美味しく「手抜き」クッキング

第131回

あんかけの水溶き片栗粉がダマになりにくいコツ

あんかけやスープなどで試してみてください

料理の仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけることがあります。とろみをつけることで舌触りがよくなったり、あんかけが麺や具材と絡みやすくなったりするほか、料理が冷めにくくなる効果があるからです。

しかし、水溶き片栗粉を加える際にダマになってしまって、味に問題はないもののガッカリとした気持ちになった方もいるかもしれません。今回は、「水溶き片栗粉がダマになりにくいコツ」をご紹介します。ちょっとしたコツで、あんかけやスープがなめらかに仕上がりますよ。

水溶き片栗粉の割合

水溶き片栗粉の割合はレシピによって異なります。水と片栗の割合を同量にしたり、水を2倍量にしたりなどです。

水溶き片栗粉は加熱によって水分が蒸発するときにとろみがつくため、片栗粉と水を同量にすると早くとろみがつきますが、一方でダマになってしまう可能性があります。水の量を多くした「水:片栗粉=2:1」にすることで、ゆっくりととろみがつくためダマになりにくくなります。

水と片栗粉の割合を2:1にしてみましょう

加える前によく混ぜる

あらかじめ水溶き片栗粉を用意しておくこともあると思いますが、時間が経つと片栗粉が沈殿するため、よく混ぜてから加えないとダマになりやすいです。

水溶き片栗粉を加える直前によく混ぜ合わせます

混ぜながら少しずつ加える

水溶き片栗粉を煮汁に加えるとき、一部に偏ってしまうと、ダマになりやすいです。煮汁を菜箸などで絶えず混ぜながら、水溶き片栗粉を少しずつ加えるとなめらかに仕上がります。

煮汁を混ぜながら水溶き片栗粉を加えます

火を止めてから加える

沸騰した煮汁に加える方法もありますが、水溶き片栗粉の水分が蒸発しやすく、混ぜ方によってはダマになる可能性があります。煮汁を沸騰させてから一度火を止め、少しずつ水溶き片栗粉を加えながらよく混ぜたあとに、再び火をつけて加熱することでダマになりにくくなります。

一度火を止めてみることもダマになりにくいコツのひとつです
じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。