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子育て中こそ良質の睡眠を!自宅で手軽にアロマテラピーを活用する方法

小さな子どもがいると、とにかく自分の時間がもてず、睡眠時間が削られがちです。今回は、短時間で良質の睡眠を得るためのアロマテラピー活用法を4つご紹介します。おすすめのオイルと、専用の芳香拡散器やディフューザーを使わずにできる方法をお伝えするので、すぐにでも始められますよ。家事の合間や子どもが寝てからのほんの少しの時間、良質な香りに包まれてリラックスしてみてはいかがでしょう。

 

心地よく眠りたいときにおすすめの精油

アロマテラピーとは、植物の花や種から抽出したエッセンシャルオイル(精油)の「香り」による療法です。西洋では民間療法、ハーブ医学として長く利用されてきた歴史があり、良質の睡眠をもたらす鎮静作用に優れたアロマオイルも数多くあります。

<リラックスと入眠におすすめの精油>

  • ラベンダー
  • クラリセージ
  • スイートマジョラム
  • ローズオットー
  • ネロリ
  • フランキンセンス

これらの精油には、心身をリラックスさせ、眠気を催させる効果があります。なかでも特に、ラベンダーはアロマテラピーの万能選手と言えるかもしれません。ラベンダーの香りには精神的なリラックス効果のほかに、抗菌、抗炎症など体内でも作用する効果があると言われています。どの精油を買うか迷ったら、ラベンダーを購入するのもおすすめです。

※ラベンダーには通経作用があると言われていますので妊娠初期の方は使用を控えてください

手軽なアロマ利用法1:ティッシュや布に含ませ枕元に

アロマテラピーというと、キャンドルに火を着けて上皿へ水を張って精油を落とす「キャンドル式芳香拡散器」や、水と精油を入れ超音波振動などで拡散させる「ディフューザー」が一般的と思われるかもしれません。しかし、アロマテラピーは、特別な道具を用意しなくても簡単に楽しむことができます。ティッシュペーパーやハンカチに精油を1~2滴垂らすだけでも、一晩は香りますので十分な効果があります。寝付きが悪い、眠りが浅いときなどに、枕元に置いて気軽に試してみてください。

 

手軽なアロマ利用法2:素焼きの石に数滴、持ち歩きにも

素焼きの石にアロマオイルを数滴垂らすだけで、香りを楽しむことができます。火も水も使わないシンプルな利用法です。サイズは手のひらサイズが多く、さまざまなデザインの物がありますので、すぐにお気に入りが見つかるでしょう。香りはそれほど拡散しませんが、1~2日は香りが消えません。カバンやポーチに忍ばせて、ふと気を緩めたくなったときに取り出すという利用法も効果的です。

 

手軽なアロマ利用法3:マグカップを使って、蒸気吸入

陶器のマグカップや洗面器などの器へお熱めのお湯を注ぎ、アロマオイルを2~3滴垂らし、目を閉じて湯気を吸います。この方法は「蒸気吸入法」と言い、香りを拡散させて楽しむというより、直接香りの付いた湯気を吸い込んで楽しむ方法です。ただし、咳が出ているときや、喘息がある場合は、喉を刺激してしまうことがあるので避けましょう。

 

手軽なアロマ利用法4:洗面器やシンクで、フット&ハンドバス

フットバスの場合は洗面器に、ハンドバスの場合はシンクなどにお湯を入れ、アロマオイルを2~3滴垂らし、足首まで、または手首まで浸します。体調が悪くてお風呂に入れないときに、気軽に香りを楽みながら、温浴効果も得られる方法です。

 

香りと上手に付き合って、手軽に心身をリフレッシュ

子育てをしていると、睡眠不足になりがちなうえ、自分のペースで動けずイライラすることも多いでしょう。子どもはかわいい、けれど時々心がギスギスして優しくできない……。そんな風に落ち込む人も多いかもしれません。だからこそ、気分転換は大切。上質な精油を1つ、2つ持っているだけで、身近な物と組み合わせて自分でアロマテラピーが施せます。アロマオイルを上手に使って、その日の疲れはその日のうちに解消させてしまいましょう!

※アロマオイルは必ず100%天然の物を使用してください。安価なもののなかには、質の悪い香料が入っていたり、合成のアロマだったりすることがあり、使用することでかえって調子を崩してしまう危険性があります

※アロマオイルは使用期限を守り、必ず添付の説明書を読んでください。特に妊娠中の人は使用を控えた方がよいアロマオイルがありますのでご注意ください

 

はざくら

一児の母。アロマテラピー、日曜大工、ハンドメイド、料理、旅行など、多趣味。アロマテラピーを日常生活に取り込むのが好きで、高じてアロマテラピー検定一級を2010年に取得。