調理の下処理

新鮮な「ズッキーニ」の選び方と保存方法、冷凍保存をするときのコツ

第92回

 キュウリのような見た目の「ズッキーニ」ですが、実はカボチャの仲間です。煮込み料理に使うイメージが強いものの、炒め物やフライのほか、塩揉みして生で食べるなど調理法はさまざま。ナスに近い食感と味わいを楽しめます。輸入品も出回るので1年中手に入りますが、日本での旬は6~8月です。今回は、鮮度の良いズッキーニの選び方と保存方法、食べ切れないときの冷凍保存のコツをご紹介します。

淡白な味わいでさまざまな料理に使えるズッキーニ

ヘタを見てみずみずしいものを選ぶ

 ズッキーニは鮮度が落ちると味が損なわれるため、できるだけ新鮮なものを選びます。鮮度が分かりやすいのはヘタの切り口で、新鮮なものはみずみずしさがあります。ズッキーニは、品種によって皮が緑色や黄色のものや、形が丸いものがあります。どの品種も全体が色付いているものが良品。縦長の品種は太すぎず、太さが均一のものを選びます。皮に傷があり、張りがないものは避けましょう。

鮮度はヘタで確認する

乾燥を避けて保存する

 皮が薄いズッキーニは、乾燥すると水分が抜けてしまいます。乾燥を防ぐためにキッチンペーパーで包み、冷暗所で保存しましょう。室温が高ければ、冷蔵庫の野菜室へ。ただし、冷蔵庫の中は乾燥しやすいので、キッチンペーパーで包んだあと、さらにポリ袋へ入れます。また、鮮度が落ちると味わいも損なわれるため、購入後はできるだけ早めに食べ切るのがおすすめです。

キッチンペーパーで包むと乾燥を防げる

使い切れないときは、調理しやすい大きさに切って冷凍保存

 ズッキーニを購入しても、すぐに食べ切れないことがあるかもしれません。その場合は、冷凍保存がおすすめ。丸のまま冷凍するのではなく、調理しやすい大きさに切っておくと便利です。輪切り、角切り、半月切りなど用途に合わせて切り、チャック付きポリ袋に並べ、重ならないように冷凍しましょう。使うときは冷凍のまま、炒め物や煮込み料理にするなど、加熱して使用します。

切ってから冷凍すると調理に使いやすい

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。