調理の下処理

美味しい「ブドウ」を見分けよう! 選び方と保存、食べ切れないときの冷凍保存のコツ

第93回

 夏から秋にかけて旬を迎える「ブドウ」は、粒の小さなデラウェアから出回り始め、次第に巨峰などの大粒の品種が店頭に並ぶようになります。「ブドウ」は、品種によって粒の大きさや皮の色や厚さが異なる果物です。今回は、皮の色の違いで見分ける「ブドウ」の選び方、基本の保存方法と冷凍保存のコツをご紹介します。旬の時期の甘くてジューシーな「ブドウ」を堪能してみませんか。

新鮮なブドウは甘くてジューシー

新鮮なブドウは、皮と枝をよく見て選ぶ

 ブドウは、皮に張りがあり、ブルームと呼ばれる白っぽい粉が表面に付いているものが良品です。鮮度は枝で見分け、黄色から緑色でしおれていないものを選びましょう。濃い茶色になった枝や、パックの裏から見て枝から実が落ちているものは、時間が経っているため避けます。

 品種によって皮の色の見分け方が異なります。皮が黒っぽい巨峰や皮が赤いデラウェアなどは色の濃いものを、皮が緑のシャインマスカットなどは色が薄くて黄色っぽいものを選ぶと味が良いです。

皮に張りがあり、枝が緑色のものを選ぶ

涼しい室内か、野菜室で保存する

 ブドウは常温保存のできる果物で、涼しい冷暗所での保存が基本です。しかし、夏は室内がとても高い日もあるため、冷蔵庫の野菜室に入れるのがおすすめです。

 野菜室に入れる際は、傷んでいる実があれば取り除き、乾燥しないようにポリ袋に入れます。また、ブドウの実に水が付くと傷みやすいため、食べる直前に洗うようにしましょう。できるだけ、2~3日以内に食べ切ります。

乾燥を防ぐためにポリ袋へ入れる

食べ切れないなら冷凍保存

 2~3日以内に食べ切れないなら、冷凍保存がおすすめです。房のままではなく、枝を5mmほど残して実を切り離します。ザルに入れて優しく水洗いしたら、キッチンペーパーで水気を拭き取り、チャック付き保存袋へ入れて冷凍しましょう。

 枝を残す理由は、実をもぎ取ると穴が開いて水分が染み出し、穴の部分から傷みやすくなるためです。食べるときは、冷蔵庫で解凍します。半解凍にして、シャーベット状で食べるのもおすすめです。

冷凍時は、枝を5mmほど残し、チャック付き保存袋に入れて保存する

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。