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【厨房から学んだ時短アイディア1】キッチンツールのレイアウトで時短!

調理道具をサッと取り出せないと、疲れているときなどは料理することも億劫に感じてしまいますね。今回は、キッチンツール配置の工夫で、毎日の料理を楽にするアイデアをご紹介します。私は、栄養士の学校へ通いながら、ファミレス、帝国ホテル、レストラン、マクドナルドなどの食を提供する場所でアルバイトしていましたが、どの場所でも食材を扱うプロは、調理器具の配置を、とても重要視していました。そんな経験から学んだ、アイデアをご紹介しますね。

 

キッチンの便利グッズは、いらない!?

「サラダ専用水切り器」「ゆで卵専用カット器」など、特定の調理にだけ使う便利キッチングッズは、実はキッチンの必須ツールではありません。用途が限定され、変則的な形が多く、洗うのも乾かすのも時間がかかり、しまうのもかさ張ります。実は、研いである包丁と少しのコツがあれば、サラダの葉物もすぐに水切りできるし、食材もきれいにカットできます。キッチンに物が溢れていて、使いたい道具がすぐ出てこないと感じている人は、まずキッチンの便利グッズを処分すると、グッと使いやすくなりますよ。

 

毎日使うフライパンと鍋4つはコンロの近くで見せる収納

毎日、家族が飽きないように食事を作っていると、煮物、蒸し物、炒め物や揚げ物、汁物、ごはんなどが食卓に並んでいきます。そこから逆算すると、頻繁に使う、炒め用フライパン(大小)、煮る・蒸す用の鍋(大小)の4つがあれば、一汁3菜の調理には十分と分かります。私はコンロの脇に、100円ショップの網をタイラップで固定し、フライパンと鍋を4つだけ引っ掛けています。かがまなくても、すぐに手に取って調理を始められるのでおすすめです。  

 

レードル類やフタは壁掛けで、しまう手間を省く

私は、レンジフードに100円ショップのマグネット式のフックを付け、レンジ下側にフタ掛けやS字フックを引っ掛けています。これなら、使うときに引き出しを開ける、調理後に道具をしまうといった手間を省けます。以下が、レンジフードへ掛けているものですが、これだけ吊るしていれば、だいたいの料理ができるので十分です。

 

<レンジフードにかけているもの>

・菜箸
・レードル
・トング
・木べら
・耐熱ゴムベラ
・フライ返し
・鍋ブタ

 

下準備用の道具はキッチン正面へ

頻繁に使用するボウルやザルは、キッチンの立ち位置の正面に置いています。ボウルは、卵を割り入れたり、調味料を合わせたり、混ぜたりコネたり、カット済の食材を入れておくために、多めに置いています。ただし、冷蔵庫ではかさ張るので、バットや盛り付ける器にラップを敷き保存しておくのもアリだと思います。ザルは湯や水切りのほかに、洗った食器を乾かしたり、カット中に残った白菜やネギを全部切って乾かしておくなど、ちょっとした一時保管場所として使うと便利ですよ。

 

<キッチン正面に置くもの1>

・ボウル
・ザル

 

小さいツールも、奥行きを使ってフックに掛ける

計量スプーン、ピーラーなどは、右手で調味料、左手で計量スプーンをサッと手に取れるように、引き出しにしまうよりも吊しておくのがおすすめです。ゴムベラや泡立て器は、核家族世帯での登場はホットケーキや合わせ調味料などですから、小さいものでも十分ですよ。ジップロックなどのケースもごはんの冷凍や保存期間の長いおかず用に、すぐ使える正面へ置くと早いです。

 

<キッチン正面に置くもの2>

・ゴムベラ
・泡立て器
・キッチンハサミ
・ピーラー
・計量スプーン
・ジブロックなどのケース

 

ボウルの下に吊るしてある便利な消耗品類

ラップは、「大きいお皿だから大きいラップで、こっちは小さいラップ…」としていると、手間が掛かってしまいますね。普段の料理なら中サイズで足ります。大きい皿にかぶせるときは、中央を重ねつつ2回かぶせれば済みます。フキンは、必要になるのが急ぎのときが多いので、水道の近くに置いています。キッチンペーパーはサラダの水切り、油汚れ拭き、揚げ物の下に敷くなど、いろいろと使えますので手元に置くと時短になります。

 

<キッチン正面に置くもの3>

・ラップ中
・アルミホイル
・クッキングシート
・ふきん
・キッチンペーパー

 

コンロとシンクの間で活躍、軽量カップと使い捨てポリ手袋

下ごしらえから、火を使っているときまで活躍してくれる計量カップは、コンロとシンクの間に見せる収納しています。実はコンロの近くにあると、鍋に急いで水を足すとき本当に助かります。使い捨てポリ手袋は、取り出し口を手前に向けてセッティングし、おにぎり、和える、盛り付け、肉、魚を切るなど何でも使えます。1度使ったポリ手袋は、エプロンのポケットや、排水溝などの掃除場所に置いておき、もう1度使ってから捨てると2回活躍してくれて一石二鳥です。

 

<シンクとコンロの間に置くもの>

・計量カップ
・使い捨てポリ手袋 

 

まとめ

家庭によってメニューの好みや頻度、分量が違うので、よく使うキッチンツールには違いがありますが、食材と同じようによく使うツールはすぐ出せる場所に置くことがポイントです。例えば毎食、生サラダを出すご家庭であれば、専用水切りはあったほうがむしろ時短になりますので、上手に選んでくださいね。

 

あこちゃん(管理栄養士)

管理栄養士。砂糖と塩を間違えるレベルの私が、大阪の某有名レストランで修行、本格的なコックの技術を学び、調理責任や病院勤務6年を経て、ふたりの年子メンズ(2歳と4歳)を育てています。時短命!と心得、共働き前には家事はしない体制を整えるのが目標です。