調理の下処理

[調理の下処理72]行楽のお弁当に!「いなり寿司」基本の作り方

気候が良くて過ごしやすい行楽シーズンには、お弁当を持って出掛けることが多くなりますね。今回は、お弁当にピッタリの「いなり寿司」の作り方をご紹介します。お弁当はレジャーシートを敷いて食べたりと、テーブルのない場所で食べることも少なくありません。そのためお弁当は、食べやすさも大切。子どもが食べやすい「いなり寿司」を、お弁当箱に詰めてお出掛けしませんか。

 

作り方1:油揚げを下処理する

酢飯用のごはんを炊きます。その間に、いなり寿司の皮となる「油揚げ」を下処理しましょう。今回は、1辺が約7cmの油揚げを使用しました。まず、油揚げの上に菜箸を置き、コロコロと転がします。そのあと、包丁で半分に切り分けたら、切り口へ親指を入れて、袋状に開きましょう。油揚げは破れやすいため、慎重に開きます。油揚げを調理するときは、油抜きなしで始めることもありますが、いなり寿司の場合は、煮汁をよく染み込ませるために油抜きをするのがおすすめ。油抜きの方法は、熱湯でさっと茹でるだけです。油抜きのあとは、水に浸して粗熱を取り、手の平でサンドして水分を切ります。

 

作り方2:油揚げを煮る

次に、煮汁を作り、油揚げを煮ていきます。材料は、以下の通りです。

 

<材料(1辺7cmの油揚げ8枚分)>

・醤油:大さじ4

・みりん:大さじ4

・砂糖:大さじ4

・水:200ml

 

材料を全て混ぜ合わせて煮汁を作り、油揚げが並ぶ大きさのフライパンや鍋を用意します。煮汁を入れて火に掛け、砂糖を溶かしましょう。1度火を止め、油揚げができるだけ重ならないように並べたら、アルミホイルなどで落としブタをして約10分煮ます。そのあと、フライパンに入れたまま粗熱を取ります。仕上がりは甘めの味付けになるため、お好みで調味料を調整しましょう。作り方1~2に、時間が取れない場合は、煮付けた油揚げが市販されているので、利用してみてもいいですね。

 

作り方3:酢飯を詰める

煮付けた油揚げの粗熱を取っている間に、酢飯を用意しましょう。酢飯の作り方は、[調理の下処理68] を参考にしてくださいね。約7cmの油揚げ8枚の場合、酢飯の分量の目安は1.5合です。酢飯を油揚げの大きさに合わせて俵型に丸めます。煮付けた油揚げは、手で軽く煮汁を切って、袋の口を広げます。酢飯を入れ、油揚げの角まで酢飯が入るようにすると、形よく仕上がりますよ。

 

アレンジが楽しい「いなり寿司」

いなり寿司は、油揚げの切り方や酢飯の味付けを変えるなど、手軽にアレンジがしやすい1品です。油揚げを対角線に切って三角のいなり寿司や、酢飯を包まずに油揚げを俵ご飯に巻き付ける方法もあります。酢飯の味付けアレンジは、ワサビ菜を加えてピリッとした味や、ニンジンや山菜などをいれた五目ご飯などがあり、味に変化が出て楽しいですよ。いなり寿司をアレンジして、子どもと大人が楽しめるお弁当はいかがでしょうか。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。