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これ本当に精油?精油と「合成香料」を見分ける、チェックポイント3つ
2018年 3月 25日 06:30
「アロマオイル」と書かれた小瓶には、アロマテラピー用の精油ではなく、合成香料が入ったものもあります。今回は、精油と合成香料を見分けるポイントと、精油を選ぶときの注意点をご紹介します。購入後の「これは本当にアロマの精油かな?」という不安から解放されますよ。
精油と合成香料の、作り方と作用の違い
アロマテラピー用の精油は、植物の花、葉、根や実などを原料にして香り成分を抽出します。一方、合成香料は植物や石油などの原料を化学的に合成して、人工的に作り出したものです。精油は植物の薬理作用を期待してお肌に塗ったり、香り成分の殺菌作用で空気を浄化する作用があります。合成香料は一般の芳香剤と同じように、空間の香り付けとして使うことはできますが、香りによるリラックス効果や体の強壮効果などの作用は期待できません。
精油か合成香料か、見分けるときのチェックポイント3つ
小さな小瓶に入った香り成分が「合成香料」かアロマテラピー用の「精油」か、簡単に見分けるポイントは3つあります。下記3つの表記があるかどうかです。
1.植物のラテン名の記載があるかどうか
2.抽出部位が記載されているか
3.精油の抽出方法が明記されているかどうか
精油は、植物を原料に抽出されるので、原材料の植物を特定する世界共通のラテン語の名前がラベルや箱に表記されます。例えば、写真左側の精油だと、真ん中当たりに書いてある「Citrus limonum」が植物のラテン名になります。その下の「Rind」は英語で「果皮」という意味で、抽出部位を指します。上の方には「100% pure essential oil from pressing」と英語で書いてあり、圧搾法で抽出されていることが分ります。写真右側の精油では「学名」の右側にラテン語の植物名が書かれていて、抽出部位や抽出方法は書かれていません。右の精油のように3つの情報が全て書かれていない場合もあります。まずはラテン名の記載を確認しましょう。合成香料の場合、植物を原料としていないので、このような表記はありません。あらかじめ購入したい精油のラテン名などを調べておくと安心ですね。
成分表が付いていると、さらに安心
また、薬理作用に期待して精油を選ぶときには、「成分表」も付いたものを選ぶことをおすすめします。成分表は、精油の中にどのような香り成分が何パーセント含まれているかを記載したものです。成分表が付いている精油は信頼度が高いと言われています。私は、口の中や怪我などの、デリケートな部分に使う精油は成分表の有無をチェックしています。
まとめ
日本の法律では、精油は「雑貨」に分類されてしまうので、多くの精油が雑貨屋さんでも販売されています。また、合成香料のフレングランスオイルを「アロマオイル」と表記することもあるので、可愛らしい小さな小瓶に入った液体が、アロマテラピーで利用する「精油」なのか「合成香料」なのか見分けが付けにくく、間違って購入される方もいます。精油の正しい見分け方を知って、自信をもってお買いものができるといいですね。