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【不調の薬膳3】「ツヤなし肌」とサヨナラ!血虚に効く血流UPメニュー4選

雨が続き、外に出るより自宅に引きこもりがちの方が増えているかもしれません。運動不足で体力が落ち、「血(けつ)」の巡りが悪くなると肌も元気を失くすので、今回は肌ツヤを回復させるメニューを4選ご紹介します。薬膳では、運動不足やストレスで「気」が滞ると、「血」の巡りも一緒に悪化すると考えます。「血」は、血液の意味以外に、全身に栄養を届ける役割をすると考えるので、造血作用の高い食材を食べて、肌も体も元気にしていきましょう。

 

目玉焼きにベーコンをプラス!「たんぱく質」を多めに摂る

薬膳では、「血」が足りない状態を「血虚(けっきょ)」と呼び、顔色が悪い、イライラ、目まい、不眠などの症状を伴います。「血虚」の状態では、肌ツヤがないと感じることが多く、積極的に赤味肉やイワシ、サバなどの青魚を食べるようにしましょう。目玉焼きには、ウインナーやハム、ベーコンを加えたり、いつものおかずに焼き魚をプラスしても効果があります。ダイエット中の方は、「肉を食べると太る」と感じるかもしれませんが、赤味肉は代謝を上げるので心配いりませんよ。

 

「ブロッコリー」などのたっぷり温野菜でビタミンCを補給

がっしりした触感のブロッコリーは、茹でても各種ビタミンが抜けにくいので、根野菜と一緒に温野菜サラダにしても栄養価が変わりにくい利点があります。茹でても炒めても、お肌に嬉しいビタミンCが摂れ、カロテンで皮膚や粘膜を強くします。茎に最も栄養があると言われるため、固さが気になれば皮を剥いて使いましょう。カリフワラーは常温保管できますが、ブロッコリーは冷蔵庫で保管しましょう。

 

煮込み料理や煮物で、「ニンジン」をたくさん食べる!

ニンジンはβカロテンが豊富なことでよく知られていますね。美肌効果のほか、ドライアイや視力低下に効くとも言われます。薬膳では血流改善効果が着目され、食欲増進作用も高いので、「元気がないときはニンジン」と覚えおいてもいいでしょう。根菜類は全般的に「気」を補う働きがあるので、カレーやシチューなどの煮込み料理、筑前煮、甘酢炒めで調理して、たっぷり食べましょう。セリ科ということもあり、ニンジン特有の味が苦手なお子さんには、フードプロセッサーで粉砕したものをカレーに混ぜるても良いですね。

 

お疲れ気味のパパにも!「ホンサム茶」にチャレンジ

ホンサム(紅参)は乾燥させた高麗人参のことで、日本では顆粒タイプのホンサム茶が販売されています。高麗人参は疲労回復効果のほか、サポニンによる肥満抑制効果が美容フードとして注目され続けています。ホンサム茶は苦みがなく、お湯で溶くだけで簡単に飲め、個装もあるので便利です。そのままの味が苦手な場合、ハチミツを入れるとまろやかに。血の巡りを良くするので、冷え性にももちろん効果を期待できます。韓国では調理や茶のほかに、高麗人参ドリンクがあり、パックに入ったものをそのまま飲めるようになっています。

 

まとめ

女性は閉経を迎えるまで月経があるため、「血虚」になる方が多いとされます。「血虚」状態では、体が冷えていることが多いので、レタスやトマトの多食は控えます。また「血虚」の症状があるときは、味の濃すぎる食品や辛すぎる調味を止め、温かいメニューをそろえて「気」を養いましょう。ジメジメするものの体が冷えやすい時季を、「血」の巡りを補って元気に過ごしませんか。

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。