暮らし
クリスマスカラーの布を手織りして、「くるみボタン」を作りましょう!
2017年 12月 2日 07:30
自分のお気に入りの糸を使った手織りの布で、ハンドメイドするともっと楽しいですよ。今回は、自作の織り機で織ったお手製の布を使った「手織り布のくるみボタン」の作り方をご紹介します。布を赤と緑のクリスマスカラーで織れば、冬らしいお洒落が楽しめますよ。マフラーやストールを織り上げるのは大仕事ですが、くるみボタンなら小さい布で作れます。出来上がったくるみボタンは、ヘアゴムやブローチにしたり、プレゼントのラッピングに添えたり、使い道もアイデア次第です。
材料と道具
材料と道具(直径38mm程度のくるみボタン2個分)
- 毛糸:緑と赤を1玉ずつ(ウール100%で中細のもの)
- くるみボタンキット(直径38mm程度)
- 手作りの織り機(前回、額縁で手作りしたもの)
- ハサミ
- ヘラまたは薄いものさし(長さ15cmくらいのもの)
- クシ(歯が一列でなるべく目が細かいもの)
- 刺繍針
(写真外)
- 中性洗剤:小さじ0.5~1杯くらい(おしゃれ着洗い用ではないもの)
- ボウル、洗面器、バケツなど
- ゴム手袋
織り機の作り方や基本的な織り方は、前回の記事で紹介しています。糸とくるみボタンキットは、手芸店はもちろん100円ショップでも手に入ります。「くるみボタンキット」には、くるみボタン金具2種類と打込具、型紙が入っています。
◇100均材料で、意外と簡単!「織り機」から作る「手織りのコースター」
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162956.html
手順1:織り機に経糸(たていと)を張る
前回作成した織り機へ、横幅が約12cmになるように経糸を張ります。今回はチェック柄を織るので、経糸の色をお好みで変えながら張っていきます。糸と糸の間隔は、糸の太さの3倍くらい空くように、糸をかける釘を選びます。今回は1本の糸を2本の釘に掛けたら、次の釘には糸を掛けずに飛ばします。こうすることで、布が厚くなりすぎません。糸同士の間隔が狭すぎると、厚すぎる布ができてしまい、くるみボタンの金具を打ち込めなくなるので注意しましょう。
手順2:手前の端から織り始める
経糸の結び目がない方を手前にして、釘ギリギリのところから織り始めます。基本的な織り方は前回の記事を参考に、平織で織っていきましょう。また前回は、経糸の端を飾りに使うためPPテープを使って隙間を作りましたが、今回は端から織るので、PPテープは使いません。緯糸(よこいと)の間隔を詰めすぎないように注意して織り進めましょう。経糸の間隔を目安に、同じ間隔で織るといいですよ。
手順4:端の始末をする
織り終えたら織り機から外し、織り終わり側の経糸を結びます。これは、このあと行なう縮絨(しゅくじゅう)作業中に糸がほどけないようにするためなので、ほどけなければどんな結び方でもかまいません。緯糸を変えるときに切ってある場合は、刺繍針に通して数目すくって布に入れて、ほどけないように始末しておきましょう。
手順5:お湯と洗剤で縮絨する
毛糸を縮めてフエルト化する作業を「縮絨(しゅくじゅう)」と言います。手が荒れやすい方はゴム手袋をしましょう。まず40℃のお湯をボウルや洗面器などへ、布が十分浸かるだけ入れます。そこへ中性洗剤を小さじ0.5~1杯くらい溶かします。布を約3分間浸し、お湯が浸み込むのを待ちます。その後、布が均一に縮むように、全体を均等に揉みます。しばらく揉み込んでいくと、糸と糸の隙間がなくなっていきます。隙間があるかないかくらいの状態になったら取り出し、ぬるま湯ですすぎましょう。布が縮みすぎると厚く硬くなってしまうので、揉みすぎないように注意します。糸の太さにもよりますが、縮絨前の12cm×24cmの8割くらい、つまり9cm×19cmくらいの大きさを目安にしてください。洗濯機の脱水コースで軽く脱水し、陰干しします。
手順6:糸の始末をする
緯糸を変えたときの糸端を切ります。布のしわやゆがみが気になる場合は、スチームアイロンを中温で軽く掛けてください。
手順7:くるみボタンの金具を打込具ではめる
織布の上へ、くるみボタンキットの型紙を置いて、型紙に沿って裁断します。次に、くるみボタンキットの説明書に従って、打込具を使って金具をはめていきます。なかなかはまらない場合は、木の板などを打込具の上へ置いて、体重をかけるようにグッと押してみましょう。または、切った布の周囲をもう2~3ミリほど切り落とすと、はまりやすくなります。うまくはまれば完成です!
完成
くるみボタンの裏の足の部分へヘアゴムを通したり、アクセサリー金具と組み合わせたりすると、さまざまなおしゃれが楽しめます。くるみボタン金具をはめるのが難しいときや、もっと小さいサイズを作る場合は、毛糸を細くしたり、縮絨を弱めにしたりするとうまくいきますよ。柄も、チェックの間隔を変えたり、糸にクリスマスカラーの赤、緑、白の3色使ったり、いろいろ試してみてくださいね。