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【折り紙とハサミで切り絵2】ハサミで絵を描く!?切って広げてつなげよう

紙とハサミだけで気軽に始められて、絵を描くのは苦手な人にもおすすめの「切り絵」。今回はまるで絵を描くように、好きな形にハサミで切っていく切り絵をご紹介します。直線と曲線を組み合わせて切って広げると、2つの切り絵がつながった作品の出来上がり。下絵なしで切ると、予想外の面白い形が出来上がることもありますよ。自由でアートらしい作品作りを切り絵で楽しんでみませんか。

 

用意するもの

・折り紙
・ハサミ

今回も、手に持ちやすく切りやすいサイズの折り紙を使います。折り紙はカラフルなので、何色を使うか選ぶのも楽しみのひとつです。また、もう少し大きい紙で練習したいなというときは、コピー用紙を使うのがおすすめです。紙やハサミの選び方については【折り紙とハサミで切り絵1】を参考にしてください。

 

※【折り紙とハサミで切り絵1】子どもと一緒に、宇宙人をチョキチョキ!?
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162271.html

 

人形1:最初は、直線と丸でできる切り絵

折り紙を半分に折って、まずは手をつないだ人形を切ってみましょう。切るのは、写真のような形。切りやすい直線と丸だけでできる切り絵です。切る前に頭のなかで、形をイメージしてから切ってみてくださいね。最初は鉛筆で下絵を描いてから切っても大丈夫。何度か切って慣れてきたら、下絵なしにチャレンジしてみましょう。

 

人形切り方1:切り始めは、つなげておきたいところから

折り紙の折り線の真ん中くらいにハサミを入れ、つなげておきたい手の部分から切り始めましょう。少し丸みをつけて手の先を切り、そのまま直線で肩の付け根まで切ったら、次は頭の部分です。ハサミの柄に近い部分を使って、紙の方をくるっとひっくり返すように回しながら丸を切ります。丸や曲線を切るときはハサミを何度も入れるより、ハサミの柄の方を使って紙を回しながら1回だけサクッと切るようにすると、きれいに切れますよ。

 

人形切り方2:一筆書きをするようなイメージで切りましょう

頭の部分を切ったら、紙のフチに向かってハサミを進めて反対側の手を切り、胴の部分へ進みます。胴を切るときは、紙は上下が逆さまになっている状態です。足先へ向かうように直線で切ったら、先に丸みをつけてつま先を切り、紙をくるっと回しながら足の付け根に戻るように切ります。次に同じように紙を回しながら、もう片方の足を切りましょう。一筆書きをするようなイメージで、人形の形を切っていきましょう。

 

人形切り方3:手をつなげたまま切り終えます

すでに切った部分が増えてくると、紙がバラバラに離れやすくなるので、手でしっかりと紙を持ちながら切っていきましょう。手の付け根部分まで切ったら、最初に切ったところまで戻るように切り進めます。最後は丸みをつけて、紙を折った部分が少しだけ残るようにして紙を切り離します。

 

人形の完成:2つの切り絵がつながった作品の完成!

さあ、紙を広げてみましょう。2つの人形がつながった切り絵の完成です!最初のうちは下絵を描いてから切ってもOKですが、慣れたらぜひ下絵なしにトライしてみましょう。ちょっと線がゆがんでいたり、手や足の形がそろわなくても大丈夫。その方がアートらしく味のある作品になりますよ。練習用の人形と言えど、頭にリボンや帽子を付けたり、髪の毛を作ったり、胴体をスカートやズボンの形に切ったりして、いろいろな形で切ってみましょう。

 

猫:曲線を使って、もう1ランク上の切り絵にトライ

次は曲線が多く使われ、形が少し複雑な、しっぽでつながった猫にトライしてみましょう。人形の切り絵と同じように、つなげておきたいしっぽの部分から切り始めます。しっぽの曲線を付け根へと進み、紙をくるっと回し、胴から頭へと切り進みます。ほっぺたや耳を切ったら、一筆書きのように反対側の胴を切って足もとへ。耳のような小さい形のところは、ハサミの真ん中よりやや先端近くを使うと切りやすいですよ。

 

猫の完成:しっぽでつながった猫の完成!

足を切り、しっぽの付け根まできたら、スタート地点に戻るように、しっぽの外側を切ります。最後にしっぽの一番先、紙を折った部分を少しつなげたまま切り離して完成です!さあ、切った紙を広げてみましょう。どんな猫ができましたか?ぜひいろいろなポーズの猫を切ってみてくださいね。目や口に切り込みを入れて、顔を作るのもおすすめです。また目や口のパーツを、別の紙を切って貼るのもいいですね。

※顔の切り込みの入れ方は【折り紙とハサミで切り絵1】子どもと一緒に、宇宙人をチョキチョキ!?を参考にしてください。

 

「切り絵作品」を使った楽しみ方、いろいろ

切ったものをポストカードに貼れば、オリジナルカードの出来上がり。メッセージを書いてプレゼントに添えたら、喜ばれますよ。無地のポストカードは100円ショップで買うことができます。また、画用紙を好きなサイズに切り、半分に折って見開きのカードにしてもいいですね。いくつか並べて貼ると、ガーランドのような雰囲気にも。ポストカードをそのまま壁に飾って、作品として絵画のように楽しむのもおすすめです。

 

ハサミで自由に絵を描くような感覚を楽しみましょう

前回よりもハサミを使うことに慣れてきましたか?下絵を描いて切るときに、描いた線の通りに切らなくても大丈夫。線から大きくずれてもOKです。下絵はあくまでも目安程度にして、自由に大胆に切る気持ちを大事にしてください。その自由さがアートの良いところです。ぜひハサミで絵を描くような感覚を楽しんでみてくださいね。

 

コーヒーくん(切り絵・絵本作家)

切り絵・絵本作家「コーヒーくん」として活動中。アートスクールでたまたま出会った切り絵にはまり、以来ハサミでチョキチョキしている毎日です。生活の中で見て癒しになればいいなと、ブログで日々切り絵を披露しています。手製本で絵本を作る創作活動もしています。ブログは「毎日切り絵♪絵本屋さんのコーヒーくん」、minneは「魔法ウサギ by絵本屋さんのコーヒーくん」。