調理の下処理

【調理の下処理29】「ピーマン」「パプリカ」の下ごしらえ、皮剥きのコツ

夏から秋が旬の「ピーマン」や「パプリカ」は、鮮やかな色合いが食卓を華やかにしてくれる野菜の1つですね。今回は「ピーマン」「パプリカ」のヘタや種の取り方、皮剥きのコツをご紹介します。「ピーマン」や「パプリカ」は、表面にツヤと張りのあるものが新鮮です。購入後は乾燥しないようにビニール袋へ入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

 

下処理1:種とヘタを取り除く

ピーマンやパプリカをカットして調理するときは、縦半分に切り、手や包丁を使って種とヘタを取り除きますね(写真左)。手で取り除くのはお手軽な方法ですが、果肉を余分に取ってしまうこともあります。ロスを少なくするなら、写真右側のように、ヘタに沿って包丁で切り目を入れてから取り除きましょう。またピーマンやパプリカの中をくり抜いて使うときも、ヘタの周囲へ包丁で切り目を入れてから、指でそっと種を外します。

 

下処理2:ワタをそぎ取る

ピーマンやパプリカの内側には、縦方向にワタが付いていますね。ワタが残っていると、見た目と口当たりが悪くなるので取り除きましょう。手か包丁を使ってそぎ取るようにします。包丁を使うときは、ピーマンのお尻の部分を少し切り取り、平らに広げると作業がしやすくなりますよ。

 

下処理3:皮を剥く

肉厚のピーマンやパプリカをマリネなどにする場合など、皮剥きが必要なレシピがあります。固い皮を剥いておくと、口当たりや味の染み込みが良くなるからです。トマトの湯剥きと同じように、表面を加熱したあと、冷水へ浸けて皮を剥きます。このときおすすめの加熱法は、カットしてから焼き網や魚焼きグリルで焼く方法です。丸ごと直火で炙るよりも、カットしたほうが果皮にムラなく火が通り、皮が剥きやすくなります。

 

ピーマンとパプリカの違いは?

ピーマンもパプリカも、ナス科トウガラシ属で辛味のない唐辛子の1種です。実は、ピーマンとパプリカの明確な分類はされていません。日本では一般的に、大きなベル型のカラーピーマンをパプリカと呼んでいます。パプリカとは、ハンガリー語で唐辛子全般のこと。唐辛子は、ハンガリーで品種改良が盛んに行なわれました。日本へ大きいサイズのカラーピーマンが輸入されるとき、ハンガリー語の「パプリカ」という名称が使われて、そのまま定着したようです。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。