暮らし
現役保育士のアイデア、子どもが「ボタンかけ」したくなる習慣作りのコツ
2017年 1月 6日 07:30
「ボタンかけ」は意識しないと練習する機会のないまま子どもが成長してしまいます。今回は、ボタンかけの機会を生活のなかで増やしながら、遊びのひとつとして、楽しく覚えられるコツをご紹介します。実は、ボタンかけに大切なのは、毎日の遊びなんですよ。そんな方法を、小中学生の子どもをもつ現役保育士がお伝えします。
遊びから始めるボタンかけ
ボタンは、手指がしっかり動くようになって始めて、上手にかけられるようになります。日ごろから、泥や土、水でたっぷり遊んで、手指を上手に動かせるようになることが大切です。カップへ土を入れる、水をコップへ移し替える、泥団子を作るなど、遊びのなかから手指の動きを獲得していくのです。
ボタンかけの習慣が身に付く「パジャマ」を取り入れよう
お子さんはどんなパジャマを着ていますか?もしトレーナーなど、かぶって着られるタイプを着ているようなら、ボタン付きのパジャマに変えみるのも手。最初は子ども自身でボタンをかけることはできないので、手伝わなければならないママは少し面倒ですが、パジャマをボタン付きにすることで、ボタンに触れる機会が増え、大人が誘わなくても、子どもから興味をももってやるようになりますよ。また、パジャマのボタンを色違いにすると視覚的にも分かりやすくなります。発達年齢が1歳くらいから可能です。
大きなボタンから始めるのが上達の近道
最初は大きめのボタンかけから始めます。ボタンの大きさは1.5cm以上がおすすめです。ボタンが大きいものは、パジャマでも意外と少ないのですが、意識して探すと見付かります。大人がボタンの穴から少しボタンを通して子どもに引っ張ってもらうところから始めてみましょう。繰り返していると、子どもが自分でボタンを引っ張れるようになります。室内で、ボタンをかけるおもちゃで遊ぶのもいいですね。
まとめ
子どもにとってボタンの付いた服は、難しく嫌がることも多いので、ボタンかけの習慣がつかないまま成長してしまうこともあります。ボタン付きのパジャマやコートを取り入れるなど、生活のなかで無理なく取り入れるのが、ボタンかけができるようになるコツです。子どもは「できた」「楽しい」という気持ちを感じられると、子どもから自然にやってくれるようになります。ボタンが穴に入れられるようになると、子どもにとっては大きな達成感を感じられる、楽しい遊びの1つになりますよ。