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【整理整頓を始めよう47】「出入口」のキレイが、気持ちのいい家を作る

みなさんは日ごろ、風と光をどのくらい家の中へ取り入れているでしょうか。今回は、家の中へエネルギーを取り込む「出入口の片付け」のお話です。私たち人間は、食べ物を食べてエネルギーを体内へ取り込んでいます。これと同じように家は、風や光を取り込むことでエネルギーを得られると、私は思っています。家やそこに住む人間が健康的に生きるには、エネルギーの出入口を意識して流れを良くすることが大切です。片付けを前に「さて、どこからやろう?」と途方に暮れているなら、まずは出入口から始めてみましょう!

 

家の出入口は玄関だけじゃない!

人間の身体の主な出入口は口と肛門ですが、家の出入口はどこでしょう?一番重要な出入口は玄関ですね。そして窓は、光や風の出入口です。台所や洗面所、お風呂は、水の出入口です。トイレは出口専門でしょうか。挙げてみると、家の中にはたくさんの出入口がありますね!何が出入りするところかを意識して、それぞれの出入り口を片付けていくと、自然と家の中が気持ち良く整っていきます。

 

玄関は門扉から!一目で家の中も想像できる重要な場所

「玄関」には、靴を脱ぎ履きする土間だけでなく、門扉やエントランスも含まれます。玄関周りをきれいにしているお宅は、家の中もきれいだろうと想像できますね。逆に、玄関回りに枯れた植木やゴミなどが放置されていると、「家の中もさぞかし……」と思ってしまいますよね。そして大体、想像通りです(笑)!風水では、幸運の神様はその家の玄関を見て、入るか入らないかを決めていると言われているそうです。たとえ家の中が片付いていなくても幸運の神様に入ってきてもらいたいなら、まずは玄関をきれいにするよう心がけましょう。「靴を出しっ放しにしない」「履いていない靴や傘は処分する」「物をごちゃごちゃ置かない」など、明るくきれいな玄関を保ちます。さあ、ご自宅の玄関周りがどうなっているか、今一度確認してみましょう。

 

水の出入口、水回りは使ったときにきれいに保つ心がけが重要

私たちの「体の出入り口」と密接に関係してるのは、食べ物を作る台所と、トイレですね。この2つは特に清潔を心掛けたい場所ですが、体をきれいにするための洗面所、お風呂なども、同じようにきれいを意識したい箇所です。そして今挙げたのは、全て「水の出入り口」なのです。飲食店のキッチンやトイレが汚いと生理的な居心地の悪さを感じますが、こと自宅だと見慣れてしまい、案外無頓着になってしまいます。食べ物にいくら気を使っていても、水回りが汚くては台無しです。1番簡単にきれいをキープする方法は、「余計なモノを置かない」こと。余白があると、何かしら置きたくなる心の癖を見直して、余白は余白のままキープしましょう。そうしておけば、あとは洗濯機に入れる前のタオルや布巾でさっとひと拭き!で掃除は完了します。トイレは、使用したあとに各自が座面裏をさっとひと拭きしていけば、掃除に時間を取られません。

 

窓はふさがないで!自然界からのエネルギーを流そう

最後は、家の中にたくさんある風と光の出入口「窓」です。実家の父は、冬でも朝は庭に面した1番大きな窓を全開にして、空気と光を取り込んでいます。帰省したときは、あまりの寒さにゾクッとしますが、一方でちょっと気持ち良さも感じます。この気持ち良さは、人間だけでなく、家も同じように感じているんですよ。窓の前へ、家具や荷物などが高く積まれ、窓の開け閉めがしにくくなっているお宅をよく見かけますが、窓を全開にできないと、家のエネルギーは停滞してしまいます。特に、間取りの関係で風が通りにくい家は、家具の配置を窓を封鎖しないように見直しましょう。そして1日に2回は、暑い日も寒い日も窓を開けて家の中へ風と光を取り入れ、自然のエネルギーを流していくことを意識すれば、室内を整えたい気持ちが芽生えるはずです。これから片付けを始めようとしている方は、まず家の「出入口」を見直すことをおすすめします!

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら