美味しく「手抜き」クッキング

第6回

煮込むだけでトロリとクリーミー、ホワイトソースなしで手軽に作れる「冷凍里芋のグラタン」

 寒い時期に食べたくなるアツアツのグラタン。今回は、ホワイトソースを使わないため、手軽に作れる「冷凍里芋グラタン」をご紹介します。ねっとりとした食感の里芋とショートパスタを一緒に煮ることで、ホワイトソースなしでもとろりとした食感を楽しめますよ。

ホワイトソースを使わずとろりと仕上げるグラタンです

基本の材料

<材料(2人分)>
・冷凍里芋(乱切り):12個(150g)
・ベーコン:1パック(35g)
・玉ネギ:1/4個
・ショートパスタ:45g
・水:200ml
・固形コンソメ:1個
・牛乳:100ml
・塩、コショウ:適量
・ピザ用チーズ:適量

<材料の注意事項>
・分量は、直径15~20cmのグラタン皿1枚分を想定しています
・写真では乱切りの冷凍里芋を使用しましたが、カットされていないものでも大丈夫です
・ショートパスタは、煮込み時間が短縮できる茹で時間2~5分のものがおすすめです

冷凍里芋は乱切りのものを使うと火の通りが早くなります

冷凍里芋を凍ったまま煮る

 ベーコンは短冊切りに、玉ネギは薄切りにします。小さな鍋を用意し、水、固形コンソメを加えて中火に掛け、沸騰したら凍ったままの里芋、ベーコン、玉ネギを加えます。再度沸騰したら弱火にして、里芋が柔らかくなるまで煮ます。丸のままの冷凍里芋であれば5~10分ほど、乱切りであれば3~5分ほどを目安に煮込みましょう。

 今回の分量では、大きな鍋を使うと里芋が煮汁に浸かる部分が少なくなります。直径15cmくらいまでの小さな鍋を使うと、煮汁に里芋が浸かるので火が通りやすくなりますよ。直径15cm以上の鍋しかない場合は、冷凍里芋を600Wの電子レンジで30秒ほど温め、柔らかくしてから煮るのがおすすめです。

沸騰した煮汁に具材を入れ、柔らかくなるまで煮ます

柔らかくなった里芋を軽く潰す

 柔らかくなった里芋はお玉や木ベラを使い、1/2~1/4の大きさになるように潰します。潰すことで食べやすい大きさになり、また里芋が崩れて煮汁がとろっとしてきますよ。

柔らかくなった里芋を木べらで潰します

牛乳とショートパスタを加える

 鍋に牛乳とショートパスタを加えて鍋の中身を木べらで混ぜます。中火に変更し、鍋のフチがフツフツしてきたら弱火にして2分ほど煮込みましょう。

 今回は茹で時間2分のショートパスタを使用しました。ショートパスタの茹で時間に合わせて、弱火にしてからの煮込み時間を調整します。茹で時間が5分以上になる場合は、鍋底が焦げないように、ときどき木べらで全体を混ぜましょう。

再沸騰したらパスタの茹で時間に合わせて煮込みます

味見をして味を調える

 パスタを1つ取り出し、茹で加減を確認します。同時に味をみて、薄ければ塩、コショウで味を調えましょう。

味見をして塩、コショウで味を調えます

耐熱皿に移して焼き色を付ける

 グラタン皿などの耐熱皿に鍋の具材を移し、ピザ用チーズを散らしたら、オーブントースターまたは魚焼きグリルでチーズに焼き色を付けて完成です。

 オーブントースターや魚焼きグリルがない場合は、焼き色はつきませんが電子レンジで10秒ほど加熱してチーズを溶かします。

耐熱皿に移してチーズを散らし、焼き色を付けます

別の食材でアレンジ

 ホワイトソースを使わずに作るグラタンは、カボチャやアボカドを使用しても煮汁がとろりとするため、里芋と同じ工程で作れます。また、包丁を使わずに作るなら、玉ネギをカットネギに、ベーコンを小さなウインナーにするのもおすすめです。牛乳を豆乳に変更すると、和風味のグラタンになりますよ。

冷凍カボチャとウインナーで作ったグラタン

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。