調理の下処理

【調理の下処理27】「キュウリ」下処理をおさらい!苦味を和らげるコツ

「キュウリ」は、ほかの食材とも合わせやすく、食卓に欠かせない野菜ですね。今回は、キュウリの下ごしらえの基本をおさらいして、色鮮やかに、料理に合った食感を楽しむコツをご紹介します。キュウリの苦味が強いことがありますが、これは気温や水分不足などの育った環境によるようです。強い苦味を和らげるコツもお伝えします。購入するときは、果肉が硬く、イボが尖っているものを選びましょう。

 

下処理1:ヘタを切り取る

キュウリの苦味成分は皮の近くにあり、特にヘタ近くに多く含まれています。そのため、ヘタは1cmほど切り取りましょう。ヘタ近くの皮を厚く剥いてもOKです。最近は苦味の少ない品種が流通しているので、ヘタを切り取るだけで苦味を取り除けますが、まれにキュウリ全体が苦いこともあります。その場合は、次にご紹介する板ずりも試してくださいね。

 

下処理2:板ずりする

板ずりは、まな板の上で食材に塩を擦り付けることです。キュウリ1本に対して塩小さじ1/2を振り掛け、前後に転がします。塩で表面に傷ができ、苦味成分が溶け出しやすくなります。そのほかに板ずりをすると、イボや汚れが落ち、味の染み込みもよくなり、塩の成分で色鮮やかになりますよ。板ずりをしたら、水で洗い流しましょう。

 

下処理3:レシピに合わせて食感を変え、味付けするコツ

輪切りにすることが多いキュウリですが、料理に合わせて食感も変えてみましょう。サラダでパリッとした食感を楽しみたいときは冷水へ浸し、水気をよく切ってから、食べる直前に味付けします。こうするとキュウリがしんなりせず、パリッとしたままいただけます。逆に、しんなりした食感にしたいときは、塩を振りましょう。塩を振って10分ほど置いてから、水気をよく絞ります。キュウリの水気をしっかり絞ると、調味料が馴染みやすくなるので、味がぼやけません。料理に合わせた下処理をして、キュウリを美味しくいただきましょう。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。