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【折り紙とハサミで切り絵8】上級編「ハートの中の家」とラッピング術

紙を半分に折り、ハサミで切って広げるだけで不思議な世界が生まれる「切り絵」。今回は内側にかわいい絵柄を作りながら、ハートの形に切り抜く切り絵と、切り絵を使ったラッピング術をご紹介します。繊細な切り絵を作るためのハサミの使い方も、少しずつレベルアップしていきましょう。後半には、小さい切り絵を使ったおしゃれなラッピング方法も登場しますよ。ぜひ楽しんでくださいね。

 

中央下側の家から切り始めましょう

今回は繊細な部分が多い切り絵なので、少し厚手で強度のある「タント紙」や「特殊紙の折り紙」を使うと切りやすく、見栄えもぐっと良くなりますよ。ハサミは普段使い慣れているもので大丈夫です。まず紙を半分に折ったら縦に置き、半分のハート型を紙いっぱいに色鉛筆などで下描きしましょう。その線に沿って草花を切ると、切りやすいと思います。次に、ハートの中央下側の「家」を切っていきましょう。切り始めの位置は折り目の中心あたりから。屋根のてっぺんから地面へ向かってハサミを入れていきます。

 

タント折り紙

◇ 特殊紙の折り紙「創作専科」
http://product.rakuten.co.jp/product/-/d4a2fe9b37e7ebb899f8ed667eec76d5/

 

 

ハートの内側に草花を切りましょう

家は半分だけを切って広げると、左右対称に出来上がるパターンです。見本では、屋根のてっぺんにハートの飾りを付けてみました。【折り紙とハサミで切り絵6】の、ハート型の葉っぱと同じ方法で作れるので、ぜひトライしてみてくださいね。家を切り終えたら、先ほど書いたハートの線に沿って、好きな形の草花を切っていきましょう。草花は、家よりも低い高さで切り、屋根と草花の間にスペースを残しておくようにしましょう。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵6】上級編「小鳥のいる花畑」で飾り模様に挑戦
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162408.html

 

レベルアップポイント、枝に止まる小鳥にトライ

ハートの上部のくぼみまで草花を切ったら、中央に枝を作ります。上部から家へ向かって、折り目に沿って短い直線を切り、横に飛び出すように2本の枝を作ったら、3本目の枝を空いているスペースの方へ伸ばして、枝に止まる小鳥を切ってみましょう。小鳥は、尻尾から背中を通って頭となるように、線で絵を描くように切っていきます。狭いスペースで切りにくいところなので、最初は2本の枝部分を直線にしてもOKです。小鳥を切ったら、続けて枝の先を切りましょう。

 

ハートの外側にも草花を付けて、外側を切り落としましょう

枝と小鳥の部分を切り終えたら、折り目に戻り、ハートの内側の紙を切り離しましょう。次に最初に引いた線に沿ってハートの外側にも草花を飾っていきます。ハートのくぼみの部分から底の部分へ向かって、内側に切った草花にフチを作るようなイメージで切ってみてくださいね。波線でうねりを付けたり、フチに葉っぱの飾りを付けながら切ると、草花のリースのような仕上がりになりますよ。ハートの底の折り目部分まできたら、紙を切り離しましょう。

 

仕上げに飾り模様を付ければ、よりかわいらしく

最後に、家に飾り模様を付けて、よりかわいらしく仕上げていきます。紙を折ったまま、家の折り目側からハサミで切り込みを入れて、花びらや草の形を切り抜いてみましょう。ハートや星の形などを作っても素敵ですよ。紙を広げたときにできる形を上手に使って、好きなものを切ってみてくださいね。今回は、屋根の少し下部分に切り込みを入れて、窓のようなデザインにしてみました。狭いスペースなので、切り込みを入れるときに反対側まで切ってしまわないように、ゆっくりと丁寧に切りましょう。

 

広げたら、「ハート」の完成!

家の飾り模様を切って紙を広げたら「ハート」の完成です!好きな色の台紙に貼れば、立派なアート作品に。額に入れて飾ったり、プレゼントしてもいいですね!台紙に貼るときは、草花などの繊細な部分の紙が反って貼りにくいので、まず厚みのある本などでしばらく重しをすると、貼りやすくなりますよ。切り絵の貼り方は、【折り紙とハサミで切り絵5】を参考にしてください。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵5】ワンちゃん切り絵を、ブックカバーアレンジ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162388.html

 

デザインを変えて、自分流のアレンジ楽しみましょう!

ハートのフチや内側のデザイン変えたり、ハート型を円形のリース風に変えてみたり、自分流のアレンジバージョンも自由に作って楽しんでみましょう!最初は、線を下描きしても、なかなかその通りに切るのは難しいものですが、少しいびつな形になっても大丈夫。むしろそれが、自分の作品らしい味わいになりますよ。

 

切り絵でラッピング1:小さい切り絵を作りましょう

切り絵を使った、おしゃれなラッピング方法をご紹介します。まずは好きな形の切り絵をいくつか作りましょう。ラッピングに使う切り絵は、小さいサイズで作った方が、使いやすいのでおすすめです。5cm 四方や7.5cm四方 サイズの、小さな折り紙を使うと切りやすいですよ。

 

切り絵でラッピング2:切り絵を貼ってラッピング

ラッピング用紙に切り絵を貼りましょう。ラッピング用の切り絵は、木工用ボンドを薄く伸ばしながら塗り、しっかりと貼り付けてください。切り絵を貼った用紙でラッピングをしたら、透明の袋で上からカバーをして、リボンなどを結んで完成です。カバーをすると、切り絵が傷付かず、はがれにくくなります。どこにどの切り絵を貼ろうかな……と、考えるのも楽しいところ。ぜひ親子でもトライしてみてくださいね。

 

まとめ

全体的に、ハサミの柄に近い部分を使って、紙の方をまわしながら切ると、きれいで滑らかな曲線になりますよ。余裕があれば、線で絵を描くイメージで、小鳥などの小さいパーツ部分だけを切る練習もしてみてくださいね。何度か練習をしながら、自分なりのハサミの使い方のコツをつかんでいきましょう。

 

コーヒーくん(切り絵・絵本作家)

切り絵・絵本作家「コーヒーくん」として活動中。アートスクールでたまたま出会った切り絵にはまり、以来ハサミでチョキチョキしている毎日です。生活の中で見て癒しになればいいなと、ブログで日々切り絵を披露しています。手製本で絵本を作る創作活動もしています。ブログは「毎日切り絵♪絵本屋さんのコーヒーくん」、minneは「魔法ウサギ by絵本屋さんのコーヒーくん」。