調理の下処理
【調理の下処理30】「シシトウ」色鮮やかに仕上げる下処理法、タネ取りも
2017年 8月 8日 07:30
丸ごと食べられる「シシトウ」は、天ぷらや炒め物などいろいろな料理に使われますね。今回は、「シシトウ」の破裂を防ぐ下処理、タネの取り方、色鮮やかに仕上げるコツをご紹介します。ヘタやタネの食感が苦手な場合は、お好みに合わせた下処理をしていただきましょう。「シシトウ」は色鮮やかで、皮にツヤとハリがあるものが新鮮です。乾燥に弱いため、ビニール袋へ入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
下処理1:丸ごと加熱するときは穴を開ける
シシトウを丸ごと調理するときは、まず汚れを水で洗い流し、ヘタ先端の変色した部分を切り落とします。次に、竹串などを使って実へ穴を開けるか、包丁で長さ1cmほど切り込みを入れましょう。穴を開けるのは、丸ごと加熱すると、実の中の空気が膨張して破裂する恐れがあるからです。
下処理2:タネが気になる場合は取り除く
シシトウのヘタやタネの食感が気になる場合は取り除きましょう。シシトウをそのままの大きさで使うなら、ヘタを切り落とし、まな板の上で押しつけるように軽く転がすと、実からタネが外れ取り除きやすくなります(写真左)。タネを指で取り出しましょう。そのほかにヘタを切り落としたあと、縦に大きく切り込みを入れてタネを取り除く方法もあります(写真右)。
下処理3:短時間で火を通す
シシトウは加熱時間を短くすると、色鮮やかに仕上がります。早く火を通すためには、丸ごと使うだけでなく、調理に合わせてカットして使うのもおすすめです。縦半分に切ったり(写真左)、斜め切り(写真右)といった切り方がよく使われます。タネはそのままでもOKですが、気になる場合は取り除きましょう。
シシトウは唐辛子の仲間
シシトウは、ナス科トウガラシ属の辛味のない唐辛子です。「甘トウガラシ」とも呼ばれ、前回の【調理の下処理29】でお伝えしたピーマンやパプリカとも同じ仲間なのですよ。シシトウは実の先端が獅子の顔に似ていることから、その名が付いたと言われています。