調理の下処理

生クリームなしでOK! 家にある材料でできる「カルボナーラ」の作り方

第95回

 お店で食べるクリーミーな「カルボナーラ」は、生クリームが使われることが多く、濃厚でリッチな味わいが魅力ですね。とはいえ、家庭で「カルボナーラ」を作りたいときに、生クリームがないことも。今回は、生クリームの代わりに牛乳でできる「カルボナーラ」の作り方をご紹介します。

 実は、パスタの本場・イタリアで一般的に作られている「カルボナーラ」は、生クリームも牛乳も使いません。ですが本場のレシピは、混ぜ合わせるときにコツが必要です。そこで、牛乳を使って混ぜやすくした、家庭で作りやすいレシピをお伝えしましょう。

手軽に作れるカルボナーラのレシピをご紹介

手に入りやすい材料で作るカルボナーラ

 本場イタリアのカルボナーラは、パスタ、パルミジャーノやペコリーノチーズ、豚の塩漬けのパンチェッタやグアンチャーレ、卵とシンプルな材料で作るのが基本です。しかし、日本では手に入りにくい材料もありますので、家庭に常備している材料で手軽に作ってみましょう。

<材料(1人分)>
・スパゲティ:80g
・水:1L
・塩:小さじ1

・ベーコン:35g
・牛乳:50ml
・スライスチーズ:2枚
・卵(Mサイズ):1個
・塩・コショウ:適量

家庭にある材料で作れる

スパゲティを茹でながらソースを作る

 調理は、材料を全て用意してから始めます。パスタの茹で時間にもよりますが、5~7分茹でるスパゲティなら15分以内に完成しますよ。

 まず、鍋に水、塩を入れて火に掛け、沸騰したらスパゲティを茹で始めます。ベーコンは短冊切りにし、フライパンでカリッとなるまで炒めましょう。牛乳、小さくちぎったスライスチーズをフライパンに加え、弱火でチーズを溶かします。卵は、小さなボウルでよく溶きほぐしておきます。

弱火で加熱し、チーズを溶かす

卵は余熱で火を通して滑らかに仕上げる

 スパゲティは、パッケージに書いてある茹で上がり時間よりも1分前にザルへ上げましょう。水気をよく切ったスパゲティをソースの入ったフライパンに加えて和え、火を止めてから卵を回し掛けます。さらに混ぜ合わせ、余熱で卵に火を通したら、塩、コショウで味を調えて完成です。

 カルボナーラの味わいは、ベーコンを厚切りにしたり、パンチェッタを使ったり、チーズの種類を変えるなどすると変化が楽しめます。また、お好みで玉ネギやキノコなどの具を入れるのもおすすめです。その場合は、具材をベーコンと一緒に炒めましょう。

卵を加えるときは火を止める。加熱したままだと、凝固してダマのあるソースになりやすい

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。