調理の下処理

食べごろの時期が短い「イチゴ」は新鮮なものを! 選び方と保存方法のコツ

第87回

 スーパーの店頭に「イチゴ」が並ぶと、甘い香りに誘われてついつい手に取ってしまいますね。「イチゴ」は品種によって、色は赤のほか白っぽいもの、形は丸みのあるものや細長いものなどさまざまです。たくさんの品種がある「イチゴ」ですが、良品を見分ける方法は共通しています。今回は、美味しい「イチゴ」の選び方と保存方法をご紹介します。鮮度が落ちやすい「イチゴ」は、食べごろの時期が短い果物。できるだけ新鮮なものを見極めましょう。

新鮮なイチゴを見極めて味を楽しもう

ヘタと果皮をよく見て選ぶ

 ヘタの緑色が鮮やかで、張りがあるものを選びます。ヘタが上に反り返っていると新鮮な印。また、品種によって色合いは異なりますが、ヘタ近くまで均一に色付いていて、果皮にツヤがあるものが良品です。果皮に傷があったり、ツヤが無いものは避けましょう。パックに詰められて売られているイチゴは、2段になっていますね。パックの裏から下の段のイチゴも確認しましょう。

ヘタの色が濃くて張りがあり、果皮が均一に色付いているものを選ぶ

傷つかないようにポリ袋に入れ、早めに食べ切る

 乾燥を防ぐためにポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。果実が柔らかいため、ポリ袋に入れるときは傷つかないように注意しましょう。冷蔵庫での保存は2~3日が目安。とはいえ、イチゴが収穫された日によって鮮度の落ちやすさが違いますので、できるだけ早めに食べ切るのがおすすめです。まとめて洗うと手軽ですが、イチゴは水が付くと傷みやすくなります。そのため、食べる直前に食べる分だけ洗いましょう。

 食べ切れない場合は、冷凍保存も可能です。水で洗ってヘタを取り、水気を拭き取ってからチャック付き保存袋に入れて冷凍します。半解凍してシャーベットのような味わいを楽しんだり、冷凍のまま煮込んでジャムなどに活用できますよ。

野菜室で保存するときは、乾燥を防ぐためにポリ袋へ入れる

ヘタを付けたまま洗う

 イチゴにはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは水に溶けやすい性質があるため、ヘタを包丁で切り取ってから洗うと、切り口からビタミンCが流れ出しやすくなります。そのため、ヘタを付けたまま洗いましょう。そのあとヘタを包丁で取り除きます。

水洗いは、ヘタを付けたままで

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。