、宅配便で届いたダンボールだとか、とりあえずポイっと放り込んでいる荷物とか、その部屋が物置と化しつつあった頃、夜中にめっちゃうるさくて目が覚めると、とうとうその部屋を攻略し始めているではないですか(笑)。

 器用な3匹目がほぼ頭突きでドアを開けている中、不器用な男の子は真横で手伝いにもなっていない感じで応援してる(笑)。私も暗闇の中「あー、こうやって開けるのかぁ」と無駄に感心してしまった(笑)。見事グリグリと扉を開けた後は、部屋を探索しつつ、ダンボールに入ったままの猫のおやつのストックなんか見つけちゃって必死に攻略しようとしている。「食い意地ってすごいなー」と感心しつつも、これはどうにかせねば! と考えることに。

 留め金式の鍵を付けるとすると、穴開けなきゃいけないもんなぁと思って、ひとまず3Mの剥がせるタイプの強力な両面テープと、マグネットを買ってみた。これでカチッと閉めちゃうと猫の力では中々開けられない。人間が開けるときは、気をつけないとマグネットが両面テープから外れちゃうから慎重に。結構面倒くさい。

 それでも一定の効果はあって、「私の脳みその勝利だ」と思っていたけれど、“チーム猫”は猫で諦めない。何とか開けようと、夜中にずっとカリカリごそごそドンドンとひたすらうるさい。完全に安眠妨害(笑)。結局私が根負けしちゃって、「全部の部屋を綺麗にして、危険なものを排除する」という根本的な解決策を強いられることとなりました。完敗。

 まぁいっかー。と思いつつ、全部の部屋を開け放していたまさに今日の今日。「どんっ!」「どんっ!」と音がするなぁと思って振り返ってみると……。

 今度は玄関に続く扉のドアノブにめっちゃ飛び上がってる! 不器用な男の子はこれまたピッタリ隣で応援してる(笑)。これは引き戸だけじゃなくて開き戸が攻略される日も近いなぁと、戦々恐々としている私なのであります。

 もう何をされても、その可愛さで許してしまうよ(ぐったり)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。