調理の下処理
[調理の下処理65]基本をおさらい!「茹でタコ」の下処理と切り方
2018年 6月 19日 06:30
夏至から11日目の7月2日ごろに始まる半夏生(はんげしょう)には、さまざまな習慣があり、関西地方ではタコを食べます。今回は、半夏生にちなんで、スーパーで手に入りやすい「茹でタコ」の下処理をご紹介します。半夏生は雑節の1つで、田植えを終わらせる目安の日とされていました。植えたイネがタコの足のようにしっかりと根を張り、豊作を祈願してタコを食べるようになったと伝えられています。
下処理1:汚れを落とす
茹でタコの表面の汚れは、手でやさしくこすりながら洗い流します。とくに、吸盤の間や足のつけ根は、よく洗いましょう。頭が付いている場合は、口ばしや内臓が残っている可能性があります。内臓の汚れは洗い流し、口ばしは包丁で切り落としましょう。
下処理2:食感が固い部分を切り落とす
足裏の側面には、足のつけ根から先端に向かって水かきが付いています。水かき部分は食感が固く、残っていると口当たりが悪くなります。まず、足を1本ずつ切り離し、水かき部分を包丁の先を使ってそぎ落としましょう。
下処理3:切り方
刺身や酢の物など、タコ料理で使われる切り方をご紹介します。写真左上のそぎ切りは、足を固定して斜めに薄くそぐように切ります。刺身や酢の物などに。右上の乱切りは、足を回転させながら、大きさをそろえて不規則な形に切る方法です。煮物や酢の物などに。写真左下の角切りは、輪切りにしたあと半分に切ってサイコロ型にします。タコ焼きや炊き込みごはんに。写真右下は頭の切り方ですが、ほかの切り方に合わせて切り、くちばしは取り除きます。手に入りやすい茹でタコを使って、半夏生を過ごしてみませんか。